« 2016年10月 | トップページ | 2016年12月 »

2016年11月

2016年11月30日 (水)

ブラジルサッカーチーム搭乗機墜落のニュース

Copa_pic

「コロンビアで旅客機墜落、76人死亡 ブラジルサッカーチーム搭乗」
http://jp.reuters.com/article/aircraft-crash-columbia-idJPKBN13O0ED
2016年 11月 29日 19:33 JST
 
サッカーファンにとっては衝撃的なニュースが入ってきました。
生存者6名の中にサッカー選手が含まれているかどうかはまだわかりません。
日本でいえばJリーガのチャンピョンチームのような位置づけのプロ選手団です。
 
「 11月29日、民間航空団体の発表によると、乗客乗員81人を乗せた航空機がコロンビアで墜落した。写真は同機に搭乗しているとみられるブラジルのサッカーチーム、シャペコエンセの選手たち。シャペコで23日撮影(2016年 ロイター/Paulo Whitaker) 」(写真、文とも同上より抜粋)
 
「コパ・スダメリカーナ2016(Copa Sudamericana 2016)は、15回目のコパ・スダメリカーナである。優勝チームにはコパ・リベルタドーレス2017、レコパ・スダメリカーナ2017およびスルガ銀行チャンピオンシップ2017の出場権が与えられる[1]。」
(コパ・スダメリカーナ2016-wikipediaより)

Copa

図1 この中の2チームが下記決勝へ、その第1戦に向かう途中の墜落でした。

Copa2

Copa2_2

図2 決勝予定
いずれもhttps://www.google.co.jpの検索結果より引用。
 
「 81人が搭乗したラミア・ボリビア航空(LAMIA Bolivia)の墜落機には、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のシャペコエンセ(Chapecoense)の選手らも含まれていた。
 
 6人の生存者がいると報道されている今回の事故に遭遇した同チームは、来月1日にコロンビアのアトレティコ・ナシオナル(Atletico Nacional)とコパ・スダメリカーナ決勝の第1戦を戦う予定だった。
 
 CONMEBOLは、「連盟の全活動は、追って通知があるまでは一時中断する」とコメントしている。」(「南米サッカー連盟、コパ・スダメリカーナ延期を発表 旅客機墜落事故を受け」より抜粋)
http://www.afpbb.com/articles/-/3109564
 
素人の私の憶測ですが、このまま決勝戦を行わずにコロンビアのナシオナルの優勝となれば、墜落した飛行機に乗っていたブラジルのシャペコエンセは踏んだり蹴ったりとなります。
決勝で勝ったチームが日本で行われるスルガ銀行チャンピオンシップ2017へ参加できます。
 
「 JFA専務理事(当時)の田嶋幸三によれば試合会場にはヤマザキナビスコカップ優勝クラブの近隣にある世界的なスタジアムが使用されるという[6]。しかし2014年の大会では客席の少ない日立柏サッカー場が使用され、2015年の大会には2008年に使用が避けられた万博記念競技場が使用された。
優勝チームには賞金が3,000万円、準優勝チームには賞金が1,000万円がそれぞれ与えられる(2009年大会時点)[7]。」(スルガ銀行チャンピオンシップ2017-wikipediaより)
 
しばらく決勝を延期するということは、ナシオナルの2軍選手団を編成し直して、再度決勝に臨む機会を与えるという配慮でしょう。弔意を示す時間も必要です。
 
ブラジルのサッカー選手のレベルは高いので、いまからでもスルガ銀行に借金して選手を雇用し、1軍を再編すればひょっとしてコロンビアのナシオナルを倒せるかも知れません。
 
さすがに今のままの2軍ではナシオナルにかなわないだろうと予想します。
補強を行うだけの資金と時間があるかどうか、そこが問題でしょう。
 
亡くなった人々のご冥福をお祈りいたします。合掌。

2016年11月29日 (火)

国後島の戦略的価値

800pxkunashir

写真 国後島-wikipediaより引用しました。
 
2016/11/26付の日経新聞春秋欄に北方領土のことが書いてありました。
それを読んで私にもおおいに認識不足がありましたので、ここでおさらいしたいと思います。
 
「北海道の地図を広げると、知床半島と根室半島のあいだの海に北方領土の国後島が深く入り込んでいる。近いとは知っていた。けれど実際に海岸線をたどれば国後はほんとうに目の前である。海沿いを行けども行けども、この島は黒々と輪郭を見せて視界から離れない。
中略。
 
▼多くの日本人にとって北方領土は頭のなかの「問題」だが、この地域では目と鼻の先の「出来事」だ。納沙布岬から歯舞群島の貝殻島までわずか3.7キロメートル。ふるさとを追われた人々がいまも島を望んで暮らし、漁船は不自由な操業を強いられている。ロシアが国後にミサイル配備などという話は人々の心を凍りつかせる。以下略。」(抜粋終わり)
 
私はいまノモンハン戦記を読んでいます。
昭和14年の中国東北部チチハル西方のハルア河畔での主としてソ連戦車部隊と日本歩兵の戦いです。
 

Siretoko_2

図 知床半島と国後島(google mapより引用)
 
ノモンハン事件(ソ連や中国ではハルア河戦争と呼ぶ)のソ連軍のジーコフ大佐が健在であれば、上の写真を見れば飛行場を国後島に作りたくなるでしょう。
 

Jikofu

1974年6月18日没(満77歳)(ゲオルギー・コンスタンチーノヴィチ・ジューコフ-wikipediaより)
 
そして最寄りの標津港まで20㎞の船舶輸送により大量の戦車部隊を北海道に上陸させることが可能です。
 
つまり、ロシア側から見れば戦略上どうしても手放せない島が国後島であると言えるでしょう。
 
ゴルフクラブ1セットプレゼントしたくらいでどうこうなるというような問題ではないように思われます。
 
日本の国益の何割かを出せというくらいの「強硬な主張」をロシア側はしてくる可能性を感じます。
 
そうなったとき、安倍首相の交渉戦略は如何様なものなのか、日本国民には見えてきません。
しかし、ゴルフクラブを寄贈されたトランプ氏にはあのときに見えたのでしょうか・・・。

2016年11月25日 (金)

チリと中国

TPPから米国の離脱内定、しかし米国ありきでのTPP前提で現在国会審議している日本、世論には米国抜きのTPPの準備に入るべし(読売、小泉新次郎氏、蓮舫氏)との意見など入り乱れている日本ですが、中国の習主席の明るい笑顔が印象的なニュースが入ってきました。
 

S

写真(下記より引用、一部加工)ただ一人笑顔がとても明るい習近平国家主席
東洋人はおおむねいつも無表情、しかし、チリの政権幹部の緊張した顔つきが印象的。
 
「習近平主席「中国・チリ包括的戦略パートナーシップを構築」」より抜粋します。
人民網日本語版 2016年11月24日10:54
http://j.people.com.cn/n3/2016/1124/c94474-9146429.html
 
習近平国家主席は11月22日にチリのバチェレ大統領とサンティアゴで会談したとのこと。
 
「習主席は「チリ側と両国関係のトップレベルデザインを強化し、自由貿易圏構築を完全なものにし、投資協力を拡大し、科学技術革新協力を強化し、戦略協力を高めたい。
中国側はチリのインフラ、クリーンエネルギー分野の建設への中国企業の参加を支持する。両国の観光協力の拡大は両国の人的・文化的交流の強化に資する。
中国とチリは国際機関での意志疎通と調整を強化すべきだ」と強調した。
 
バチェレ大統領は「両国の包括的戦略パートナーシップの構築を契機に、中国側と各分野の協力を深化するとともに、新たな協力分野を開拓したい。チリ・中国自由貿易協定の高度化は双方の経済貿易協力を力強く拡大する。
中国企業による対チリ投資の拡大を歓迎する。
中国側と国際問題での調整や協力を緊密化したい」と表明した。」(抜粋終わり)
 
この動きは11月21日のダイヤモンドオンライン記事で扱っていました。
 
「中国主導の経済連携、ペルーやチリなどが関心示す=中国政府高官」より抜粋します。
http://diamond.jp/articles/-/108820
2016年11月21日
 
「[リマ 20日 ロイター] - アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席した中国代表団の高官は、ペルーやチリなどの諸国が中国が推進する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)への参加に関心を示したと明らかにした。
 
高官は、世界で保護主義が台頭しているため、近くRCEPで合意に達したいと述べた。
また、APECが目指すアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の実現には環太平洋連携協定(TPP)とRCEPがともに妥当な道筋だとの立場を示した。」(抜粋終わり)
 
習主席の笑みには下記の目論見が崩壊したことも一役かっているのかも知れません。
 
今からちょうど1年前の今ころ、中国のかかわり方についてオバマの思いが公表されていました。
 
『TPP基本合意!!オバマ大統領「中国のような国に世界の経済のルールは書かせない」』
http://chinesestyle.seesaa.net/article/427352154.html
2015年10月06日【中国人の反応】
より抜粋します。
 
「ロイターの報道によると、アメリカのオバマ大統領は今日、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について言及した際に、”我々は中国のような国に世界の経済のルールを書かせない”と発言。
 
TPPの談判は今日基本合意に達し、全世界の4割に達する規模の経済圏が誕生した。TPP協定を称してオバマは”歴史上最高水準の最も進歩した意義のある協定だ”としている。」(抜粋終わり)
 
それはもう終わりました。
 
日本の国会審議の問答に、TTPありきの場合と、なしの場合で、2兆円と9兆円の違いが中国に生じる、というような意見陳述があったと記憶していますが、中国の取分の何かが7兆円増加したことへの笑みなのかも知れません。
 
トランプのいい加減さは、実はじっくり裏読みした上での米国国益増加のシナリオだったのではないでしょうか。トランプの背後にはプーチン大統領の影が見えますので、いいっぱなしだけの次期大統領ではなさそうです。
 
中国と米国とロシアのWIN-WIN-WINの関係は既に出来上がっているのかも知れません。
日本がどうなるかって?そんなこと、自分で考えなさい、ということか。
 
日本の首相だけはまだ、米国ありきのTPPしか考えていません。
 
ゴルフクラブをトランプにプレゼントするために、官邸の関係者がニューヨークのトランプタワーの前の道路をゴルフクラブの入った長い紙箱を抱えて小走りに走る姿を世界のメディアは伝えていました。
 
私は「恥ずかしい」と正直に感じました。
 
世界に先駆けて恥ずかしかったです。

2016年11月24日 (木)

TPPの流れる方向、揺らいでいます。

「トランプ次期大統領「就任初日にTPP離脱通告」 2国間協定交渉へ」
AFP=時事 11/22(火) 8:37配信 yahooニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161122-00000004-jij_afp-int
 
「選挙戦の公約通り「就任初日に」離脱を通告する」とトランプ氏は公表しています。
 
また、
「小泉進次郎氏「TPPは消えた」 トランプ氏のTPP離脱メッセージで」
http://www.huffingtonpost.jp/2016/11/23/trump-shock-tpp_n_13165780.html
The Huffington Post     執筆者:  吉川慧
投稿日: 2016年11月23日 19時06分 JST
 
(自民党の野党の時代から、)TPP交渉にすぐに参加すべきだと言っていた少数派だった小泉氏は、、「今、TPPが事実上消えた。米国が入る形では消えた」と述べています。
 
しかし、読売は下記ネット配信でトランプの考え方は間違いだと指摘しています。
 
「トランプ氏表明 「TPP離脱」は誤った判断だ」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20161122-OYT1T50207.html
2016年11月23日 06時25分 読売新聞
 
「米国抜きでは意味がない」とも、あるいは「米国が離脱しても、残る11か国が国内手続きを進めてTPPの枠組みを維持する」ことも準備しておくべき」、との主張をしています。
 
読売も、小泉氏も含みを持った言い方ですが、米国なしのTPPの可能性も探るべきと示唆しているように見えます。
 
そもそも私はTPPが何かよくわかりません。
あまりに情報が多いのと、また核心に触れたまとめを読んでいないからです。
 
わからないものが崩壊しそうになったとき、そのわからないものになお日本は主導すべきという「TPPにこだわる姿勢」も、さらによくわかりません。
 
「よくわからないものに、主体的に突っ込んでいってよい体験を我が国は過去にしていないのではないでしょうか。ノモンハン事件、真珠湾攻撃など。
 
・・・。
 
さて本日11月24日の午後の国会答弁では、安倍首相はあくまで米国ありきのTPP推進を目指すと繰り返しています。
 
これほど国策の理解で混乱しているのは、第2次世界大戦直前の状況のほかには過去になかったのではないでしょうか。
 
国論が割れるという点では、似た案件として67年安保動乱がありましたが、賛成、反対とも、その理由はお互いよく理解していたことでしょう。
 

Photo

図 黒竜江省西域のハイラル(赤○)とチチハル(緑◎)青〇はハルピン
兵士は青⇒緑⇒赤と鉄道で運ばれ、赤い〇のハイラルとその左150㎞にあるバイル湖のおよそ中間位置のやや下方がノモンハンです。(GOOGLE MAPより引用)
 
昨日ようやく借りてきた「静かなノモンハン」(田中桂一著)を読み終わりましたが、ノモンハン事件は昭和14年(1939年)5月~9月に中国大陸東北部で起きた短期間の戦闘です。
 
米国とソ連がそれぞれの背後にいて、日本+満州軍と外蒙古軍+ソ連の国境紛争であったような印象を受けましたが、米国は陽には事件に参加していません。英国もどちらかのサイドについていたことでしょうが、そこはあまり感じてはおりません。単に007の隠密行動がうまいということかも知れません。
 
スパイ活動や戦争勃発を好む武器商人の暗躍なども含めれば、なにがしかの英米の関与があったのではないか、と私は読後感に従って推理しています。日露戦争や真珠湾攻撃などの資料も既に読んだ上ので印象です。
 
結局、巨大なアジア大陸での市場をどう白人社会に取り込むかという視点では、米ロともにある種の協調をして競争をしていたことでしょう。
 
日本の背後に米国がいたかどうかは不明ですが、そういう印象を受けたのは事件を読みながら私が気づいたポイントでした。
日本にとっての利益がまったく感じられない紛争だったのです。
 
別の視点で申せば、黄色人種(日本)と白色人種(ソ連)の対立構図です。
 
日本への武器販売という立場で米国が日本側にいたとしても、当時の米国も白色人種中心の国だったように思われます。
トランプ以降の現在でさえその状態へ戻ろうとする傾向が見受けられます。
 
その人種対立構図は、ずっと前の明治の日露戦争においても見受けられます。
 
日本海軍の圧倒的勝利が決まった段階で、戦争を終わらせるべく調停を買って出たのは米国のセオドア・ルーズベルト大統領でした。
 
日本を真珠湾攻撃へうまくおびき出すことに成功したフランクリン・ルーズベルト大統領の伯父さんです。
 
参考(「山本五十六記念館『赤い日本人形の秘密』 」
2016/9/13(火)
http://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/63854252.html
 
そのまま日露戦争を放置していては白人国家が黄色人種に浸食されることになります。
セオドアの調停乗り出しは、「それ」を防ぐ意味があったのではないでしょうか。もっとも当時の日本も大陸を攻めあがるほどの財政上の余裕はなかったので、米国の調停斡旋は渡りに船であったと思います。
 
TPPの議論を見ていますと、シリア内線に見るような「オバマ対プーチンの対立構図」から、トランプ選出によって急展開を始めています。
 
つまり、「トランプ新大統領+プーチン大統領」 対 第3国との戦いにシフトするという懸念です。
 
第3国として経済的価値があるのは、まず第一番に中国ですが、ノモンハン事件や日露戦争を顧みますと、代理戦争を利用して武器商売を活性化させる方法が考えられます。
 
例えば、日中や日台、日朝などの二国間紛争を「不毛の国境線」確定を巡る紛争に持ち込み、それぞれ米ロが紛争当事国の二国を軍事支援する、という形態が容易に想像できます。今でも戦争状態にある「朝鮮戦争」も、同じ構図です。
 
尖閣列島の所有権など、日中双方にとって住むこともできない小さな島で、(漁場や地下資源の占有のメリットはありますが)地上の生活の視点では何の価値も見出せませんが、戦争を開始するにはもってこいの「不毛地での国境紛争」となります。
 
敢えて国境問題には触れないということで70年以上もアジアで戦争が起きるのを避けてきたアジアの先人たちの智慧を、いまさら葬り去る価値がどこにあるのか、尖閣問題については理解に苦しみます。
 
やはりあと70年、いや200年でもあいまいな国境線については話し合いを継続していくほか平和を実現する方法はないのではないかと思われます。
 
ましてや自国の国境問題を米国の国土を踏んで、米国人の前で「尖閣は日本の土地だ」と叫ぶような、「火に油を注ぐ」かのような(石原慎太郎氏のような)行動は慎むべきでしょう。
 
不毛の地の国境問題は、燃やすべきではなく、収めるべき問題です。
もしそこに資源利用価値があるのであれば、比率で分け合えばよいでしょう。
 
まず、関東軍司令部「満ソ国境処理要綱」の基本方針は下記となっていました。

 

「 軍ハ侵サス侵サシメサルヲ満州防衛ノ根本トス」

 

「侵さず侵さしめざるを満州防衛の根本とする」ということですから、国境侵犯が

あったら叩くという姿勢でいればよかったはずです。

 

しかし、肝心の国境線が、南北認流れるハルア河の右岸を日本軍は主張し、一方河を含めて右岸までを外蒙側(ソ連軍)は主張していたので、互いに自陣地へ行ったつもりのところ、相手からは国境侵犯と見られたのです。

 

戦争が起きるべくして起きた『国境のあいまいなままの放置』こそ問題の根本でした。

 

