2017年1月22日 (日)

エウロパの悩みと夢と・・・

いまほどEU(欧州連合)を意識している時代はありません。
 
アメリカが保護主義色を強めた現在、EUは今後どこへ向かうのか?
 
先日、テレビでもときどきお見掛けしているある大学の先生から、メール通信によりヨーロッパの語源は美しいテュロス(またティルスともいう)の姫、「エウロパ」に由来すると教えられました。
 
一部を抜粋します。
 
「前略。
ところで、このクレタ島は、ギリシャ神話の神、「ゼウス」が生まれた土地とされています。
そして、そのゼウスが愛した、ギリシャ神話に登場する姫の名が、「エウロパ」と言い、この言葉は、地名としての「ヨーロッパ」の名の由来であるとも言われているのであります。
 
エウロパは、テュロスのフェニキア王アゲーノールとテーレパッサの娘で、美しい姫であり、
そのエウロパに一目ぼれしたゼウスは誘惑するために、自身を白い牡牛に変え、エウロパが侍女と花を摘んでいる時に、白い牡牛を見つけその背にまたがると、その途端白い牡牛はエウロパをクレタ島へと連れ去り、そこでゼウスは本来の姿をあらわし、エウロパはクレタで最初の妃となったとの神話もあります。
 
そして、エウロパを連れ去る際にヨーロッパ中を駆け回ったため、その地域はエウロパの名前から「ヨーロッパ」 (Europa) と呼ばれるようになったとされているのであります。
 
 こうした、ギリシャは、「ヨーロッパの起源」とも考えられ、ヨーロッパ文明とギリシャ文明のこうした歴史的な縁より、「ヨーロッパを統一する為に動きだした欧州連合に、ギリシャは、その欧州統合の象徴としても呼ばれ、ユーロ加盟国としても早期に活躍していくことになる。」のでありますが、現在では、「そのギリシャの財政問題が背景となり、ユーロの仕組み、欧州連合の絆が崩れていくような危険性を孕み始めていることは歴史の皮肉である。」とも言えるかと思います。
 
 いずれにしても、一度、このエーゲ海の島・クレタ島を訪問してみたいと思います。」(草の根の辻説法師を目指す、真田幸光著「2017年1月21日付 東アジア情報」より抜粋しました。)
 
テュロスはティルスともいい、現在のレバノン南部に位置します。
 
エウロパの住むティロスから、ゼウスの住むクレタ島まではおよそ600㎞です。
新幹線で東京~岡山間くらいの距離でしょうか。

Photo

地図1 ティルス(ティュロス)

Photo_2

地図2 ティロスからクレタ島へ(GOOGLE MAPより引用しました。)
 
「ティルスは、現在小さな漁村であるスールの位置にかつてあった都市である。都市の起こりは紀元前2500年ごろといわれている。ティルスは紀元前1000年頃、ティルス王ヒラムが陸地から1キロメートルほど離れた小島に移した。紀元前332年に半島となった。
 
以後、フェニキア人の造った都市国家でも最大級にまで発展し、紀元前1000年頃にはフェニキアの首都となった。また、アレクサンダー大王に対して唯一抵抗したフェニキア国家でもあった。」(ティルス-wikipediaより)

Photo_3

図1 マールテン・ド・フォス〈エウロペーの誘拐〉ビルバオ美術館
(牡牛に化けたゼウスの背中に乗せられてくれた島へ向かう姫)
(「エウロペーの誘拐」より引用)
http://greek-myth.info/Zeus/Europa.html
 
遠くでエウロパ姫の侍女たちが姫が誘拐されたことに気づき、動転し騒ぐ様子が小さく描かれています。
 
しかし、白い牡牛をきれいだと気に入った姫の表情には迷いは見られません。
私は、「その事実」を後で知ったエウロパのご両親の顔も見てみたいと思いました。
 
クレタ島で暮らしたゼウスとエウロパの間には、3人の子供が生まれました。
 
「やがて、ミーノース、ラダマンテュス、サルペドンという息子が生まれました。ミーノースは、やがてクレタ島の偉大な王になり、ラダマンテュスは冥界の審判者に、サルペドンはトロイア戦争でトロイア側に付きました。」(同上より抜粋)
 
ゼウスはクレタ島の後継者を作るべくわが子をエウロパに産ませたのでしょう。
ヨーロッパ中を探し回って求めた美しい姫ですので、よいこを生ませるためにクレタ島へさらっていったものと思われます。
 
人間として礼をつくしてきちんと姫に求婚をできなくて、牛に化けて姫の関心を得ようとしたゼウスのこころは、「田舎の初心な青年の心境」に重なります。
 
「どうしても姫に近づきたい。もじもじ。ええい、モー、牛にでもなっちゃえ」
 
相思相愛で一緒になったのです。
エウロパはクレタ島できっと幸せな生活を送ったことでしょう。
 
今から2年ほど前のこと、木星の衛星エウロパから水蒸気が噴出されていることを米国NASAの科学者が発見しました。
 
今でも宇宙でエウロパは人類に生命の繋ぎを与えてくれているようです。
ガリレイはそうなることを予想して名付けたのでしょうか?
 
「天文学の父と呼ばれるガリレオ・ガリレイは、木星の衛星である、イオ・エウロパ・ガニメデ・カリストを発見した人物でもあります。
このうち、氷に覆われた“氷衛星”のエウロパで、宇宙に向けて噴き出している水が観測されました。
 
これにより、エウロパの氷で覆われた外殻の下には液体の水でできた「海」が存在している可能性が強くなり、この海の中には地球外生命体が存在するのではないかと考えられます。」(2013年12月13日付)
「木星の衛星「エウロパ」の表面から水の噴出を観測、地球外生命体発見へ一歩前進」より引用。
http://gigazine.net/news/20131213-europa-spitting-water-plume/
299km
図4 高さ200㎞の水柱(イメージ図)
「衛星エウロパから高さ200キロに噴き出す水を観測」(2013年12月13日)より引用。
 
「米航空宇宙局(NASA)は12日、木星の衛星エウロパを覆う氷の表面から約200キロの高さまで水が噴き出したのをハッブル宇宙望遠鏡で観測したと米科学誌サイエンスに発表した。
 
地球以外で水が発見されたの初めてであり、生命誕生に係る重大発見である。
写真はNASA提供による想像図:木星(右上)の衛星エウロパの表面を覆う氷の隙間から水が噴き出す様子。
 
氷の下に広がっている海の水が、木星の引力によるゆがみでできた氷の隙間から噴き出したらしい。
 
 NASAは、小惑星などによって運ばれた有機物がエウロパの海で生命に進化した可能性もあるとみており、新たな探査構想に意欲を示している。
 ハッブル望遠鏡は2012年末にエウロパの南極近くから蒸気のようなものが立ち上るのを観測。
 
データを分析すると水を構成する酸素と水素が主成分で海の水が隙間から噴き出したと結論付けた。水は凍って表面に落下したとみている。」(同上)
 

Photo_4

図5 実際に発見したときのエウロパのハップル望遠鏡像
YOU-TUBE動画「THE MOON(月への憧憬):イオ・エウロパ・タイタン:Io・Europa・Titan」より引用しました。

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