干渉地帯として川の中を定めて、両岸まで砂漠生活に必要な水汲みを許すという寛容さが満州と外蒙側にありさえすれば解決できたものでした。

 

おそらく背後にいる日ソがそれぞれに国境線を勝手主張するだけで、当事国である満州と外蒙との2国間の話し合いを真摯に行うことを意識して「さぼっていた」のでしょう。 

 
以下に、ノモンハン事件を計画立案し主導した参謀の意見をご紹介します。
 
「この辻(参謀)による関東軍の作戦計画は(1939年7月)21日に参謀本部に伝えられ、陸軍省も交えて大論争となっていた。
 
陸軍省の軍事課長岩畔豪雄大佐や西浦進中佐らは、
 
「事態が拡大した際、その収拾のための確固たる成算も実力もないのに、たいして意味もない紛争に大兵力を投じ、貴重な犠牲を生ぜしめる如き用兵には同意しがたい」と、
 
強硬に反対していたが、結局は板垣征四郎陸軍大臣の
 
「一個師団ぐらい、いちいち、やかましく言わないで、現地に任せたらいいではないか」の鶴の一声で関東軍の作戦計画は認められた。」(ノモンハン事件-wikipediaより抜粋)
 
『確固たる成算も実力もないのに、たいして意味もない紛争に大兵力を投じ、貴重な犠牲を生ぜしめる如き用兵には同意しがたい』と政府側幹部の言う戦争に突入し、いったいどれだけの日本人、、ソ連人が亡くなったのでしょう。
 

8gatu

1939年8月のソ連軍総攻撃作戦図、日本陣地が黄色い〇で、8月20日~23日のソ連軍の攻撃が橙色の⇒で、8月24日~31日のソ連軍の攻撃が黒い⇒です。
 
水色のハルア河の右岸を互いに自己陣地と思い込みながら、死守し、攻撃していたのです。8月後半のソ連軍の攻撃は日本軍陣地を戦車で囲みながら包囲しつつ輪を狭くしていく戦術になっています。
 
手榴弾を手にもって、戦車のキャタピラに挟んで戦車の進行を止める、という話を聞いたことがありますが、確実にキャタピラを破壊するためには、手ごとキャタピラに挟む他はなかっただろうと推測します。(上図は、ノモンハン事件-wikipediaより引用)
 
(下記に、さらに実際は満州人、外蒙人の戦死傷者が加算されます。)
 
日本軍の死傷者数は、44,768名
(戦死者18,868名、負傷者25,900名)
 
(戦死者の中に私の実の叔父が含まれています。)

八月二十六日午前九時三十分

 

手榴弾破片全身ニ受ケ即死

ノモンハン事件終了の、21日前の戦死です。

 

 
ソ連軍死傷者数は、約25,655名。
(戦死者9,703人、戦傷・戦病者15,952名)
 
これが、土層がわずか10㎝しかんく、その下は崩れやすい砂地という、ほぼ人の居住できない平原砂漠で、『たいして意味もない紛争』をうっかりやってしまった結果です。
 
尖閣諸島の写真を見る限り、1名の死者も出すべきでない島だと思います。
 
先人がやってきたように、日中2国でよく話し合い紛争地は触らないで互いの経済復興を優先する、そうあってもらいたいものです。
 
日中が、それぞれに米露を互いの背後に抱えながら、最悪戦争前提の交渉などは決して行うべきではありません。
 
ノモンハン事件に後世の日本人は学ぶ必要があります。
 
トランプ選出の11月9日以降、米露の急接近が明らかになってきたので、TPPも、あるいはTPP崩壊以降も、2国間交渉の背後でそれぞれの国を米露が思惑をもって糸を引くこともあるやも知れません。
 
我が国の態度しては、安保の盾を強調するばかりで、国境紛争相手国との真摯な話合いをしている映像はテレビやネットからは見えてきません。
 
米露の大統領とゴルフなどで親しくなることも大事でしょうが、それ以上に重要なのは『交渉当事者の2国間の真摯な話し合い』が何より重要である、と認識すべきでしょう。
 
その場合に限り、『確固たる成算も実力もないのに、たいして意味もない紛争に大兵力を投じる』愚行は避けられるはずです。
 
「戦争は避ける」という強い意思が当事国間にある限り、です。

2016年11月22日 (火)

福島原発 使用済み核燃料の冷却装置停止との報道 7時18分NHK

⇒7時47分に冷却ポンプ起動し冷却を開始したとの報道がありました。
とりあえず、核爆発の危機は回避した模様です。
 
こういううやっかいなものを国の中に保管するようなエネルギー政策は間違っています。
原発を継続する限りついまとう害悪です。
 
いわき市は相双地区に比べてやや高くはないのでしょうか。平常時の値と比べてみる必要はありますが・・・
0.050μGy/hレベルが自然放射能だそうです。
 

「放射線量測定マップ」より下記に抜粋します。

http://radioactivity.nsr.go.jp/map/ja/

図の中のおおきな数字はモニタリングポストの設置台数でした、まぎらわしい表示です。

 

現在の相双地区は以下の通り。

右端の表が地区ごとの計測値で、下のほうには0.2や0.4の数字も見えます。

0850

数字が高い地域は局所的に高い特徴がもともとあるのかも知れません。

0850b

Photo

Photo_2

「放射線基礎知識編」より管理基準を見ます。
http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/etc/qanda01/

「(2)人工放射線
1) 医療用放射線
レントゲンやCTスキャンなどによる診断やがんの治療など医療現場で使われる放射線です。
その量は、これらの診断、治療をどれくらい受けるかによってかなり個人差があります。 例えば、胸部X線集団検診は1回あたり0.05ミリシーベルト程度、胸部X線CTスキャンは1回あたり6.9ミリシーベルト程度です。日本人が医療現場で受ける平均放射線量は、年間約3.87ミリシーベルトです。

2) 放射性降下物などからの放射線
放射性降下物とは、大気圏内の核実験や原子力施設の事故により大気中に放出され、雨やちりと一緒に地表や海に降りそそいでくる人工の放射性物質のことです。
過去に大気圏内で行われた核実験やチェルノブイリ原子力発電所事故のような原子力施設での大規模な事故により放出されたセシウム137などの放射性物質が降下物となって、わずかに地表や海に残っています。
しかし、日本では年間0.005ミリシーベルト程度と、自然放射線に比べてとても低い値です。


3) 原子力施設からの放射線
原子力発電所などの原子力施設からも放射線は出ています。年間0.0001ミリシーベルトと自然放射線と比べてはるかに少ない量に管理されています。 「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」(原子炉等規制法)では周辺監視区域の境界の基準として、1年間の一般公衆に対する線量限度を1mSv(ミリシーベルト)と定めています。」(抜粋終わり)

1年間で1mSvの被ばく以下が管理基準となっています。

仮に0.02μSv/hの場所では、1年間屋外に居続けた場合の総被ばく量は、0.02×24h×30日×12月=172.8μSv=0.1728mSvとなります。

実際は夕方や夜間は家屋内にいますので、さらに被ばくは軽減されるものと思われます。

以下は、その前に書いた記事です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「2224体の使用済み核燃料の冷却装置が停止」 11月22日 午前7:18 NHK総合
どういう理解をしたらよいのか、説明が不足している。
MOX燃料との関連はないのか?
住民の避難要非は?
 
(追記)7時30分過ぎに報道がありました。
 
冷却水水位低下警報による運転停止だとのことなので、コントローラーが壊れていなければ地震の揺れが収まってから再稼働可能な印象を受けました。
 
「福島第二原発3号機 使用済み核燃料プールの冷却装置停止」より全体を抜粋します。
11月22日 7時21分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161122/k10010778921000.html
 
「原子力規制庁によりますと、福島第二原子力発電所の3号機の使用済み核燃料プールの冷却装置が停止し、核燃料を冷やす水の循環ができていない状態だということです。
 
ただし、現在プールの中にある水で核燃料の冷却はできているほか、核燃料の発熱量が少ないことから、このまま循環ができない状態が続いても、当面は直ちに危険な状態に陥ることは考えにくいとしています。
 
東京電力によりますと福島第二原発3号機の使用済み燃料プールでは冷却用のポンプが停止しているということです。
 
午前6時すぎの燃料プールの水温は28度7分で、1時間に0度2分ずつ上がっていくと予想され、運転上の制限の値としている65度には1週間程度で達する見込みだということです。」(抜粋終わり)
 
冷却水は「1時間に0度2分ずつ上がっていく」ということですので、5時間で1度上昇します。
何もしなければ1週間後に核爆発が起きるという理解を私はしましたが、果たして正解なのかどうか、そういうリスクマネージメントが大変国は弱い。
 
ただちに影響はない」といういい加減な説明を受けて、5年前にどれだけ多くの人が内部被ばくを負ってしまったのかの反省が成されていないのではないか?!
 
「パニックになるから国民には真相を教えない」という手法は、先の敗戦や5年前に震災でやめたのではなかったのですか!

 地震直後の放射能濃度変化 11月21日午前6時         

川崎市 環境放射線量モニタリングシステム   
http://www.atmp-kawasaki.jp/
2016年11月06日 20時 0.038 
2016年11月07日 09時 0.038 
2016年11月16日 15時 0.038 
2016年11月17日 16時 0.037 
2016年11月18日 15時 0.037 
2016年11月22日 06時 0.042 5;59地震直後
 
1時間ごとの発表です。いつもよりやや高くなっているような気がします。
 
※放射線量は1時間値   
※単位:μGy/h(マイクログレイ/時間)   
※緊急時は、1マイクログレイ=1マイクロシーベルトとして換算します。   
※測定データは毎正時に自動更新されます。
 
http://www.google.org/publicalerts/alert?aid=2e4c378256cbe136&hl=ja&gl=JP&source=web
より地震速報を抜粋します。
 
「22日05時59分ころ、地震がありました。 津波警報等(大津波警報・津波警報あるいは津波注意報)を発表中です。 この地震について、緊急地震速報を発表しています。
 
震度5弱
福島県
白河市須賀川市国見町鏡石町天栄村泉崎村中島村浅川町いわき市南相馬市福島広野町楢葉町双葉町浪江町
茨城県
高萩市
以下略。」(抜粋終わり)

神奈川県の「環境放射線リアルタイム表示」によれば、06時30分現在、通常レベルです。

http://www.atom.pref.kanagawa.jp/

http://www.atom.pref.kanagawa.jp/cgi-bin2/telemeter_map.cgi?Area=all&Type=WL

1122

2016年11月20日 (日)

2017年1月20日のトランプとオバマに注目

ニュート・ギングリッチ元下院議長がトランプ陣営に参加せず、「システム全体」を俯瞰する立場でサポートしたいとの意向を示したと米国ABC放送で聞きました。
 
氏の名前で検索すると、今年の3月31日にトランプが手に負えなくなったと発言する記事が見つかりました。
 
検出した記事は下記で昨日のものですが、その中にギングリッジ氏の3月31日の発言をもとにしたYOU-TUBE動画のサイトアドレスが冒頭に出ていました。
 

http://ameblo.jp/ghostripon/entry-12220915257.html

20161119()NEW !

 
下記の動画の信憑性は不明ですが、その中に2017年1月20日のトランプ大統領就任の日に暗殺があり、その結果以降の米国大統領というか、世界の新秩序維持のリーダーにオバマがなるとの予告、予言が出ていました。
 
「ニュート・ギングリッチ議員:『トランプは秘密結社外の人間だ。コントロールできない』」
https://www.youtube.com/watch?v=h01SGroTKIE
2016/03/31 に公開
 
私はオカルトには全く興味がありませんが、『真珠湾をもう一度やろう』と公言したギングリッチ氏がトランプ政権に入らないことに安堵していたのですが、この予言を見ると再びギングリッジ氏の「最近の発言」を気にし始めた次第です。
 
一応、今日の時点で来年1月20日の事件発生の予告を知ったことだけをここに書き留めておきます。
 
「最近のギングリッチ氏の発言」とは、「私はトランプ政権には入らずに、「システム全体」を眺めながら支援する」というのものです。
 
日米の報道でも「システム全体」とは何かを説明していませんでの、ニュースの流れから推測する限り「今後の米国政治」という認識になります。
 
しかし、次のような思想の持ち主がトランプ政権に多く参加しているとすれば(その臭いがししますが)、あながち「全体システム」とは下記を指す可能性も出て来るのではないかと思わまれます。
 
唐突ですが、死体もなしに織田信長が消えた事件も、その線で推理するとこの時代から急激に変質した日本社会の謎も理解可能になるということも付記いたします。
 
「新世界秩序(しんせかいちつじょ、New World Order、略称:NWO)とは、国際政治学の用語としては、ポスト冷戦体制の国際秩序を指す[1]。
 
また陰謀論として、将来的に現在の主権独立国家体制を取り替えるとされている、世界政府のパワーエリートをトップとする、地球レベルでの政治、経済、金融、社会政策の統一、究極的には末端の個人レベルでの思想や行動の統制・統御を目的とする管理社会の実現を指すものとしても使われる。
中略。
 
この用語が陰謀史観のコミュニティだけではなく一般にも広く知られるようになったのは、1988年12月7日にソビエト連邦指導者のミハイル・ゴルバチョフが、全世界に向けて行った国連演説がきっかけである。
 
また1990年9月11日にジョージ・H・W・ブッシュ大統領が湾岸戦争前に連邦議会で行った『新世界秩序へ向けて(Toward a New World Order)』というスピーチでアメリカでも有名になった。
 
下記は1991年3月6日の『新世界秩序(New World Order)』というスピーチの一部の抜粋。
 
『今日まで我々が知っていた世界とは、分断された世界―有刺鉄線とコンクリートブロック、対立と冷戦の世界でした。
 
今、我々は新世界への到達を目にしています。
まさに真の新世界秩序という可能性です。
 
ウィンストン・チャーチルの言葉で言えば、"正義と公正の原理により弱者が強者から守られる世界秩序"です。
 
国連が、冷戦という行き詰まりから解放され、その創設者の歴史観を貫徹する準備の出来た世界、自由と人権の尊重が全ての国家において見出せる世界です。」(新世界秩序-wikipediaより抜粋)
 
2000年頃から、私が以前勤めていた会社でも「グローバル化への対応」という言葉を使うように指導を受けましたが、当時は「海外輸出で生きている日本人」にとっては当たり前のことではないか、と妙な印象を受けていました。
 
今から考えますと、そのころから、世界は新秩序を目指していたのかもしれません。

2016年11月18日 (金)

飛んで火に入る夏の虫

風呂上がりに夕方のニュースを見ながらぼんやりしていると蛍光灯の傍に小さな虫が飛んできました・・・。
 
「飛んで火に入る夏の虫」より夜行虫の飛行軌跡の特徴について抜粋します。
http://luminaries.life.coocan.jp/guidance/doubutu_024.htm
 
「「飛んで火に入る夏の虫」という諺があります。
夏、窓を開け放った室内、灯明皿に浸した灯芯、或いは蝋燭が点っています。
その炎の放つ光に誘われて迷い込んできた蛾が炎の周りを回り始め、やがて、蛾は炎の中に自ら飛び込んでしまいます。
 
この事から、自ら禍の中に飛び込む様を「飛んで火に入る夏の虫」と言います。
もちろん、夏の虫に限った話ではありませんし、光を目掛けて飛んでくる虫なら季節を問いません。
 
灯明皿や蝋燭を照明に使わなくなった現在でも、白熱電球や蛍光灯の周りを回っている蛾などを見ることがあります。
彼らは光を求めて本能のままに飛んできます。
これを「正の走行性」と呼んでいます。
 
彼らは正の走行性を持つことによって厳しい自然界を生き抜いて来られたのでしょう。
光の先には、月の光を反射して光る花びらや木肌を濡らして光る甘い樹液があるのかも知れません。
 
不思議なのは、蛾などが炎や白熱電球といった光源の周囲を回ることです。
中には直ぐに光源に飛び込む虫も居ますが、なぜ、虫たちは光源の周りを回るのでしょうか。
以下略。」(抜粋終わり)
 
詳しい理屈は上記サイトを参照してください。
 
ともかく下図のようにしてしばらくは目標の周りをぐるぐる回るそうです。

Ga

図 飛行経路(同上より引用)
 
最初に目指す方向は光源へまっすぐ向かっているのですが、やがて光の強さに眼が眩む
ために光源(目標)の周りをぐるぐる周回するようになるそうです。
 
終いには光源にぶつかり、運が悪ければ燈明に焼かれて死にます。
 
なお、ことわざの「飛んで火に入る夏の虫」の意味は以下の通りです。
http://kotowaza-allguide.com/to/tondehiniirunatsunomushi.html
 
「【読み】  とんでひにいるなつのむし 
【意味】  飛んで火に入る夏の虫とは、自ら進んで危険や災難に飛び込んでいくことのたとえ。 
【飛んで火に入る夏の虫の解説】
【注釈】  昆虫は光に向かって飛ぶ習性を持つため、人間は誘蛾灯などでおびきよせ害虫を駆除する。
灯火をめがけて飛んでくる夏の虫のように、自分から危険なところに身を投じ、災難を招くこと。 
【出典】  - 
【注意】  「入る」を「はいる」と読むのは誤り。 
【類義】  蛾の火に赴くが如し/愚人は夏の虫/手を出して火傷する/飛蛾の火に入るが如し/我と火に入る夏の虫 
【対義】  - 
【英語】  Who perishes in needless danger is the devil's martyr.(不必要な危険で死ぬ者は悪魔の殉教者も同然である) 
【用例】  「素人があんな危険なカーレースをすれば、事故が起きるに決まっているだろう。飛んで火に入る夏の虫というものだ」  」(抜粋終わり)

Never Pearl Harbor  Again ! (2)

私が高校2年生の、昭和42年の頃、地学の教諭から直接聞いた『山本五十六(いそろく)搭乗機撃墜目撃談』のことを思い出しています。今でもご健在ならば、100歳前後のはずです。
 
先生はあごの右下から左耳の裏へ貫通した自決のときの傷跡を生徒たちに見せながらそのときの話をしてくれました。
 
先生はソロモン諸島ブーゲンビル島で飢えに苦しむ陸軍上等兵として空を見あげていたということです。
 
山本五十六元帥の乗った飛行機が撃墜され、煙を出しながら墜落していくのを目撃したと・・・。
 
高校生の私は、軍隊の通信事情がどういうものかわかりませんでしたので、そういうものなのかと思っていました。
 
日本軍最高司令官がいまどこを飛んでいるのかが下級兵士にもわかるようになっている。
そのことは高校生ながらも、少しおかしいと思いました。
 
その後、ソロモン諸島に残る他の兵隊さんたちと同様に、先生は日本の敗戦を予見し、いずれ全滅することを覚悟の上で、自決の道を選びました。
 
骸骨同然のわが身を見れば、自決しなければ餓死しか選択肢がなかったのでしょう。
 
先生は樹木の下に座り込んで拳銃を右手に持ち、自分のあごの右下に銃口を付けました。
脳を破壊するつもりの狙いでした。
 
しかし、銃弾は左の耳の裏側から左方へ突き抜けていき、致命傷にはならなかったので、傷病兵となって終戦を迎え生還したのでした。
 
最近読んだブログから「山本五十六元帥の行動予定が視察の五日も前に前線に伝えられていた」ことを知りました。
 
「山本の行動予定が視察の五日も前に前線に伝えられたのは何故か。
城島少将は無用心な暗号電報に激怒。
現地指揮官は儀礼的に低レベルの暗号で関係先に転電。」(抜粋終わり)
(「山本五十六記念館でのスパイ検証(前段)」より抜粋)
http://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/63852981.html
 
以下も同じ人のブログですが、五十六の死体検視にも不可解な点が多々見受けられるということです。
 
「昭和18年4月18日午前7時30分すぎ、ソロモン諸島バラレ島におもむく途中、アメリカ陸軍の戦闘機の襲撃をうけ墜落し、全員が戦死したとしている。
画像は連合艦隊司令長官山本五十六ら11名が搭乗した海軍一式陸上攻撃機の左翼部分。
   ☆   ☆   ☆
(註)この日だけ五十六は最高司令官の服装をせず、何故か他と同じ草色の第三種軍装を着ていた。
 
現地で遺体を最初に発見した複数の者の証言によると、五十六と称する遺体にだけはウジが全くわいていなかった。
他の遺体は全てウジで顔形が崩れていたものの。
 
次に遺体を見た者たちの証言によると、五十六の遺体もウジで顔形が分からないほど崩れていた。
但し、五十六であると称する遺体では、彼の特徴である指が二本欠けていた。
体型で確認するために服を脱がそうとするも厳禁された。
 
この件で、上記撃墜されてから幾日が経って発見された機内での山本五十六の遺体だけは他の遺体と違ってウジが全く湧いていなかったとの証言を否定する証言は無い。
遺体は、五十六でなく別人である。」(「山本五十六記念館『赤い日本人形の秘密』」より抜粋)
http://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/63854252.html
 
その日だけ五十六が最高司令官の服装をせず、他と同じ草色の第三種軍装を着ていたことは、死体の入れ替えを手際よくするための「その道のプロの準備」のようにも見えます。
実際には五十六は搭乗しておらずに、墜落地点に指欠損した死体を付け加えたなどの細工が考えられます。
 
もし最高司令官の服装をいつもの通りしていたとすると、墜落現場で制服を着替えさせる手間が増えます。
 
五十六の指は日露戦争従軍時に左手の2本を欠損したものです。
 
「1905年(明治38年)1月に少尉候補生のまま装甲巡洋艦「日進」配属となり、5月27日の日本海海戦に参加する。
この海戦において、左手の人差指と中指を欠損、左大腿部に重傷を負う。
 
原因は、公式記録や五十六本人の手紙によれば「敵砲弾の炸裂」とされているが、旧海軍関係者間からは「日進」の前部砲塔における砲身内早発である可能性が指摘されている。」(山本五十六-wikipediaより)
 
痩せ気味のおとなしい地学の先生は高校の教諭の当時で50歳くらいでした。
気の優しい先生でしたが、拳銃自殺失敗談を聞いたあと、急に先生が強く逞しい兵隊に見えたものでした。

Isoroku

撃墜された山本長官搭乗機(1943年4月)(海軍甲事件-wikipediaより引用)
 
「海軍甲事件(かいぐんこうじけん)とは、太平洋戦争中の1943年(昭和18年)4月18日に、前線を視察中の連合艦隊司令長官山本五十六海軍大将の搭乗機がアメリカ軍戦闘機に撃墜され、山本が死亡した事件である。
 
アメリカ側名称はヴェンジェンス作戦(英語: Operation Vengeance)。
中略。
 
この間、山本長官は、トラック島の連合艦隊旗艦「武蔵」を離れ、「い号作戦」を直接指揮するため、幕僚をしたがえてラバウル基地に来ていた。山本は、ブーゲンビル島、ショートランド島の前線航空基地の将兵の労をねぎらうため、ラバウルからブーゲンビル島のブイン基地を経て、ショートランド島の近くにあるバラレ島基地に赴く予定を立てた。
 
当時、その方面は日本海軍の制空権下にあり、飛来する敵機は高高度から単機で偵察行動をするP-38程度であり、少しの危機感もなかった。
 
その前線視察計画は、艦隊司令部から関係方面に打電された[1]。この暗号電文は米軍に傍受された。
 
日本側は知らなかったが、米軍情報部は当時すでに日本軍の暗号解読に成功しており、この電文もただちに解読され、山本の視察の経路と予定時刻は米軍の把握するところとなった。この情報はすぐに米海軍のチェスター・ニミッツ太平洋艦隊司令長官に報告された。
 
ヴェンジェンス作戦[編集]
 
無能な敵将であれば生かしておくほうが味方に利益である。
 
そのため山本の前線視察の予定をつかんだニミッツは幕僚と会議を開き、そもそも山本を殺害すべきなのかを検討した[2][注釈 1]。
 
検討の結果、真珠湾攻撃の立案者として人望の高い山本が戦死すれば日本軍の士気が低下すること、山本長官より優れた者が後任となる可能性は低いことを理由にニミッツは山本の殺害を決断し、南太平洋方面軍司令官ウィリアム・ハルゼーに山本長官の行程を連絡、予備計画の作成を命令した。
 
作戦半径は非常に長距離だったが、ハルゼーは、山本がきわめて時間に正確で今回も予定を守ることを前提に、航続距離の長いガダルカナルの陸軍機・P−38ならば途中で邀撃が可能と応答してきた。
 
山本のような有名人を殺害することは、日本国内に政治的反動(山本殺害による対米憎悪の増大や、それに伴う戦意の高揚)を引き起こす懸念もあり、慎重になる必要があった。
 
そこで、ニミッツは先にフランク・ノックス長官とルーズベルト大統領の許可をとった上で、最終的な命令をハルゼーに下した。」(海軍甲事件-wikipediaより引用)
 
「無能な敵将であれば生かしておくほうが味方に利益である。」とは、山本はずいぶんアメリカの人々によく知られた日本人だったのです。
 
偵察するまでもなく、既に米国人の多くは山本五十六の凡庸さを知っていたのでしょう。
 
また、開戦後に暗号を変更する提案があったようですが、変更不要としたのも山本五十六だとの説が前述の記事の中にありました。
 
山本が愚将であって、時間管理が厳密ということを知らなかったのは、日本人たちだけだったのです。
 
地学の先生も、山本元帥のことを愚かな司令官だとは一言も言いませんでした。
 
山本はお人形さんを大事にしていたそうです。
 
「『山本五十六記念館』の前回記事の続編です。
 
私は入館し、正面に陳列してある五十六の遺品の一つ、赤い着物の日本人形を見て驚愕しました。
 
館内の説明文
 
「ますみ」(真珠湾)と、名づけられたこの日本人形は、慰問品のなかから、特に選んで大切にしてきたものである。
朝夕、これを見つめて人形になぐさめられた心情ははかりしれない。
人形の着物に山本家の家紋がついている。
   ★
 
人形の着物にわざわざ山本家の家紋が織り込んでいるということは、普通の慰問品ではない。
別注品であり、人形に色々と細工をした。ここに秘密があるとみる。
 
最大の疑惑な点は日本人形に何故に「ますみ」(真珠湾)と命名したかである。
そして五十六はそれを毎日朝夕見つめ、何故に感慨に浸るのかである。」
 

(「山本五十六記念館『赤い日本人形の秘密』より抜粋) 

 

2016/9/13() 午後 6:40

 

http://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/63854252.html

この著者はこの人形が日本製品にしては背が高すぎると書いています。
 
私はまだ見ていませんが、米国で製作されて留学中の山本五十六に誰かから渡された大事なものだという印象を持ちました。
 
体内に何かを密かに抱いている人形ではないのでしょうか。
ぜひ長岡市に行ってみてみたいと思っています。
 
「使い易い日本のドール、人形」・・・。どこかで見たような気がして調べました。
 
「前略。
話の中にコンプラドールというキーワードがでてきます。
日本では知られないようにしているため、このワードは普及していませんが、意味としては、「外人の操り人形」ということですね。
つまりは、外国の利益になるように動く「売国奴」=スパイということです。
日本人の顔をしていながら、心、精神は外人であるため、日本人を騙すにはちょうどいいわけです。」(「日本は昔からコンプラドールが支配する国家。『原発ゼロ』で、地方自治体のチカラを見せろ!」より抜粋)
http://blog.goo.ne.jp/yamato528/e/50e129cda9850e8875a4d9f3789847d2

マイケル・フリン氏が安倍首相の前にトランプタワーに入りました。

今朝のABC放送をNHK-BSで眺めていますと、続々と次期政権に参加する人々がトランプタワーの玄関から中へ入っていきます。
 
Never Pearl Harbor  Again ! (1)
 
ニューヨーク市長やマイケル・フリン氏の姿が中へ入っていきました。
 
レポータ氏はこれから日本の首相がトランプタワーでトランプ氏と会談するためにやってくると報じている、ちょうどそのときの映像でした。

Michael_t_flynn

マイケル・フリン-wikipediaより引用。
 
「マイケル・フリン氏を国家安全保障問題補佐官に 米メディア一斉に報道」より抜粋します。
http://www.sankei.com/politics/news/161118/plt1611180022-n1.html
 
「【米大統領にトランプ氏】
 
 【ニューヨーク=加納宏幸】米CNNテレビは17日、トランプ次期米大統領が退役陸軍中将のマイケル・フリン元国防情報局(DIA)局長に対し、国家安全保障問題担当の大統領補佐官への就任を打診したと伝えた。
他の米主要メディアも一斉に報じた。
国家安全保障担当補佐官は米政府の安保政策の方針を決める国家安全保障会議(NSC)の事実上の司令塔だ。
 
 フリン氏は17日、ニューヨークで行われたトランプ氏と安倍晋三首相の会談に際して首相に挨拶した。
10月には日本を訪れ、菅義偉(すがよしひで)官房長官ら政府関係者や自民党関係者と会談した。」(抜粋終わり)
 
「マイケル・フリン氏がイスラム教徒キライで、またプーチン大統領と会食をするほど親露派であることは米国で周知のことです。
選挙運動中に暴言を吐いていたトランプ氏は、その通りに新政権の布陣を準備し始めています。
「あれは選挙キャンペーンであって、実際の政治は異なる」
そういう楽観論に乗って政治を考えるのは危険なことだと思われます。
 
TRICKYな会談(ABC放送のレポーター氏の弁)に際して、マイケル・フリン氏が来年1月20日以降の国家安全保障問題補佐官の役割で参加しているようにも想像できます。
 
あるいは報道の通り、挨拶だけして退室したのかも知れません。(会談後発表の写真を見るとある程度の間、フリン氏がトランプの傍に座っていたように見えます。)
 
彼は親日派らしき人物であり、ほっとする人事に思えますが、そこが相手の狙うところかもしれません。
 
およそトリッキーさを感じさせない誠実さを醸し出している元軍人です。
 
山本五十六と類似の経歴のある日本人自衛官かそのOB、つまり軍人としての3度の米国留学の経験があり、聖書を座右の書としている現役自衛隊出身者が、マイケル・フリン氏の親友の中にいるとすれば、「真珠湾事件のアナロジー(相似性)」を想像しておくべきでしょう。
同じ罠には2度とかかるべきではないからです。
 
それに凡庸で愚かな軍人か愚将がターゲットに狙われます。
 
元空自幕僚長などにそういう間の抜けたもので政治家になった、あるいはなろうとしたものがいませんか?
 
なぜ凡庸な人物なのかは、次の記事で述べます。
 
山本五十六-wikipediaにも山本の米国好きの足跡が書いてありますが、それ以上のことは書いていません。
 
以下は、それを仮説検証している人のブログです。
 
時期的にまことにタイムリーな記事掲載だと感心いたしました。
 
私も同感する部分が多々ありましたので、表題のみ参考までに掲載します。
 
「山本五十六記念館でのスパイ検証(前段)」.
2016/9/12(月) 午後 4:37
http://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/63852981.html
 
「山本五十六記念館『赤い日本人形の秘密』」
2016/9/13(火) 午後 6:40
http://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/63854252.html
 

Photo

ニート・ギングリッチ-wikipediaより引用。
 
今年春にトランプ陣営で副大統領候補にあがっていたニート・ギングリッチ元下院議長は以前ネットで山本五十六(いそろく)提督を前へ先に出させて(おびき出しての意味だろう)うまくいった、あの真珠湾をもう一度やろうというニュアンスのインタビュー記事(英文)を掲載していたことがあります。(インタビューした雑誌社の英文記事)
 
英文記事で日本語自動翻訳を禁止処理していたので、私の拙い解読でしたので、正確な表現はここでは再現できません。
 
「パールハーバー(真珠湾)をアゲイン ”Pearl Harbor  Again !” 」という主張は確かだと記憶しています。
 
政治家に限らず、昔成功した話には人間は捕らわれるものです。
 
トランプ次期政権でのギングリッチ氏の役割はまだ把握していませんが、トリッキーな会談の内容は別室でしっかり把握しているもの、とみておくべきでしょう。
 
相手の部屋へこちらからうかがうのですから、相手の部屋の盗聴チェックなどは一切できない『不用心な訪問』に日本側から見ればなります。
 
トリッキーな会談のリスクマネージメントを内閣府は一体どう考えていたのか、担当者の意見を報道陣は確認していいただきたものです。
 
「トランプ氏の副大統領候補、ギングリッチ氏は可能性否定せず」 
World  |  2016年 05月 12日 13:29 JST
http://jp.reuters.com/article/usa-election-trump-gingrich-idJPKCN0Y30BV
 
「トランプ氏が大統領となった場合、下院議長の経験があるギングリッチ氏は、副大統領として議会での法案通過を支援すると見込まれている。」(同上より抜粋)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
11月18日16時過ぎに追加記載
さきほどNHK-BSで報じられた米国ABC放送によれば、上記のニート・ギングリッジ氏はトランプ政権陣営には加わらず、システムを全体から眺めているとのメッセージを発したようです。
私が推測するに、システムの基幹エンジンはトランプ政権であるが、各種の巨大金融資本、議会調整、国際政治などの全体を俯瞰して、望む方向へと巨大な戦艦トランプ号を誘導するということに思われます。
引退するというような後ろ向きの談話は含まれていません。
システム全体を「どうこうしたい」ということのようです。

今朝8時42分の米国ABC放送@日本時間

トランプタワーの前からレポーター氏。
「略。
 
安倍首相との会談も行われます。
この会談はトリッキーなものとなると思われます。」
私には「トリッキー」の発音によって「真珠湾攻撃の罠」が想起されました。
そのことはここでは措きます。
 
ここでは、大統領選挙中のトランプ氏の対米関係に関する発言を紹介したあとでのレポーター氏のトリッキーの意味を考えて見ます。
 
そしてそれに続くNHKーBSニュースによれば、日本時間の午前8時51分に「約1時間の会談は終わった」と報じました。
 
ジーニアス英和辞典によれば、
 
TRIKKYの意味は3通りあります。
 
1.狡猾な、油断のならない
2.こつのいる、扱いにくい、落とし穴のある
3。器用な、巧みな、言い逃れのうまい
 
私の直感はこうなります。
 
「落とし穴のあるやりかたで、狡猾な態度をもって、言い逃れのうまい」トランプ氏の会談となるであろう。
 
このニュアンスの中には、肌の色の違いによる差別感が潜んでいるように思われました。
 
米国社会に人種差別があるのかどうか、戦後直後の米国で、白人ジャーナリストが自分の肌の色を黒く変色(おそらく化学的に)させて白人社会に潜り込んで取材した人がいます。
 
有名な黒人歌手マイケルジャクソンの逆の変色です・・・。
若い人々には白人マイケルジャクソンの姿しかないのかも知れません。
 
黒くなった白人ジャーナリストは、おぞましいまでの人種差別と偏見に接し、そのことを本にして社会に訴えました。
 
黒人にだけの偏見ではありません。
「白人でないこと」への差別です。
 
「私のように黒い夜」
作者: ジョン・ハワードグリフィン,John Howard Griffin,平井イサク
出版社/メーカー: ブルースインターアクションズ
発売日: 2006/07/28
 
「2015-12-16
 
1959年アメリカ合衆国、命を脅かすほどの黒人差別が暗黙のうちに認められていた時代。
闇に閉ざされた実態を明らかにするため、全身を黒く変色させ、米国南部へ潜入した白人ジャーナリストがいた。
 
戦争による盲目、そして光を突然とり戻すという数奇を体験した白人グリフィンがそこで得た真実は?」
(「白人が肌を黒くしてみた。すると、世界は残酷になった。『私のように黒い夜』」より)
http://bookandwrite.hatenablog.com/entry/2015/12/16/080000
 
日本人も当時の米国社会の実相と、その残像が現代にもあるのかどうかを学ぶ必要があります。

2016年11月17日 (木)

私に身近なノモンハン事件を日経春秋欄で見た・・・。

なぜ今のこの時期に日経春秋筆者はノモンハン事件を材料に挙げたのだろうか? しかも「悪が栄え、善が滅びる」から書き始めている。
それを11月4日にネットで読んだとき、とても気味悪い記事だなあと私は感じました。
 
2016/11/4 付け日経新聞「春秋」欄に「静かなノモンハン」というノンフィクション小説のことが出ていました。
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO09131800U6A101C1MM8000/
 
「悪が栄え、善が滅びる。世の中は理不尽なことが多い。
正義の人が悲運のうちに、倒れることもある。
どうしようもないが、事実を書きとめよう。
 
死者の魂を慰め、後世に訴えることはできるはずだ。
歴史の父、司馬遷は「史記」をまとめた理由をこう書き残している。
中略。
 
▼(直木賞作家、伊藤桂一さんの)代表作「静かなノモンハン」には、10年かかった。
凄絶な戦闘の経験者の話をもとに磨きあげた。
叙事詩のような作品だ。
 
あまりに無責任な上層部のもとで、無力な兵士がいかに懸命に働いたか。
しみじみと伝わってくる。
 
戦場を描いた作品群は、死者を弔うだけではない。
人間の愚かさを未来の読者にも語りかけている。」(春秋より抜粋終わり)
 
この事件の日本軍の戦死8632名の中の1人に、私の叔父がいます。
 
母の兄で長男、九州のある曹洞宗寺院の僧侶兼小学校教諭でした。
 
この長男の戦死により寺の跡取りがいなくなったため、住職であった祖父の死を契機に、祖母は風呂敷包み一つを抱えて一人寺を去り、子らの家を転々として生涯を終えました。
こういう場合、寺は他人である若い僧侶が引き継ぐ習わしだったのです。
 
叔父が24歳の誕生日前後にノモンハンから九州の祖父に送った手紙の写しを3通ほど私は持っています。
その数か月後に戦地において敵戦車へ手榴弾を抱いて自爆攻撃をし戦死しました。
いまIS国が真似てやっている自爆攻撃と同じです。
 
叔父たちはよく戦ったほうで、ノモンハン戦の末期まで生き残っていましたが、おそらく全滅した部隊にいたのでしょう。
手紙には検閲があるので、所属部隊や従事した作戦などは不明のまま、どこで死んだかもわかりません。
骨はおそらくモンゴル草原の土の中に埋まって大地に溶け込んでいることでしょう。
 
青年僧の叔父の末の妹である母が小中学生のころに叔父(母にとっては兄)の出陣を見送っていますので、当然私は面識はありません。
 
これまで読んだものには、日本軍の惨敗との小説や戦記が多かったのですが、ソ連崩壊後にソ連軍側資料が明らかになり、物量の不足する中で日本軍はよく戦い、人力中心でありながら、敵戦車を253両も破壊していました。
 
ソ連の戦車や装甲車増強とは逆に、鉄板の薄い日本軍戦車は太刀打ちできないとのことで、前線から撤退し、日本国へ持ち帰っています。
 
『敵前逃亡したに等しい戦車部隊』に、若いころの司馬遼太郎氏が戦車兵士として乗り込んでいました。
 
生前、司馬氏は、ノモンハン事件のことを書きたいが、殺されるかもしれないとの恐怖からペンをとれないという風なことを何かの随筆で述べていました。
 
司馬さんは何に恐怖を抱いていたのでしょうか・・・。
日本国の中に、ノモンハン事件の真実を語るなとする傾向があったのでしょうか。
 
ノモンハン事件を今の若者にもわかりやすく解説したブログより概要を抜粋します。
戦争の経緯などは当該記事をご覧ください。5月の戦いはまあまあの戦果で、7,8月の戦闘でほぼ全滅にちかい損害を受けて負けています。
 
「第一次は5月ごろの戦闘を指します。この段階での両軍の戦力比は以下の通りです。
日本軍: 21953人  ソ連軍:約30000人
日本の数:ソ連の数の比率
砲=6:10  戦車=1:3  装甲車=1:18
中略。
 
さあ、8月のソ連増強後の戦力比は以下の感じです。
増強後ソ連軍:51950人 
日本の数:ソ連の数の比率
兵=1:6  砲=1:7  戦車=0:438  装甲車=0:385
絶望的な戦力差ですね(^_^;)
中略。
 
8月28日レミゾフ高原の日本軍が全滅したことにより、ソ連軍の勝利が確定しました。9月1日ソ連の新聞にて戦勝が報じられました。
ちなみにその翌日2日の新聞の一面はナチスドイツのポーランド侵攻が報じられます。そう、WWⅡの開戦ですね。ちなみに最終的な両軍の損害は以下の通りです。
 
日本軍
戦死:8632名 負傷:9087名
全損:戦車8両 装甲車7両
航空機:損害157機
 
ソ連軍
戦死:9703名 負傷:15952名
全損:戦車253両 装甲車144両
航空機:損害200~250機」(抜粋終わり)
(「日本が参加した戦争を分かりやすく説明(ノモンハン事件編)」より)
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n103498
 
上の抜粋にもある通り、ノモンハン事件の直後に日本も第2次世界大戦へ突入します。結局およそ300万人もの戦死者を出し、広島・長崎の原爆投下という悲劇を抱え込むことになりました。
 
きっかけはノモンハン事件から始まっていて、軍事参謀はほぼ同じ主要メンバーがどちらの戦争をも指導をしていたのです。
 
日本軍各部隊の全滅死と、日本の海軍戦力のゼロ化がその戦争の特色です。
 
言い換えれば、アジア人である日本人の大量死と、当時の白人へ恐怖を与えていた日本海軍の解体です。(日ロ戦争では、日本海軍は白人ロシアを負かしました)
 
最初から「そのこと」に米国の戦略目標があった、かのようにも見えます。
 

Sh3b0445b 再掲

SH3B0445b @ヒラリー215人 トランプ244人
ネバダ州6人をヒラリーが獲得して、ヒラリーが215人になりましたが、そのときトランプは244人でした。(NHK-BSの放送の中の米国ABC放送の中継画像より2016年11月11日付け記事に引用しました。)
 
ABC放送の大統領選挙速報中継で、トランプ勝利がほぼ確定した瞬間に手を口にもっていくコメンテーターたち。

鼻の下に人差し指を当てている黒人の出演者は、黒人と白人という対立軸が鮮明になることに不安や恐怖心があるとの発言をしていました。
 
アジア人と白人の対立軸を私たち日本人は感じておくべきでしょう。
ロン・ヤス関係を構築する、などという単純な問題ではありません。
 
トランプ勝利直後のドイツのメルケル首相の緊張した演説にも、来たるべき混沌とした時代への恐怖心が潜んでいたように思いました。
 
ロイターはトランプ勝利の直後にこう報じています。
 
「2016年 11月 16日 11:00 JST
 
[ベルリン 14日 ロイター]
- 米大統領選でのトランプ氏勝利は世界中の米同盟国に衝撃を与えたが、中でも最大の痛撃を感じているのはドイツだろう。
メルケル首相の下、今や「開放(openness)と寛容(tolerance)」の要塞を自認する国だからだ。
 
トランプ氏が大統領に就くと、メルケル首相が重視している課題のほぼすべてにおいて、米国はドイツの同盟国から敵国に転じる公算が大きい。
侵略行為を行うロシアとの対峙、自由貿易の推進、気候変動対策、シリア難民問題といった課題だ。
 
トランプ氏は選挙期間中、対立候補のヒラリー・クリントン氏を「米国のメルケル」と呼び、数十万人の移民を受け入れたメルケル首相の決断を「正気ではない」と断じた。」
(「焦点:トランプ新政権と敵対か、メルケル独首相に最大の試練」より抜粋)
http://jp.reuters.com/article/analysis-trump-merkel-idJPKBN13A0BF
 
今日メルケル氏はトランプ氏と電話会談をしたそうです。
 
「ドイツ政府によりますと、(11月)10日に行われたトランプ氏との電話会談で、メルケル首相は「両国は民主主義や自由など共通の価値観で結ばれている」と強調、これを基礎に、これからも協力していく考えを示したということです。」(「メルケル独首相がトランプ氏と協力の意向、電話会談で表明」 より抜粋)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2913248_ie9.html
 
そして、ちょうどいまごろ安倍首相が世界に先駆けて、(の理由がいまいちわかりませんが)トランプ氏と面談をしているはずです・・・。
 
今の時期(11月初旬なので大統領選挙中)、なぜ日経春秋筆者はノモンハン事件のことを取り上げたのか、政治の暗雲と妙な符号を醸し出しているような気がしています。
 
ノモンハン事件は、今の若い日本人諸君にも知っておいてほしい出来事です。
決して過去の問題ではありません。
まだノモンハンから生きて帰国して老後を送っている方もご高齢故にわずかでしょうけどおられます。
 
過去の日本政府や国家の失敗から、今の日本人が学ぶことは多いのではないかと思います。

すっきとしていた浄水場のビニール袋

Sh3b0488

SH3B0488 浄水場の秋

Sh3b0489

SH3B0489 東京都水道局 長沢浄水場(北側門)

Sh3b0483

SH3B0483 黒いビニール袋の行列はなくなっていました。

Sh3b0484

SH3B0484 右端には若干残っています。

Sh3b0486

SH3B0486

Sh3b0487

SH3B0487 

Sh3b0386s

sh3b0386s 2016年10月30日付け拙著ブログ記事「ここから届ける東京水」で過去に掲載した写真
(上の本日の姿”SH3B0483”と比較すると随分変化したことがわかります)
 
秋深し浄水場の姿です。
前回報告したときの黒いビニール袋の列はほぼなくなり、すっきりしていました。
安心しました。
 
場内には大きな倉庫など見当たらないので、おそらく場外へ搬出したものと思われます。
 
「搬出可能な発生土」という点で、管理が容易、または利活用可能な発生土となりますので、放射能などは含まれていないと思われます。
 
「どこにも搬出できずにうずたかく積みあげて、『その場』で保管する光景を福島で沢山見てきましたので、私にはとても気になる光景だったのです。
 
本日搬出されているだろう光景に出会えて、東京住まいではない私ですが、「ここから届ける東京水」のことで安心した次第です。

2016年11月16日 (水)

トランプ氏の日程アポ調整担当は次期首席戦略官と上級顧問を兼務

「KKK」。日頃はほとんど意識に登場しない主義ですが、最近の米国大統領選挙で幾度か耳にしたので、概要をwikipediaにより調べました。
 
「「白人至上主義団体」とされるが、正確には北方人種を至上とし(ノルディック・イデオロギーという)、主に黒人、アジア人、近年においてはヒスパニックなどの他の人種の市民権に対し異を唱え、同様に、カトリックや、同性愛者の権利運動やフェミニズムなどに対しても反対の立場を取っている。
 
マニフェスト・デスティニーを掲げ、プロテスタントのアングロ・サクソン人(WASP)などの北方系の白人のみがアダムの子孫であり、唯一魂を持つ、神(エホバ)による選ばれし民として、他の人種から優先され隔離されるべきである、と主張する。
 
名前の由来はギリシャ語の「kuklos(円環、集まりの意)」の転訛と英語の「clan(氏族、一族)」を変形させたものと言われる。別の説として、ライフル銃の操作音が起源という説もあり、コナン・ドイルの短編『オレンジの種五つ』で紹介され世に 広まった[1]。団員は「クークラクサー」、もしくは「クランズマン」と呼ばれた。
 
白装束で頭部全体を覆う三角白頭巾を被りつつデモ活動を行う集団として世間で認知されている。」(クー・クラックス・クラン-wikipedia)
 
白装束をを着たKKKという白人主義の姿を何度か報道の画像で見たことがあります。
KKKは、Ku Klux Klanの略字で、上の例では「ライフル銃の操作音が起源という説」もあるそうです。
 
黒人、アジア人、ヒスパニックなどに市民権を認めないという点に注意が行きます。
 
日本人もアジア人なのです。
 
アフリカ、東南アジアで、もしくは極東アジアでの戦争のリスりポテンシャル(可能性)が高まることが心配です。
 
アフリカでは既に始まっているところもあります。
そういう場所で自衛隊に軍務につかせることの危険性は、いまでもありますが、今後ますます高まると思われます。
日本陸軍が満州・ソ連蒙古国境へ「いろいろな理屈をいいながら」進出して、ずるずると深入りし、しまいには撤退時期を誤って対中戦争に突入した記憶はまだ新しい。
還暦を過ぎた私の年齢の日本人たちの父母や祖父母の記憶には、まだ鮮明に残っています。
 
第2次世界大戦では約300万人の日本人が軍民含めて戦争で死亡しています。
この中には広島長崎の原爆で亡くなった約17万人も含まれます。
 
日本人以外のアジア人や黒人などを含めるとどれくらいの人がなくなったのでしょうか。
もちろん白人もなくなっていますが、有色人種の死亡者数の方がはるかに多かったと推測いたします。
 
KKK主義者は絶対に戦争を仕掛けないという条項があれば安心なのですが・・・。
 
 
このKKK主義を、あるニュースメディア主宰者が掲げ、そしてトランプ陣営の選挙参謀を務めました。
 
しかも、その人物が実質的な次期政権の首席戦略官となってホワイトハウスに入ることになりました。
 
「スティーブ・バノン氏とはどんな人物か 白人至上主義者がトランプ氏の首席戦略官に」より抜粋します。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/11/15/steve-bannon_n_12977598.html
 
「The Huffington Post    執筆者: Kim Bellware   
2016年11月15日 17時47分 JST   更新: 2016年11月15日 21時06分 JST   
 
アメリカのドナルド・トランプ次期大統領は11月13日、首席戦略官と上級顧問に保守系オンラインニュースサイト「ブライトバート・ニュース・ネットワーク」会長のスティーブ・バノン氏(62)を指名した。
 
バノン氏は白人至上主義者として知られ、反ユダヤ主義者として非難されてもいる。
 
バノン氏はブライトバートでの活動を控える一方、アメリカ大統領選ではトランプ陣営の最高責任者を務めた。
そして13日、次期政権で最高幹部のポストを与えられた。
 
またトランプ氏は同日、共和党全国委員会のラインス・プリーバス委員長を首席補佐官に任命すると発表した。
 
トランプ氏は人事を発表した声明の中で、「スティーブとラインスは非常に有能なリーダーで、選挙では協力して歴史的な勝利に導いてくれた」とした上で、「これから2人は私と共に再びアメリカを偉大な国にするためにホワイトハウスで働いてもらう」と述べた。
 
バラク・オバマ大統領の政権初期に上級顧問を務めていたデビッド・アクセルロッド氏は13日、Twitter上でバノン氏ではなくプリーバス氏を首席補佐官に選んだのは、トランプ氏が「従来型」アプローチを取った表れだと述べた。しかしその後、ホワイトハウスにバノン氏を入れること自体が「本当に厄介なことだ」とも述べた。
 
名簿上、バノン氏の名前はプリーバス氏の上に記されていた。
 
これは、トランプ政権がバノン氏を重視していることを示唆しており、その重要性は首席補佐官に匹敵するものだ。
 
大統領の首席戦略官・上級顧問は通常、大統領への取り次ぎ窓口を担当するほか、執務日程の設定・実施を担う。
 
中略。
 
バノン氏は、ブライトバートを白人民族主義のプロパガンダ機関にした立役者だった。Breitbart.comは「オルタナ右翼」のメディアになりつつあるのか?2007年に設立されてから、ブライトバート・ニュース・ネットワークは右派に最も人気のニュースメディアの1つになった。
 
ブライトバートは、「医療系NGO『プランド・ペアレントフッド』はナチスと関係がある」「クリントン氏はサウジ・アラビアのスパイであるフーマ・アベディン氏を支援している」などといった陰謀論を広めている。また、女性嫌悪や人種差別の情報でアクセス数を伸ばしている。
 
セクシュアルハラスメントや性差別と闘う女性を「弱くて無能だ」と断言し、有色人種や移民を「生まれながらの犯罪者」だと伝えている。」(同上抜粋)
 
そして、その次期首席戦略官は、トランプの面会日程などの調整を既に始めているのかも知れません。
 
まっさきにトランプ氏に面会申し込みをし、面談を明日やることに成功した安倍首相ですが、上記を当然読み込んでの行動であろうと推測します。
 
国会参議院TTP特別委でも、「これが外交である」と胸を張っている姿が印象的でした。
 
明日の会談は個人対個人の親睦を深めるとか。
 
共同ビジネス化の話題がでるかも知れません。
 
そこで下記も念頭に入れておく必要があります。
 
バノン氏の下で編集長をしていた人物で、バノン氏と袂を分かった人の言葉です。
 
「ブライトバートの元編集者ベン・シャピロ氏は、バノン氏を「日和見主義的で性格が悪い」と非難している。
 
シャピロ氏は8月にデイリーワイヤー紙に、
「(バノン氏は)執念深くで意地悪な人物で、助けてくれた友人のことを悪く言い、敵を脅迫するなど悪名高い」と書いている。
 
会社に抗議して3月にブライトバートを去ったシャピロ氏は、大統領選挙でトランプ勝利の暁には(バノン氏が)政権で要職に就くと予言していた。
 
「バノン氏の野望は自らが権力の座に着くことだから、たとえ事実と異なっていてもトランプ大統領に『自分は素晴らしい仕事をしている』と伝えるだろう」とシャピロ氏は言う。
 
「それこそ、バノン氏が政治家や投資家を操る手法です。
 
まずは個人が持つ天才的な資質に投資する。
その後、内部からえぐり取るのだ。
以下略。」(同上抜粋)
 
あまり慌ててばたばたと動かない方がよさそうな感じがしてきますが・・・。
この4年間の間に、なによりも戦争を回避することこそ日本の政治の要諦です。

ストロンチウムの学習(17) 1号機原子炉建屋カバー解体の件

 
1週間ほど前のテレビニュースで標記のカバーが開かれたという報道を目にしました・・・。
 
もし大気中に微量の放射能が漏れているのであれば、そのそろ関東へ流れて来るころだと思いまして、居住している川崎市麻生区のモニタリングを見てみました。
 
いまのところ大きな変動は生じていないようです。
 
川崎市 環境放射線量モニタリングシステム   
http://www.atmp-kawasaki.jp/
2016年11月06日 20時 0.038 
2016年11月07日 09時 0.038 
2016年11月16日 15時 0.038 
   
※単位:μGy/h(マイクログレイ/時間)   
※緊急時は、1マイクログレイ=1マイクロシーベルトとして換算します。   
 
以下は、東電HPによる前記カバーを開きますよというお知らせです。
 
「1号機原子炉建屋カバー解体作業」より以下に抜粋します。
http://www.tepco.co.jp/decommision/planaction/removal-reactor/index-j.html
 
「お知らせ
 
建屋カバー解体工事については、2016年9月13日より壁パネル取り外し作業を実施しております。
 解体工事にあたっては飛散抑制対策を着実に実施するとともに、安全第一に作業を進めてまいります。
以下略。」(抜粋終わり)
 
飛散「防止」はさすがに無理なので、飛散「抑制」を行うとしています。
 
つまり、大なり小なり放射性物質が飛散します。
気を付けて各地の濃度を確認しましょう。
 
雨に吸着されて地上に落ちてきますし、河川水や土壌の中で濃縮したりする可能性がありますので、濃度が高くなっている場所では雨天時はできるだけ外出を控えましょう。

Z1

図1

Z2

図2
 
図絵も同上より抜粋しました。

サウジアラビアの監督会見記事について

「このグループは最後までもつれる」
http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201611160001-spnavi
W杯最終予選 サウジアラビアの監督会見
スポーツナビ
2016年11月16日(水) 04:00
 
「ファン・マルバイク監督。PKの判定に不満を示した 」そうです。
 
私もテレビ観戦していて、スロー再生なども見ましたが、どちらともとれるようなケースでした。
 
映像でははっきり腕に当たったことは確認しづらい角度でした。
 
上腕か肩の付近にあたった可能性もあるが、逆に肩には触っておらずに胸の上部で受けただけだとも見えます。
 
ハンドを必死でアピールした日本人選手の気持ちはよくわかります。
 
なんであれ、この試合は勝たねばならなかったから、わずかな隙間さえつついたのでした。
 
また、早めにイエローカードをサウジアラビアは2枚受けたことが痛かったとも言っていました。DFの動きが抑制されて、その結果ゴール前での日本FWの活動の自由を許したということなのでしょう。そこは影響があるとは私には思えませんでした。
サッカーには意外な影響因子が働くことがわかりました。
 
ファン・マルバイク監督の発言をよく読みますと、代表選びは最後までもつれるとの確信があるようです。2017年の最終試合は、サウジアラビアで、日本対サウジアラビア戦です。
 
つまり、昨日のような低調な仕上げでサウジアラビアが日本にもう一度向かい合うことはないというニュアンスを文意ににじませていました。
 
最高メンバー構成で、かつホームですので最高の体調で、日本の前に立ちふさがるとの宣戦布告です。
 
1年間の間の日本の若手成長だけが勝つための条件です。

2016年11月15日 (火)

安全な草津・西(さい)の河原温泉の入り方(反省編)

次に行ったときには、こういうやり方で安全に湯に浸かろうと思っています。
何かの参考人なれば幸いです。
Sh3b0450
駐車場から坂を下って400mくらい下へ降りていきます。
手で触れないくらい熱いお湯の流れる川に沿って下りますが、坂の途中では男子風呂だけ歩道から見えます。
 
女子の風呂は全く見えませんので、その点は男女平等ではありません。

Sh3b0459

SH3B0459
肉眼では岩の上でくつろぐおじさんがはっきり視認できたのですが、湯気と硫黄ガスが逆光で写り込んでいてよく見えません。

Sh3b0459p

SH3B0459p 上の写真の原画像の部分抽出です。

原画像を見てみますと、赤い丸のところにどこかのおじさんが岩の上にへたり込んで座っているのが見えます。(撮影者が私です)

左手の橙色の□部が脱衣場付近で、この近くは湯の温度も低く、万一入浴中に振らついたときもすぐに脱衣場へ這い上がれるので安全度は高いでしょう。
 
右手の青い□部に、枝葉で隠れていますが、湯面よりも1mほど高いところに大量の湯が流れ落ちる湯桶口があります。
湯面の上の方に湯口があるのは、空気により硫化水素が希釈されるので安全対策を取っている証拠です。
 
しかし、やはり湯口付近は濃度が高い可能性があるので、近づいても短時間にしましょう。
湯温も湯口に近いほど高いです。
 
また、肩まで浸からず、半身浴か肩を出す程度にしておきましょう。
そうすることで、湯面と鼻孔の距離が空きますので、湯から生じるかも知れない硫化水素を空気で希釈することになります。
口や目を決して湯に接触させないように注意しましょう。
 
以上、参考までに安全な入り方を学習成果として報告いたします。

おめでとう日本代表 2:1の勝利

昨日22人しか閲覧していないこのブログですが、今日は151人も見に来てくれています。
予想がはずれたので、関心が高くなったようです。
 
私の予想は外れました。2:4で日本の負けと予想していました。
原口、清武、大迫の海外修行組の若手の成長のおかげです。
 
サウジ相手に日本は2点しか取れないとの読みは当たっていました。
しかし、サウジがベストのフォーメーションでなかったのではないかと思います。1点しか取れていません。
 
清武はやはりフルタイムは無理でした。パートタイムジョブでしたが、出ていた間は光っていました。
久保は緊張していたのでしょう。力を出しきれなかった。
斎藤も同様に後半にはちょっとだけでも使ってみてほしかったです。
 
解説者木村和司さんの意見では前線における大迫のボール保持が各段に上手くなっているとのおほめがありました。(元日本代表で大御所のご意見です)
 
私がブンデスリーグの試合をテレビで見たときは、さほど大迫がキープ上手だと感じませんでしたが、大きなドイツ人相手に毎日やっていたので、サウジアラビア人だと楽に保持できていたようです。
 
ドイツの大迫は相手DFが強いとなかなか得点はできていなかったので、オマーン相手では2点取れてもサウジ相手では無理だろうと予想していました。
大迫に1点とれたはずのシーンがありましたが、力が入りすぎてミスミス逃しました。
 
サウジの浅野的FWファハドやヤヒア、それに技師ナワフをなぜサウジ監督が使わなかったのか不思議ですが、UAEに負けている日本相手でアウェイなので、若干なめて布陣したのかも知れません。
 
1トップの10番サラウイは前評判ほどの働きをしていませんでした。
病み上がりのため、日本戦でウォーミングアップをしていたのかも知れません。
 
最後に2-2で引き分けになりそうなところまで持ち込んだところは、サウジの選手の個の力の非凡さを感じます。
 
予選最終戦は日本はサウジアラビアでのサウジアラビア戦です。
 
日本はそこで勝てるでしょうか・・・。まだ若干の不安は残りますが、80%くらいのロシアワー
ルドカップ行きの切符が見えてきたのではないかと思います。
 
森重、吉田のDFは予想以上の出来でした。
予想を裏切られました。
 
今回の試合でDFの対応は読まれていますので、次回も同じ手で防御できると考えない方がよいでしょう。
 
若手をどんどん活用して成長させることしかありません。
 
昔とった杵柄だけに依存していては、成長する世界のチームと渡り合えません。
今日の若手中心の先発陣構成の成功は、そのことを日本サッカー協会に教えたことでしょう。

これから日本代表のサウジアラビア戦 先発布陣

11月15日19時07分に掲載。
 
試合開始30分前に日本代表のスターティグングメンバーをテレビでみました。
 
大迫、久保、原口の3トップでボランチに清武という布陣でした。
他は見逃しましたが、得点源はこの4名なので、だいたい監督の狙いはわかります。
清武次第で得点できますので、サウジは誰が清武にぴったりくっついて仕事をさせないようにするはずです。
 
この布陣をみたあとでも、昨日掲載した私の予想はやはり変わりません。
 
いまテレビで日本の布陣紹介がありました。
 
大迫の1トップです。
原口、清武、久保の3人が左から右へと並び、その後ろに山口、長谷部のボランチ。
長友、酒井(宏)が左右サイドバック、森重、吉田のDF、GK西川でした。
 
この布陣を確認したあとでも、私の予想はやはり変わりません。
 
サウジが清武を抑えきれるか、清武がそれをはじきのけるパワーを持っているかどうか、
そこに試合の行く末がかかっています。
 
清武が小柄であることが、後半やや心配です。
サウジアラビアは以下です。
 
サラウイ10番の1トップ、
その下にアビド18番、ジャーセム17番、シェフり8番、
その下にSファラジ7番、ハイブリ11番、
オスマン5番、Oハウザウイ3番、GKウワイス22番
です。
 
ナワフ、ファハド、ハッサンを後半15分に投入するつもりのようです。
がらりと試合を変えられるサウジです!
 
ヤヒアもフリーキックでの得点力が高いので、そういう局面で投入する可能性があります。
過去の記事に私はこう書きました。
 
「サウジアラビア代表メンバー発表(2016.8.15発表)の中に、
「大会最高得点14ゴール中のアルファ・ファラウィは怪我のため外れている。」と付記がありました。
もしこの人物の怪我が快復して代表入りすればかなりやっかいなチームへと変わりそうです。詳細は不明です。」(抜粋終わり)
 
そのファラウィ(私の誤記)は、今日の1トップの10番サラウイのようです。
いよいよ、ここでサウジのエースの初顔出しです。

2016年11月14日 (月)

草津湯畑の硫化水素について

草津湯畑とそのずっと上に位置する殺生河原の硫化水素濃度が測定されていました。

「草津白根:草津白根火山の地球化学 - 地質調査総合センター」より火山ガス成分の関連個所を抜粋します。
https://gbank.gsj.jp/volcano/Act_Vol/kusatsushirane/text/exp03-4.html

なお、私が入った西の河原温泉は、殺生河原と草津湯畑のほぼ中ほどに位置します。

Photo

真ん中の赤い丸が私が入った西の河原温泉です。

Sh3b0449

SH3B0449 7時から入れます。

Sh3b0456ss

SH3B0456 これから冬を迎えます。バイクでは来春4月以降でないと接近できません。

Sh3b0456p

殺生河原の傍の道路を登って白根山山頂へと進むときにかなり強い硫黄の刺激臭がします。

その付近では自動車の駐停車禁止の札が立っています。
立ち止まってカメラ撮影などできる空地がほとんどありません。

その殺生河原ではガスの容積%で硫化水素成分は34.5%、CO2は63.2%(1979年測定値)ですが、草津湯畑では、硫化水素4.4%、CO2 65.2%となっています。

ちなみに、もっと上方の『空噴』では、硫化水素89.6%、CO2 0.9%です。

なお、万座湯畑の硫化水素は11.3%であり、硫化水素ガスの濃度が草津湯畑の2倍以上あります。

「4:草津白根火山の地球化学

火山ガスの成分とその変化

 草津白根火山は近来新しい溶岩を噴出したことのない火山であるが,その山腹・山麓には多くの噴気孔が存在する.

その大部分は殺生河原,山頂北側,水釜付近,空噴,地熱の各地域に密集している.

それらのガス温度は第2表(省略)のように,93-102℃と比較的低い値を示し,H2O(水蒸気)を除く主要ガス成分はH2S(硫化水素)とCO2(二酸化炭素)で,これにわずかのRガス(残留ガス)を伴っており,時にはSO2(二酸化硫黄)やHCl(塩化水素)を少量含むときがある.

特に空噴はH2Sが多く最高90%(H2Oを除いたあとの組成)に達したこともある.
これらの噴気孔ガスの成分は第4図に示すような変動をしており,ときとしてSO2が増加する.」(抜粋終わり)

「国が昭和50年に定めた基準では、硫化水素濃度は浴槽の湯面から上方10センチで20ppm、浴室の床から上方70センチで10ppmを上限とし、十分に換気することなどを求めている。」(下記記事より)

「2016.10.20 11:56更新

 北海道足寄町の温泉施設(休業中)で平成26年10月、入浴中の男性客が意識不明となる事故があったことが20日、環境省への取材で分かった。硫化水素中毒とみられる。同省が昨年9月に行った調査では、浴室内の硫化水素濃度が最大で国の基準の19倍だった。

 環境省によると、国が昭和50年に定めた基準では、硫化水素濃度は浴槽の湯面から上方10センチで20ppm、浴室の床から上方70センチで10ppmを上限とし、十分に換気することなどを求めている。

 温泉に含まれる硫化水素を空気に触れさせて濃度を抑えるため、涌出口の位置を湯面より上部に設けるべきだったが、この施設では浴槽の底にあったといい、環境省は「基準に合致しておらず、利用状況によっては硫化水素濃度が高かった可能性がある」と原因について説明している。」(「温泉で硫化水素中毒か 男性客が意識不明に」より全文抜粋)
http://www.sankei.com/affairs/news/161020/afr1610200019-n1.html

先月北海道で起きていたのでした・・・。

なお、10ppm=0.001%です。

草津湯畑では、硫化水素4.4%でした。人が近づける場所ですが、湯面近傍は4.4%の硫化水素が存在するということです。風ですぐに希釈されて安全な濃度になるのでしょう。

4.4%=44,000ppmです!

露天風呂の場合は湯面が風にさらされていますので、無風でない限り相当に希釈されていることになります。

わたしがやったような両手で湯を掬って、鼻孔へ接近させるということは絶対やってはいけません。事前に知っていれば楽しく浸かれたものを。

ましてや鼻孔で西の河原温泉の湯を啜りあげるなどは非常に危険な行為でした。

間違って気道に吸い込んでしまうと深刻な傷害を受けていたでしょう。

ご安全に!

参考)登山者向けの注意事項です。

白根山登山の方はその日の風向きや風速によってルート選定にご注意が必要です。

「昭和51年 8月 3日
万座温泉から本白根山登る途中(通称:本白根沢)にて、女子高生2名と引率の先生 1名(計3名)死亡。
中略。

【硫化水素ガスの特性】
硫化水素ガスは、空気よりも重いため、地表に沿って滞留します。
よって、天候が曇で無風状態の場合には、ガスが拡散しないため、噴気地帯のガス濃度が高くなる場合がありますので、その日の天候状態には特に注意が必要となります。

※噴気地帯付近の「窪地」や「沢」などには入らないでください。

以下略。」(「草津白根山の火山ガスについて」より一部抜粋)
http://www.town.kusatsu.gunma.jp/www/contents/1227593661357/

明日は天王山 サッカー予想

明日15日は、いよいよ天王山のサウジアラビア戦です。
 
「サウジアラビアの要注意人物紹介」は以前このブログで紹介済みです。
結論は、10番、19番、12番、8番が要注意です。
 
以下に、UAE戦、およびイラク戦での彼等の重要な行動を要約します。
 
MF10番のナワフは、左足インサイドで技ありのカーブ系で左上隅(キーパーから見て右上隅)にゴールしています。
スピードよりシュートするコースがいい。
 
FW19番ファハドはサウジアラビアの浅野選手。
ワンタッチでダイレクトに右足でシュートし、ゴール左の側面ネットに突き刺しています。
 
DF12番ハッサンで、後半30分過ぎに相手ゴール前までドリブルで切り込み、PKを得ています。
後半にDFがFWに変身するタイプです。
 
ゴール付近のフリーキックでは、8番ヤヒアに注意。
左足のインサイドキックでゴール左隅にやさしく流し込んでいます。
 
ヤヒアがペナルティ内へ向かってドリブルを仕掛けたところ、相手DFがついていけずに、左足を出してヤヒアの右足をひっかけて、ファウルをもらうという手口です。

ペナルティエリア付近では日本選手の不用意な足だしは厳禁です。
 
 
このサウジアラビア戦に負けたら、一応ワールドカップ行きは絶望になります。
 
昨日の「気楽なキリンカップ練習試合」も拝見しました。
 
大迫の2ゴールはいずれもうまいゴールですが、強力なサウジアラビアのDF陣相手ではどちらもできないと予想しています。
もうひとひねり工夫が要求されるでしょう。
 
清武がいて大迫のゴールが生まれていますので、清武の出来次第ではFWは誰であれ得点可能性があります。
 
斎藤の動きは目立ってよかったですが、まだ国際試合慣れしていないのか、間合いが把握できていないように見えました。
 
今日まで何試合もあったのに、なぜ斎藤のような若者に出場機会を与えて慣れさせることを怠ってきたのかを問います。
 
天王山の4日前になって慌てて逸材である斎藤を掘り出してきて試した・・・という印象です。
ちょっと手遅れかも知れませんが、先発起用して早くから慣れさせれば1点は取れるかもしれません。
ペナルティエリア内でファウルをもらえる可能性のあるドリブルを斎藤はもっています。
 
DFは吉田、丸山でしたか、キリンカップレベルではまあまあですが、サウジアラビアにはおそらく破られるでしょう。
 
U19かU23か忘れましたが、「今年失点最少だったワールドカップ準優勝の日本代表のDF陣」(これでサッカー関係者はわかると思います)をそのまま日本フル代表に移籍させるべきだと私は思います。
 
以上より結果を予想します。
日本対サウジアラビア=2:4
(11月15日)
サウジのオランダ人監督は、後半の15分~30分すぎに戦術をがらりと変えます。
見ていて面白いほどでした。
 
私は日本に勝ってもらいたいと思いますが、いくつかの両者の試合を見るとこうなります。
 
これまでのレギュラーを全部外して新顔で日本代表を構成するならば、上の予想は大きく変わることでしょう。
顔ぶれが代わり映えしないならば、上の通りと予想します。
 
MF10番のナワフを徹底的に抑え込む防御組織を敷けば、ひょっとして2:2に持ち込めるかも知れません。
 
もし予想が外れましたら、ごめんなさい。
 
当たってしまったら、次期監督さんは関連記事を今後の参考にご利用ください。

2016年11月13日 (日)

湯当たり体験 草津、さいのかわら温泉

「こうすると湯当たりして失神する」という失敗談を以下に述べます。
 

Sh3b044680_2

Sh3b0447

SH3B0446@80 西の河原公園駐車場から温泉のある方向を眺める
 
「西の河原」の読み方がわからなかったので調べました。
 
「草津温泉の名所「西の河原公園」 大露天風呂で日帰り温泉もできますよ♪」
http://blog.livedoor.jp/keinosora/archives/38069093.html
 
ここに命名の由来今昔がかかれていました。
風呂の景色も一部出ています。
 
昔は「にしのかわら」だったけど、今は「さいのかわら」だそうです。
やっぱり・・・。
 
「ちなみに、「西の河原」=「にしのかわら」が本来の読み方であって「さいのかわら」と読むのは誤読だったらしいのですが、現在は写真のように、看板や案内図にも「SAINOKAWARA」と読みが書かれていますので、「さいのかわら」と呼ぶのが一般的になっているようです。
 
硫黄のにおいが立ち込める荒涼とした河原の様子が、確かに「賽の河原(さいのかわら)」を連想させるんですよね。」(抜粋終わり)

Sh3b0448

SH3B0448 最近は熊に遭うニュースが多い。

Sh3b0452ss

SH3B0452 200mほど坂を下ります。

Sh3b0455

SH3B0455 小川から湯気が
 
その「賽の河原」から生還して自宅で読み方を調べているところですの、やっぱりという印象でした。
 

Sh3b0459

SH3B0459 西の河原温泉(林の中に見える長方形の囲いの中です。100円コインロッカーは脱衣場に用意しています。

Sh3b0461

SH3B0461 温泉の下方に広がる西の河原公園
 
以下は硫化水素による軽い中毒症状ではないかという私個人の推理ですが、中には、
 
「高湯温泉の場合、一度の入浴は15分以内にすべきです。それ以上の長湯をすると亜硫酸ガスによる中毒の危険があります。」という説もありますので、真相は不明です。
http://www.onsenkagaku.com/special/01_02.html
 
一つの勝手な私の仮説としてお読みください。
いくつか符合するところもあったので、硫黄の匂いのする湯が好きな方へ念のためにお知らせします。
 
ちなみに、万座温泉は硫化水素が出るので湯畑へは近づけないそうです。
 
まず賽の河原のことを学習しました。
 
「積み石
三途川の河原は「賽の河原」(さいのかわら)と呼ばれる(「賽の河原」と呼ばれる場所も、後述の恐山のものをはじめとして、日本各地に存在する)。
 
賽の河原は、親に先立って死亡した子供がその親不孝の報いで苦を受ける場とされる。
そのような子供たちが賽の河原で、親の供養のために積み石(ケアン)による塔を完成させると供養になると言うが、完成する前に鬼が来て塔を破壊し、再度や再々度塔を築いてもその繰り返しになってしまうという俗信がある。
 
このことから「賽の河原」の語は、「報われない努力」「徒労」の意でも使用される。
しかしその子供たちは、最終的には地蔵菩薩によって救済されるとされる。
ただし、いずれにしても民間信仰による俗信であり、仏教とは本来関係がない。
 
賽の河原は、京都の鴨川と桂川の合流する地点にある佐比の河原に由来し、地蔵の小仏や小石塔が立てられた庶民葬送が行われた場所を起源とする説もあるが、仏教の地蔵信仰と民俗的な道祖神である賽(さえ)の神が習合したものであるというのが通説である。
中世後期から民間に信じられるようになった。
室町時代の『富士の人穴草子』などの御伽草子に記載されているのが最も初期のものであり、その後、「地蔵和讃」、「西院(さいの)河原地蔵和讃」などにより広く知られるようになった。」(三途川-wikipediaより)
 
この駐車場から400mほど林の中を下ったところに手で触っても熱いくらいの川が流れていて、湯気が川から立ち上っています。
 
その下流の広いエリアを親水公園にしたものですが、公園の中ほどにその湧いて出る熱い湯を入れた大きな露天風呂があります。
それがこれから入る西の河原温泉です。
 
入浴料600円は先日訪問した草津・大滝の湯(900円)に比べると、観光名所にしては安いなあ・・といささか不思議に感じつつ、お金を払い入場しました。
 
土曜日の朝9時過ぎなので、まだ人は少ない。
男湯では若い人や中年、老人といろいろで、10名か20名程度です。
おそらく満員になるほど入浴すれば、見渡したところ1000人か、あるいは数千人が入れる広さです。
ソフトボール球場が露天風呂というイメージです。
 
脱衣場でいくつか注意事項が書かれていますが、もう30年以上全国の日帰り温泉を楽しんでいる私ですので、ざっと斜め読みして、さあ入浴です。
 
ちょっとひっかかったのは「一度の入浴は5分から10分程度にするように」というくだりです。
 
はるばる江戸方面からやてきて、5分で上がって帰る客はいないでしょうなどと、不満を感じながらざぶんと入りました。
 
11月中旬の空気は肌寒く、快晴ですが立っていると震えがきますので、すぐに肩まで浸かりました。
 
向かいには赤松林があり、根元には松茸が生えるのでないかなどと自然を鑑賞しながら、青空を行く白い雲を眺めていました。
 
「少し硫黄の匂いがするなあ」
 
林の左上方の見上げて、先日訪問した白根山山頂付近の湯釜と硫黄の煙の吹きあがる姿を想像し、ここにその源泉が流れ落ちていることを認識しました。
 
この時点で硫黄の煙なら硫化水素だから毒であり、危険だと認識すべきだったのですが、慣れからそこまで慎重にはなれませんでした。
 
箱根大涌谷も別府鉄輪温泉も硫黄で、入浴経験があり慣れていたからです。
 
最初は確かに硫黄の腐卵臭がわずかにしましたが、そのうちにあまり臭わなくなりました。
あとでわかったことですが、腐卵臭は嗅覚の麻痺を誘うようで、腐った卵からも硫化水素が発生するようです。
 
「あまり臭わないなあ」などと思いながら、湯船の湯を両手ですくって鼻孔付近へともっていきました。
 
微風の風によって希釈されているのかと思い、鼻孔を湯船に少しつけて吸ってみました。
「ゴホッ!」
 
鼻の粘膜に強烈な刺激があり、呼吸ができないほどでした。
 
目に指で触れると開けていられないくらい激しい痛みがあります。
 
大滝の湯で確かph2.8と源泉の傍に書いてあって、そこでも目に痛みが走りました。
それよりもここの目の痛みの方が激しいようです。
よく似た目への刺激です。
 
「なあんだ、酸性度が強いのか、硫酸系のせいだな」などと、知ったような顔でのんびり浸かっていました。
 
慣れてくると源泉吹き出し口が気になるので、じわじわと源泉口へと近づきます。
源泉を手に触れると60℃以上あって、触れることも困難なくらい熱いです。
熱湯です。
 
あとから考えると、この付近に高濃度の硫化水素がたまっていた可能性はあり得ます。
それに熱いのを我慢して手で湯を少し掬って(このときの掌の苦痛の様子はご想像におまかせしますが、熱湯すくいです。
少し湯を口に含みました。
 
塩気が少しある程度でそれほどの刺激は感じませんでした。
数cc程度飲み込んだ可能性もあります。
 
口を湿らす程度だったのですが、このときには既に嗅覚が麻痺しかかっていたようです。
大したことないな、などと感じたのは、麻痺していたからでしょう。
 
源泉の周囲は温度が高いので、かなり我慢してその付近に3分ほど浸かっていました。
なぜかそこへ近づくのは私だけでしたが、地元の人は危ないことを知っていたのでしょうか・・・。
 
やはり熱いので、元いた入場口に近い方のぬるま湯へ戻ってきました。
何度か岩場にあがって体を冷やして、また浸かるということを4~5回くりかえし、満足感が得られたので上がりました。
 
脱衣場で、パンツと靴下だけはいて木製椅子に座って噴き出す汗を拭いておりました。
なかなか汗が引かない。
そのうち、汗がむしろ増えてきたような印象を受けました。
 
次の瞬間、意識を失い脱衣場の木製床に倒れました。座椅子から床へなので、30㎝程度でしたので、頭や胸は打っていません。
上手に体を横にして寝たようです。
 
私自身は何秒間意識を失ったのか、わかりませんでした。
意識が快復したとき、左足の踝(くるぶし)の上が内出血して赤黒くなっていました。
左足の膝とかかとの中間付近の内側に、底辺を上方に角を下にした逆三角形の内出血跡が目立って残りました。
 
床に小さな正方形の背もたれの無い木製椅子が2つ離して置いてあり、私は左手の椅子に座っていました。
右へ倒れたので、ちょうど二つの椅子の間に倒れ込んだ形になります。
 
逆三角形マークは椅子の角、靴下を折り曲げてはいていたので、その2重折の靴下の生地模様が内出血マークとして残っていますので、運よく靴下の上から打撲したようです。
もし靴下が無ければ皮膚を破り出血した可能性があります。
湯上りはすぐに靴下を履きましょう。
 
座椅子から崩れ落ちるとき、私の左足が椅子の角にぶっつかったようです。
しかし、どういう格好で座椅子から崩れ落ちるとき、左足の内側を椅子の角にぶっつけるのか、状況が読めません。
タコかイカのような軟体で崩れたのでしょう。
 
打撲傷は指で触れられないくらい痛く、そろそろ膨らみができていて腫れあがりそうな気配です。
北海道銘菓クッキー「白い恋人たち」1枚くらいの厚さですが、バイク運転中にそれは消え去りました。
免疫細胞君たちの仕事ぶりには関心します。
 
以前、東京から名古屋まで東名高速を走ったとき、入り口では頭痛がし咳があったのですが、名古屋出口では治っていました。
このままバイク運転手の風邪を悪化させたらどういう目に遭うのか、免疫細胞君たちはよく理解しているようです。
あるいは脳が理解していて、体液内で休んでいる彼らに急いで血管へ侵入し、患部を治癒しなさいと命令を下したのかも知れません。
リンパ球は血管の細孔を通って体内から血液中へ染み出していくそうですので。
 
元気な免疫細胞君たちは、毎日発生する癌細胞も食べてくれるそうです。
 
温泉の管理人さんに、いろいろお世話になったことにお礼申し上げて、温泉場を去りました。
そこでは、私が想像するよりも早く救急隊員が2名駆け付けてきて、腕の血圧と指先の血中酸素濃度を測定しました。(必要ないとお断りしたのですが、意識がない間に呼んだようです)
 
「それは何ですか?」と聞いて「血中酸素濃度ですが、問題ありません」とのことでした。
 
うすうすそのとき、硫化水素の化学反応と血液から酸素を奪うことで硫化物が血中に生じるのではないかと直感しました。
 
管理人の方は、1日に何人も湯当たりで倒れるので、急患対応は慣れているとのことでした・・・。
運悪く亡くなる方もおられるそうです。
それこそ、賽の河原です・・・。
 
寒くなったので今日から冬用のブーツを着用していたので、靴の皮がさきほどの左足の腫れに度々当たって痛みが出ます。
 
バイクを操縦できるかどうか心配でしたが、何とか操作は支障がありませんでした。
帰宅して夜風呂に入るときには腫れ収まって、痛みもなくなりましたので、バイクに乗っていた6時間の間にほぼ治ったようです。
 
白い恋人たちの1枚分の腫れは完全に消えて、平たくなっていますが、赤黒い内出血のあとは消えていません。
 
バイクはご承知のように倒れやすく危険な乗り物ですから、足の打撲で痛いとかなんとか言ってはおられないということを免疫細胞諸君もよくご存じのようです。
さっさと治してしまっていました・・・。
 
帰り道、よくいく相模原駅近くの麺屋で昼食兼夕食を取りました。
汗を拭いたり口元を拭いたりしたタオルハンカチに少し赤いものが付着しているのに気づきましたが、歯茎からの出血か、唇にでも裂け目ができているのだろうとあまり気にしませんでした。
 
気になっていましたので、実際はどういう原因だったかどうかは不明ですが、帰宅して硫化水素中毒について調べてみました。
 
単なる血管拡張による貧血に過ぎない可能性ももちろんあります。
その場合は、昏倒するケースは少なく、じわあじわと倒れ込むような形が多いように思います。
しかし、20年ほど前ですが、飲酒、ふろ上がりに熱中症で昏倒した体験が一度だけあります。
だから、管理人氏の言われたように、濃い温泉の塩分濃度によって、体内から水分が滲出していき、急に熱中症になった可能性もあります。
だからここでは5~10分浸かったら一度上がるように指導しているとのことです。
 
では、わずか5分で一回湯からあがったら、合計で何回浸かれるのですかと問うと、個人差もあり、その人の疲労度などの状況により異なるとのこと。
 
「硫化水素(りゅうかすいそ、英: hydrogen sulfide)は化学式 H2S をもつ硫黄と水素の無機化合物。無色の気体で、腐卵臭を持つ。空気に対する比重は1.1905である。
 
特徴
空気より重く(比重1.1905)、無色、水によく溶け、弱い酸性を示し、腐った卵に似た特徴的な強い刺激臭(腐卵臭とはそもそも硫化水素が主成分の臭いである)があり、目、皮膚、粘膜を刺激する有毒な気体である。悪臭防止法に基づく特定悪臭物質のひとつ。噴火口や硫黄泉などの臭いが「硫黄の臭い」と形容される場合があるが、硫黄は無臭であり、これは硫化水素の臭いをさしている。
 
人為的な発生源には石油化学工業などがあり、また、下水処理場、ごみ処理場などにおいても、硫黄が嫌気性細菌によって還元され硫化水素が発生する。
また、飲食店などの厨房排水で設置される分離槽や溜め枡内で、閉店後水が動かなくなると非常によく発生する。糞や屁にも若干含まれる。
 
また、自然由来としては、火山ガスや温泉などに含まれる。空気よりも重いため火山地帯、温泉の吹き出し口などの窪地にたまりやすい。」(硫化水素-wikipedia)
 
他に、「[PDF]硫化水素 HYDROGEN SULFIDE 0.概要 0.9.中毒学的薬理作用 ...」も検索でヒットしました。
 
これは、工業などでの重症患者についての記述のようですが、中毒の特徴が詳しく述べてありました。
これほどの体験をする人は稀でしょうけど、こういう知識を持ったうえで硫黄の香りのする温泉を安全に楽しむことができるだろうと思いますので、以下に症状を抜粋します。
 
「中毒症状 

・眼、気道を刺激し、気道刺激が強い場合、暴露後 24-72 時間で肺水腫が出現することがある。16)
・致死的暴露時は昏睡、呼吸抑制、振せん、複視、チアノーゼ、痙攣、頻脈が特徴的。  1、16)   
・800~1000ppm では一呼吸以上でほぼ即死する。ノックダウンといわれるくらい急激で、失 神の際の転倒や転落でけがをすることがある。 18), 24)   
・経皮暴露の場合、全身症状を現すほどではない。 18)   
 
(1)循環器系:血圧低下または血圧上昇       不整脈;頻脈、徐脈、不整脈  1)        
重症では頻脈は一般的である。持続的な心房細動が発生したという報告がある。
これらは通常大量曝露で、低酸素症と乳酸アシドーシスを伴う。24)  心筋梗塞 16) 
 
(2)呼吸器系:気道刺激、呼吸抑制、呼吸停止  
非致死的濃度;胸部圧迫感、呼吸抑制、呼吸困難、チアノーゼ、気管支炎、肺水腫 1、 16、18)        
肺水腫;気道刺激が強い場合、暴露後 24-72 時間に出現することがある。 16)       
高濃度;急速に呼吸麻痺を起こし、突然の虚脱を引き起こす。          
800~1000ppm・30分暴露で、呼吸停止   
 
(3)神経系:中枢神経抑制(呼吸抑制を伴う)       
非致死的濃度;頭痛、発汗、めまい、嗅覚欠如、過敏性、ふらつき歩行、 見当識障害、傾眠、脱力、混乱、せん妄 16)       
高濃度;急激な呼吸麻痺を伴う窒息性痙攣、昏睡、死亡  16)   
 
(4)消化器系:流涎、悪心、嘔吐、下痢  1、2、16)   
 
(5)泌尿器系:まれにアルブミン尿、円柱尿、血尿 16)   
 
(7)その他      
*酸・塩基平衡:乳酸アシドーシス 1、16)      
*皮膚:強い疼痛、痒疹(かゆみ)、焼けるような感じ、発赤、紅斑 1、16)   
重度暴露;チアノーゼ 16)
凍傷;液化ガスに直接触れると、凍傷を起こす。 16)     
皮膚の緑色化;長時間・高濃度暴露時にまれにみられる。 23)      
*眼  :強い刺激作用による結膜炎、結膜充血、眼痛、角膜水疱、複視、眼瞼痙攣   
焼けるような感じ、流涙を伴う眼刺激、羞明      
*鼻 :嗅覚疲労 16)」(前記より抜粋終わり)
 
重症患者の場合は、中枢神経を抑制するので呼吸が止まるようです。
それに、「ノックダウンといわれるくらい急激で、失神の際の転倒や転落でけがをすることがある。」という部分は昨日の私の状況そのものに似ています。
 
しかし、私の場合は「一呼吸以上でほぼ即死」となったのではないので、やはり高濃度とは違います。
 
岩場に立っていて昏倒したら、頭を打ってそのほうが致命傷になるケースも出るでしょう。
 
実体験を思い出してみると、私の場合は軽度の湯当たりではありましたが、いくつか思い当る節も散見されました。
 
湯当たりから33時間が経過していますが、肺水腫らしい兆候は見当たりません。
しかし、麺屋で口を拭いたタオルハンカチにピンクの跡がついていたのは、咳などにより肺から口元へ「ピンク色の泡状の痰」(後述)が出た可能性は否定できません。
 
「肺水腫の症状には、まず息苦しさや息切れがあげられます。
咳やピンク色の泡状の痰が出たり、ぜぇぜぇという呼吸音がすることもあり、自分の意志で呼吸を整えることが難しくなるようです。
 
特に仰向けに寝転がると、呼吸がしにくい状態になるので、夜中に目が覚めてしまうこともあると言われています。こうした呼吸困難は、体を起こして座ると軽減される傾向があるようです。」(肺水腫の症状とは?心不全や登山時にも発症の可能性もある病気の正体」より抜粋)
https://welq.jp/2506
 
「眼、気道を刺激」は、目に湯で濡れ指を当てると感じますし、鼻孔で湯水を啜ろうとしたときに若干ですが気道内に湯面近傍の濃いガスを吸い込んだ可能性があります。
露天風呂ですので、風に吹かれて希釈されていますので、ガスの濃度は薄いものですが、湯船の湯面近傍を両手で包んで匂いを嗅いだりしましたので、その部位は濃いガス濃度であった可能性があります。
 
もし私が硫化水素には「鼻 :嗅覚疲労」があるという知識を備えていたならば、次のような愚行は行われなかったはずです。
 
「露天風呂に入った当初は硫黄の匂いがしたのだが、今はあまり匂わない。おかしいなあ、匂いも変化するのだろうか」
そう感じて、湯を両手で掬って鼻の近くへ近づけて大きく濃いはずのガスを吸引したのでした。
 
私の鼻は湯船に浸かっておそらく1~2分後に麻痺していたのでした。
なぜならば硫黄の臭いがするのを喜び堪能できた時間がそれくらい短かったからです。
 
「焼けるような感じ、流涙を伴う眼刺激、羞明」は体験からほぼわかりますが、「羞明」はよくわかりません。
 
「羞明(しゅうめい、英: photophobia)は、強い光を受けた際に、不快感や眼の痛みなどを生じることをいう。
英語では恐怖症を示す「phobia」と付いているが、原因の多くは網膜や視神経に対する過度な刺激による眼科的な要因である。」(羞明-wikipedia)
 
ここまでの現象は温泉ではありえないでしょう。重症患者の受ける毒性にはこういうものもあるようです。
対処はサングラスで遮光することだそうです。

2016年11月11日 (金)

アメリカ大統領選史上、今回のような候補者はかつていなかった。

既に今年の3月時点で、トランプ現象に似たケースがかつての米国であったと言われていたのです。
 
アメリカ便り Letters from the Americasの 2016/3/18付け記事にありました。
「様々なアメリカ&メキシコ事情と両国の小話」より抜粋します。
 
トランプ大統領の有力支持者の中にキングリッジ元上院議長がいます。
彼も新政府か最高裁の要職につくようですが、「もう一度真珠湾をやろう」などという記事を以前書いていました。
相手に攻めさせておいて、米国民の怒りを梃子に戦争に突入し、戦勝国メリットを手にした過去の成功例を引き合いに出して、同じ手口で国益を稼ごうという意向のようです。
このように、歴史の浅い米国だからでしょうか、過去の成功例と同じ手口で成功を狙う傾向が強いと思われます。
日本にも柳の下で2匹目のドジョウを狙うという諺があります。
そういう視点で下記の記事を読みましょう。
原文まま一部を抜粋します。
 
「2016/3/18(金) 午前 7:09
 
歴史は繰り返す?
2016大統領選は1824年と酷似 
 
今週米国の政治専門紙・POLITICOが今回の共和党予備選は1824年の大統領選に酷似している、という記事を配信しました。
非常に興味深いので、皆様にご紹介する次第です。
 
  アメリカ大統領選史上、今回のような候補者はかつていなかった。
候補者を中傷する人々は彼の政治経験不足、政策理解力の欠如、独裁者的性格、疑わしい過去を指摘する。マスコミに言わせると、彼はまともな政策は持っておらず、(しかし面白い髪形は持っている)大統領になる資格と気質も持っていない。
 
  それでも、従来の経験則に逆らって、彼はホワイト・ハウスへのレースに於いて三人の主要な競争相手を引き離しているので、党のお偉方は対応すべき策も持たず、途方に暮れている。NO!これはドナルド・トランプではない。彼の名前はアンドリュー・ジャクソン、そして話は1824年にさかのぼる。
 
アンドリュー・ジャクソンはアメリカ最初の政治的異端者の一人だった。
南部辺境の貧しい移民の子として生まれ、気が短くて激しやすく、極端に挑戦的な人物だった。喧嘩早いジャクソンは、ある決闘において、胸にピストルの弾を受けながら、相手を殺害したこともある。
 
  意志が固く、戦略的に優れていたジャクソンは、彼の世代の最も偉大な戦争のヒーローに上りつめた。支持者たちから、ヒッコリーの古木と愛称された彼は、大統領選の三人のライバル、ジョン・クインシー・アダムズ、ウイリアム・クローフォードとヘンリー・クレイたちは夢想するだけで決してできなかったこと、即ち、アメリカ国民を感激、発奮させる術を知っていた。
中略。
 
 議論の余地があった1824年に続く1828年の大統領選挙は、確かに史上最悪の中傷合戦の繰り広げられた選挙運動だった。ジャクソン支持者はアダムズを無力なエリート主義者だと、酷評した。例えば、トランプの悪口雑言にも勝る、ジャクソン支持者の口撃において、アダムズの駐ロシア米国大使時代、ロシア皇帝にアメリカ人処女を提供した、とまで主張した。彼らは実際、アダムズ大統領をポン引きと呼んでいた。
 
 一方、アダムズと彼の支持者も反撃に出て、ジャクソンは正式の教育を受けていないため、スペルに間違いが多いとか、重婚者であるとか、その他些細な違反行為をとがめた。仕舞いには彼は軍人時代、幾人かの部下を殺害した殺人者である、とまで攻撃した。驚くべきことに、これらの告発はすべて事実だった。
 
 しかし、これらの告発はジャクソン支持者たちに何らの影響も与えなかったどころか、ジャクソン反対派にジャクソン派の結束の強さを知らせる、逆効果を生んだ。また、これらの告発は、「ヒッコリーの古木」の人気を高め、彼は他の政治家とはまったく違うタイプの男である、と強調される始末だった。
 
 ジャクソンは彼が率いた軍隊による、クリーク戦争の勝利の結果、クリーク族から賠償として獲得した数百万エーカーの土地を、南部の「土地なし農民」に安く提供して彼らから神のごとく敬われていた。疑いなくこれがジャクソン人気の理由の一つだった。
以下略。」(「歴史は繰り返す? 2016年大統領選は1824年と酷似」より抜粋)
http://blogs.yahoo.co.jp/stomita2000/27219123.html
 
このサイトにジャクソンの写真が出てました。wikipediaでも見れます。
トランプといい勝負になる面構えでした。

不安は人々の指を口元へ運ぶ。大統領選挙2016報道のLIVEを見て。

米国ABC放送の大統領選挙2016報道のLIVEをNHK-BS放送で見た感想です。
不安は人々の指を口元へ運ぶ。
 
米国の良識の集合体であるかのような報道キャスター陣とコメンテータ、総勢50人ほどがスタジオ内のデスクに並んで座っています。
 
最初のころはゆとりがあって、手を口に持っていっている少なかった。
画面に正面にメインキャスターを挟んで5人、対抗位置に6人が並んでいます。
まだ最初のころは目立ちません。

Sh3b0441s

図1SH3B0441 スタジオの最初のころの様子@獲得選挙人数 ヒラリー3人 トランプ19人
(NHK-BSの放送の中の米国ABC放送の中継画像より引用しました。)
 
「口元に手を当てる心理」を参考にしながら画面を眺めていきます。
http://kuse-sinri.com/entry24.html
 
「そのほかにも口元に手を当てる癖のある人は安心感や安らぎを求めていて、不安感や心配事があるときに口元に手を当てる癖が出やすくなります。
 
口に触れる行為は子供の頃のおしゃぶりと同じ動作であり、甘えたいといった気持ちの現れでもあるのです。」(同上抜粋終わり)
 
フロリダ州の29人の選挙人をどちらが獲得するか注目のとき、結果がトランプ勝利と判明しました
事態が生じて1分後の下記画像では、向こうの右から2番目の女性キャスターが左手で顎を支えているだけです。
 
ただ何人か体幹軸がやや傾いているのが目立ってきますが、長時間番組なので疲労のせいでしょう。
 

Sh3b0443s

図2SH3B0443 @ヒラリー197人 トランプ222人
(NHK-BSの放送の中の米国ABC放送の中継画像より引用しました。)
 
しかし、原画像を拡大してみますと、女性キャスターは左手人差し指を唇に当てていました。
 

Sh3b0443l

図3 SH3B0443L(同上より引用)
 
「実は、自分の唇に触れるしぐさをする場合、安心感を求めている心理状態であることが分かります。と言いますのも、赤ちゃんのころに、母乳を飲んでいたころの記憶が残っているからなんです。以下略」(しぐさの心理学(前編)より抜粋)
http://newstyle.link/category16/
 
このあとトランプ陣営会場でトランプ大統領という声も聞こえ湧き上がっているとの中継が入り、フロリダが番狂わせとなったと報じました。
 
そのあとでワシントン州をヒラリー氏が獲得などして票は進みます。
やがて残された6つの灰色マークの州のいくつをヒラリーが取れば過半数越えになるかをボードでシミュレーションします。

Sh3b0444s

図3 SH3B0444 @ヒラリー209人 トランプ228人
ヒラリーは残り6つの州のうち、アリゾナを除く5つの州を獲得しなければ大統領になれないことを図で示す。
(NHK-BSの放送の中の米国ABC放送の中継画像より引用しました。)
 
ヒラリーの敗北がほぼ確定した瞬間です。
 
すなわち、ここに居並ぶ11人の良識ある報道関係者が全員予想を外した瞬間でした。
ヒラリー陣営の選挙資金提供者から連絡が入り。「ヒラリーは終わった」とのことです。
別の解説者が、「過去にこのようなケースがあったか調べたが、唯一アンドリュー・ジャクソンの場合だけだ」と発言しました。
 
重苦しい雰囲気がスタジオ内に流れます。
 
ここでアンドリュー・ジャクソン-wikipediaから私の学習のために一部抜粋します。
 
「法律及び政治上の経歴以外に、ジャクソンは奴隷主、農園主および商人として成功した。
1803年に彼はギャラティンで家と最初の雑貨店を建設した。
1804年にはデヴィッドソン郡、ナッシュビルの近くにハーミテージ(640エーカー (2.6 km2)の農園)を購入した。
その後360エーカー (1.5 km2)を加え、農園は結局1,050エーカー (425 ha)まで発展した。主な作物は綿花であり、黒人奴隷によって栽培された。
ジャクソンは9名の黒人奴隷から始めて、1820年には44名、その後最大150名の黒人奴隷を所有した。
ジャクソンは生涯最大で300名の黒人(混血も含む)奴隷を所有した[8][9]。
中略。
 
この(アメリカ独立)戦争においては、クリーク族に対してジャクソン大佐は徹底的な大量虐殺を行った。
男も女も、子供であってもジャクソンは容赦せず皆殺しにした。
児童も含む約800名のクリーク族を殺し、殺したインディアンの死体から鼻を削ぎとらせて戦利品とさせた。
インディアンの死体からは肉が剥ぎ取られ、それは細く切られ、天日で干して彼らの軍馬の手綱として再利用された。
また、「女を生き残らせるとまた部族が増える」との考えから、特に女(乳幼児、女児を含む)を徹底的に殺すよう全軍に命じた。
これらはすべてアンドリュー・ジャクソンの指揮によって行われたものである。」(抜粋終わり)
 
番組ではこのような内容までは紹介されませんでしたので、あとで私が調べたものです。
 
おそらく多くの米国人は独立戦争で活躍した軍人が大統領になった例として、いくつかの彼の代表的な事績は脳裏に浮かんだことでしょう。
 

Sh3b0445b

SH3B0445 @ヒラリー215人 トランプ244人
ネバダ州6人をヒラリーが獲得して、
ヒラリーが215人になりましたが、そのときトランプは244人でした。
(NHK-BSの放送の中の米国ABC放送の中継画像より引用しました。)
 
多くが手を口元にもっていったのはこの瞬間で、6人中3人(50%)でした。
すぐに姿勢が変わり手を口から放しますので、この状況が継続したのは数秒のことです。
 
このあと、ヒラリーが勝つには奇跡しかありえませんが、残り5州をすべて獲得するほかなくなりました。
 
ペンシルベニア
ミネソタ
ウィスコンシン
ミシガン
アリゾナ
 
このあとも観察を続けたかったのですが、NHK-BSの録画が終了してしまい、ここで中断となりました。
 
なぜ予想が外れたのか、責任を負っている調査会社らしき人々数名の間で言い争いが始まりましたが、司会が収めて画面を他へ移しました。
 
「田舎の白人の意見を把握しそこなった」という反省の弁が多く聞かれました。
 
黒人のコメンテーターは後半のかなりの時間、両手を口にもっていき、不安な様子を隠せませんでした。
 
そして、彼は大変不安に感じているとはっきり口に出してもいいました。
白人対黒人の対立激化を恐れているのではないかと思われました。
 
あと一つをトランプが取ったときの、トランプ当選確定の瞬間の出演者の手の動きを観察したかったのですが、あいにく録画終了で終わりとなりました。
 
参考)「アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー(American Broadcasting Company、アメリカ放送会社 略称: ABC)は、アメリカ合衆国のテレビの民間放送ネットワーク。
1943年に前者のラジオネットワーク「NBC ブルーネットワーク」から独立する形で創立。
ABCは総合メディア・コングロマリットのウォルト・ディズニー・カンパニーの傘下であり、ABC Inc.(通称ディズニー゠ABC テレビジョン・グループ)の一員である。テレビ放送は1948年に開始。ABCは職員数では無く、収入額で世界最大の放送局である。ABCは3大テレビネットワークの一つで、その放送番組はアメリカの大衆文化に大きく貢献した。」(アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー-wikipediaより)

2016年11月10日 (木)

ストロンチウムの学習(17)品川区はストロンチウムを測定。

品川区の学校給食の今年のストロンチウム検出結果です。
(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(41)
 
「(今年の)5月9日から5月13日の給食の放射性ストロンチウム検査結果(5月23日更新)」
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/menu000028500/hpg000028407.htm
更新日:2016年5月23日
1 検査年月日  平成28年5月21日
2 検査機関   株式会社同位体研究所
3 検査方法   固相抽出法による放射性ストロンチウム測定(ガスフロー式低バックグラウンドβ線測定)
4 採取日時   平成28年5月9日から平成28年5月13日 
5 学校名    旗台小学校、上神明小学校、清水台小学校、小山台小学校

Zua0

図a1

Zu2

図a2 表の下部に書いてある「判断基準」は、ストロンチウムについては難解な表現です。
『不検出である場合の素材を子供たちに給食する』という厳しい姿勢で検査するのですから、難解でも構わないかもしれません。万一、川崎市上空に疑わしいものが飛来してきたとき、あるいは他県から購入した食品に当該物質が含まれている場合、子供たちの口に入る直前で防ぐことができます。それは内部被ばくの防御であり、晩発性障害を子供たちへ起こさせないための防衛です。
 
この資料には測定装置や方法は書いてありませんが、例えば、「低バックグラウンドβ線スペクトロメータ ピコベータ」などという製品があります。
「低バックグラウンドβ線スペクトロメータ ピコベータ」
http://www.fujielectric.co.jp/products/radiation/servy/beta.html

Zua1

図a2 同上より抜粋。
 
「本製品は、これまで不可能とされていた微量β線試料の分析を、きわめて簡単に行うことができる低バックグラウンドβ線スペクトロメータです。
検出器はプラスチックシンチレータと、薄い透過型ガスフローGM計数管を使用しています。
同時計数出力は波高分析用と計数用に、逆同時計数出力は計数用に使用することができます。」(同上)
 
探せば微量β線分析の装置は市販しているようです・・・。
 
低濃度線量の測定は難しいというよりも、食品素材の前処理を必要としますので「面倒くさい」というのが正しいのではないかと思います。
 
面倒くさくても体内に取り込まないためには、定期的な測定が必要だと思われます。

2016年11月 9日 (水)

ブログ移転について

niftyよりこのフリーのブログ利用が11月10日までであり、新規手続きをしないと内容も保存されない可能性がある、とのメッセージを昨日受け取りました。

ログインできなくなったので、いろいろと試しているとそういうメッセージが登場してきました。

nifty会員向け無料ブログなので、サーバーの移行か何かがあり、新規手続きしないと記事が抹消される可能性もあるようです。

万一、移行に失敗してこのブログが消滅したときは、以下に新たに引っ越します。

http://post6.blogs.yahoo.co.jp/sho71186/
ここでも、「ストロンチウム学習」を継続するつもりです。

ブログ筆者 源太郎拝。

ストロンチウムの学習(16) 低いし難しいから考えない。

事故後9か月間にも及ぶ調査検討の成果の中の、「ストロンチウム90への考え方を見てみます。
 
(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(40)
 
「報道発表資料」より、環境省水・大気環境局が福島原発事故の9か月後に発表した内容の一部を抜粋します。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14583
 
「報道・広報 報道発表資料
 
放射性物質汚染対処特措法施行規則等の公布について(お知らせ)
平成23年12月14日
 
 環境省では、「平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法(放射性物質汚染対処特措法)」に基づく施行規則や汚染廃棄物対策地域の要件等を定める省令を制定・公布しましたのでお知らせいたします。
 
1.制定の背景・経緯
 放射性物質汚染対処特措法については、平成24年1月1日に完全施行されるところです。今般同法に基づく施行規則等において、特定廃棄物・除去土壌の処理の基準等の法の施行に関し必要な事項や、汚染廃棄物対策地域等の指定の要件等を定めるものです。
2.省令の概要
(1)放射性物質汚染対処特措法施行規則について
[1]廃棄物関係

下水道、廃棄物処理施設等から生じた汚泥、焼却灰等の調査の方法の詳細、義務の対象とする施設を定める。

指定廃棄物の指定基準は、8,000ベクレル/kgとする。

中略。
 
[2]汚染状況重点調査地域の指定の要件
 その地域内の事故由来放射性物質による環境の汚染の状況について重点的に調査測定することが必要な地域である汚染状況重点調査地域の指定の要件を、1時間当たり0.23マイクロシーベルト以上の放射線量とする。
 
(3)除染実施計画を定める区域の要件
 汚染状況重点調査地域内の区域であって、除染等の措置等を総合的かつ計画的に講ずるため、当該区域に係る除染等の措置等の実施に関する計画を定める区域の要件を、1時間当たり0.23マイクロシーベルト以上の放射線量とする。
3.施行日
平成24年1月1日(放射性物質汚染対処特措法の完全施行の日)
4.意見募集の結果
中略、
 
添付資料
放射性物質汚染対処特措法施行規則 [PDF 431 KB]
 
汚染廃棄物対策地域の指定の要件等を定める省令 [PDF 58 KB]
 
放射性物質汚染対処特措法関係省令案についての主なご意見に対する考え方について [PDF 229 KB]
(抜粋終わり)
 
省令や施行規則は例の官報の形式ですので、縦書きです。
ストロンチウムの文字を検索しましたが、まったく見当たりませんでした・・・。
 
ところが、3番目の「~の主なご意見に対する考え方について [PDF 229 KB]」には2度登場しています。
 
省令案へのQ&Aを環境省水・大気環境局が準備したものです。
実際にあった質問への模範解答を整理したもののように思われます。
 
ストロンチウムが登場する箇所だけを以下に抜粋します。
QやAの符号は私が便宜上付したものです。
 
Q1 8000ベクレルの基準で安全なのか疑問。セシウムだけで8000ベクレル ならばストロンチウムなども加えればもっと高くなるのではないか。
 
A プルトニウムや放射性ストロンチウム等については、これまでの調査の結果、放射性セシウムに比べ、安全面での影響が十分に小さいと考えれることから、放 射性セシウムを支配的な核種と考え、放射性物質汚染対処特措法に基づく基準等の設定に当たっては、放射性セシウムの影響に着目しております。
 
Q2 セシウム以外の核種についても考慮すること。
 
A プルトニウムや放射性ストロンチウム等については、これまでの調査の結果、放射性セシウムに比べ、安全面での影響が十分に小さいと考えれることから、放 射性セシウムを支配的な核種と考え、放射性物質汚染対処特措法に基づく基準等の設定に当たっては、放射性セシウムの影響に着目しております。
 
2つの異なる質問に対して、まったく同じ文章で回答するとの考え方です。
 
Q1は、セシウムのストロンチウムを加えて考えれば、8000ベクレルよりも基準は高くする必要があるのではないか、というものです。
 
しかし、国はストロンチウムの分はゼロ加算でよいと考えています。
 
また、Q2は、セシウム以外の核種も考慮せよというものです。答えはQ1と同文ですので、国民へできるだけわかりやすく説明するという誠意は感じられません。
 
しかし、数か月後には新たな目標として詳しく解説が出ていました。
 
[下記文章中の放射性核種の単語の登場回数]
ストロンチウム 9か所、セシウム 11か所、ルテニウム 1か所、プルトニウム 1か所、ヨウ素 3か所、ウラン 2か所。
 
「3.水道水の新たな目標の設定対象核種
 
(1)食品衛生法の新基準値の規制対象核種 食品衛生法に基づく新しい基準値は、東電福島第一原発事故直後に設けられた暫定規 制値に代わり、平成24年4月以降の長期的な状況に対応するものである。
 
このため、新 基準値の設定において規制の対象とする核種は、比較的半減期が長く、長期的な影響を 考慮する必要がある核種としており、具体的には、セシウム134及び137、ストロンチウ ム90、ルテニウム106並びにプルトニウム238、239、240及び241を管理の対象としている。
 
この際、放射性セシウム以外の核種は、測定に時間がかかることから、放射性セシウ ムとの比率を算出し、ストロンチウム90等の規制対象核種による内部被ばくによる線量 を合計しても年間1mSvを超えないように放射性セシウムの基準値を設定している。
また、暫定規制値を設定している放射性ヨウ素(代表核種ヨウ素131)については半減 期が短く、平成23年7月15日以降に食品からの検出報告がないこと、ウランについては 放出量が極めて少ないと考えられ、現時点においては別途規制値を設定する必要性は乏 しいと考えられることからいずれも規制の対象とはしないこととしている。
 
(2)水道水の目標の設定対象核種 食品衛生法に基づく飲料水の放射性セシウムの新基準値は、前述の放射性核種による影響を考慮したものである。
飲料水における放射性物質の濃度の評価は、水源とする淡水(河川水及び湖沼水等) 中の放射性核種のセシウム137に対する初期濃度比を使用している。
ストロンチウム90 以外の核種は土壌中濃度比を固相-液相間分配係数で割って初期淡水中濃度比を求めて おり、ストロンチウム90については、文部科学省が行ったモニタリング結果から得られ た河川水中のセシウム137に対するストロンチウム90の比から安全側の数値を求めている。
 
こうして求められた初期淡水中濃度比でも大きなものはストロンチウム90の0.02であり、セシウム137の2%である。
 
ストロンチウム90のWHO飲料水水質ガイドラインの ガイダンスレベルは放射性セシウムと同じ10Bq/Lであり、また、文部科学省による東電 福島第一原発の周辺地域の河川における調査によれば、ストロンチウム90の大濃度は 0.018Bq/kgと低い状況にある。
ストロンチウム90等については、極めて低い濃度レベルにあることから測定が困難で あり、また、ベータ線核種については、測定できる機関が極めて限られている。
 
以上のことから、平成24年4月以降の長期的な状況に対応する水道水中の放射性物質に係る目標の設定対象核種については、食品衛生法の飲料水の新基準値と同様に検査の実効性を確保することが重要であり、測定機関及び測定機器の数並びに測定に要する時間等の観点から、放射性セシウム(セシウム134及び137)を対象として目標を設定する。
 
放射性ヨウ素については、半減期が短いことから周辺環境においても検出されておらず、ウランについては放出量が極めて少ないと考えられることから、いずれも水道水の 新たな目標を設定する必要はない。
平成24年4月1日から適用する」
(「水道水中の放射性物質に係る指標の見直しについて 」より)
http://www.city.kawasaki.jp/800/cmsfiles/contents/0000035/35839/urgency/housyafaq_20110407_2.html#q1
 
これを読むと、ストロンチウム90は、低濃度であり、測定が難しいから対象としないと書いてあります。
しかし、難しくても低濃度のストロンチウム90が食品や牛乳に混入すれば児童たちが危険にさらされると考えて、品川区では学校給食で対象核種に加えていました。(このブログでも紹介しました。)
 
また、放射性ストロンチウムはセシウムの300倍の危険性があると私はこのブログで学習しました。
 
私の理解か、国の解釈の、どちらかが間違っていることになります。

2016年11月 8日 (火)

ストロンチウムの学習(15)環境半減期と被曝の影響

セシウムの半量が周辺の環境から消失するまでの期間は、180~320年。――「環境的半減期」 (下の図1 「環境半減期」を参照してください。)日本では4兆円以上もかけて除染してきていますので、その効果があるのであれば、環境半減期はチェルノブイリよりは小さいかも知れません。

福島で、除染していない地区の土壌汚染濃度を調べればおのずとわかるものなのでしょう。

(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(39)

ちょっと長いけれど、少し学習をします。

「放射線の種類とその影響
それぞれの放射性物質によって出される放射線に種類があります。主な放射線の種類にアルファ線・ベータ線・ガンマ線があります。
アルファ線・ベータ線は外部被曝による影響はほぼありませんが、内部被曝によって健康被害をもたらす恐れがあります。
食物や飲料の放射性物質の含有量を知ることに加え、可能であればそれらを除染して接種する事で、その影響を最小限に減らすことができます。

ガンマ線は外部被曝の影響が大きく、ガイガーカウンター(測定器)によってその場所の線量を計ることで望まぬ被曝を防ぐことができます。

福島第一原発事故で放出された放射性物質と、その影響
原発事故で一番多く放出される核種は、キセノン133です。福島第一原子力発電所事故で放出された放射性物質の98%以上がこのキセノン133でした。
しかし希ガスであるキセノン133は体内に蓄積しにくく、内部被曝の影響も少ないため、放射能汚染物質として扱われることはありません。

一方以下の放射性物質は、人体への影響の大きさゆえ放射能汚染の主な原因となっています。

放射能汚染の主要三核種
ヨウ素131、セシウム137、セシウム134は、放射能汚染の原因となる主要な三核種と言われています。軽い水溶性の性質は、大気や水流に容易に漏れ出したのち、体内に取り込まれやすいため、健康被害をもたらす確率が高くなります。

その他に検出された放射性物質
この三核種以外にも、福島第一原発事故の直後にはストロンチウムや、プルトニウムが検出されています。

これらは健康被害に大きな影響を及ぼしますが、事故による放出量は主要三核種と比べて多くありません。

平成25年5月に福島県で行われたモニタリング調査においてもストロンチウム90を除いて不検出となっています。検出されたストロンチウム90の量も、検出下限値にほぼ近い数値でした。

またヨウ素131は半減期が8.04日と短く、事故で放出されたヨウ素は既に大半が崩壊を終えていると考えられます。これらの理由から、今の時点で一番気にするべき数値は、食品中および水道水に含まれる放射性セシウムの量であると考えられます。」(「放射性物質による放射能汚染」より)
http://standard-project.net/air/radioactive-substance.html

セシウムの半量が周辺の環境から消失するまでの期間――「環境的半減期」は、180~320年。

「チェルノブイリの現状」が、 2012年05月13日付けで発表されていました。

「1986年に史上最悪の事故を起こしたチェルノブイリ原子力発電所は、期せずして、放射能の影響を研究する格好の実験場となった。事故から20年以上たった現在でも、現場には驚きが隠されている。

周辺の放射性セシウムが、予想されたペースでは消失していないことが、12月14日(米国時間)、米国地球物理学会の秋季大会で発表されたのだ。

[放射性の]セシウム137の半減期(物質が元の量の半分まで崩壊するのにかかる期間)は約30年だが、チェルノブイリ付近の土壌に含まれるセシウムの量は、およそそんなペースでは減少していなかった。

ウクライナ政府が将来的には再びこの土地を利用したいと考えるのは無理もないことだが、研究チームは、セシウムの半量が周辺の環境から消失するまでの期間――チームはこれを「環境的半減期」と呼んでいる――を、180~320年と算定している。

今回の調査結果は驚きをもって受け止められた。専門家らはこれまで、放射性同位体の環境的半減期は、物理的半減期よりも短くなると予想してきた。どんな土 壌サンプルにあっても、自然の拡散作用によって放射性物質の減少が促進される、と考えられたためだ。ストロンチウムに関しては、この考え方は妥当だった。 だがセシウムには逆のことが当てはまるようだ。

セシウムの物理的特性は変化しておらず、それゆえ研究チームは、環境に理由があると考えている。たとえば土壌採取地点には、チェルノブイリ原発の付近から 新たにセシウムが供給されているのかもしれないし、あるいはセシウムは地中深くの土壌にまで拡散しているのかもしれない。今回の研究チームの1人である、 サバンナ・リバー国立研究所のTim Jannick氏(原子核科学)は、さらなる調査で真相が明かされることを期待している。

[4号炉は事故直後、「石棺」と呼ばれるコンクリートの建造物に覆われたが、老朽化が激しく雨水が石棺の中に流れ込んでおり、原子炉内部を通って放射性物質を周辺の土壌へ拡散しているとされる]

チェルノブイリ原発事故の後、専門家らは、放射性降下物が飛散すると予測されるルートに沿って、複数の実験場を設置した。さまざまな深さから土壌サンプル を採取し、ストロンチウム、セシウム、プルトニウムの放射性同位体が地上にどれだけ拡散されるかを測定した。この計測は20年以上続けられており、最悪に 近い原発事故が環境に対して持つ長期的な影響に関して、貴重なデータを提供してくれている。

米エネルギー省のハンフォード核施設[第二次大戦中から1970年代までプルトニウムを精製してきた]のように長期にわたって汚染されてきた地域に比べれば、チェルノブイリの影響は単純で理解しやすいので、そのデータが期待されている。

[放射性セシウムは生態系のなかで生物濃縮される(環境から生物体内に濃縮され、それが食物連鎖により増強される)。国立環境研の研究によると、土壌中の細菌のなかにも、カリウムを濃縮するのと同じ機構でセシウムを濃縮する種がいることがわかっている。

Wikipediaに よると、1997年頃の調査で、この区域内の木の中のセシウム-137のレベルが上がりつづけていることが判明している。また、汚染が地下の帯水層や、湖 や池のような閉じた水系に移行しているとされる。以下は、同ページに掲載されている放射性物質の減衰予想グラフ。黒い線がセシウム137。縦軸が残留濃 度、横軸が経過年数(10000日は27.4年)]」
(「セシウムの「環境的半減期」は180~320年-チェルノブイリの現状から」より) 2012年05月13日
http://blog.livedoor.jp/nihonmamorou/archives/52059253.html

Photo

図1 環境半減期(同上より引用)

黒い線がセシウム137ですが、これと一定比でストロンチウム90が存在すると仮定すれば、セシウムの300倍危険とされるストロンチウム90も200年を待たないと環境中から半量に減じないということになります。

ストロンチウム90は骨髄にカルシウムと同じ挙動をして蓄積し、骨髄細胞を長い時間をかけて破壊する恐れがあります。

NHKスペシャルで「被爆の森」(福島原発事故から5年目)を見ましたが、その中に帰還困難区域内で捕獲したニホンザルの骨髄細胞を採取して顕微鏡で見ている東北大学福本学教授(のちに退官)の映像が印象的でした。

猿の骨髄組織は全体がほとんど黄色くなっていて、造血細胞がほとんどなく、白血病になる前の状態を示していることを顕微鏡映像で流していました。

「(青黒い)血球細胞が少なくて(黄色い)脂肪細胞ばかり。こんなことって、普通はないんですよ」と福本教授の声といっしょにこの画像が写っていました。

Photo_3

写真 2016年11月8日15時、我が家のテレビで録画再生してガラケーで撮影。
(左の白い大きく丸いものが脂肪細胞、右の濃い青の小さく丸い粒粒が造血細胞。)

5年目の帰還困難地区の猿のワーストワンのサンプルの骨髄は、ほとんどが脂肪細胞によって満たされていた。
これはワーストワンを番組スタッフに求められて提示したもののようです。

捕獲した猿の筋肉を一定量取り出して汚染と血球細胞との関係も調査中だそうです。

データ数はまだ少ないけれど、縦軸が白血球を作る細胞個数で、0~1000個、横軸が0~15,000Bq/kgのグラフが示されていました。

Photo_2
猿の筋肉の放射能汚染と血球数
「Nスペ「被曝の森」はもうちょっと何とかならなかったのか」より引用しました。
(私のガラケーカメラよりもきれいだったので・・・。)
http://blog.goo.ne.jp/osato512/e/4f1d6605ccd110039f1c40c45025dffd

人間は帰還困難区域には立ち入らず、ましてやその中にある果物や野菜や水を口に入れません。
猿は自由ですので、放射能汚染された埃などが付着したものをそのまま胃袋へと入れます。

したがって、人間ではありえないほどの高濃度放射能による内部被ばくをしている可能性が高いでしょう。

「Nスぺ「被曝の森」において東北大学福本研究室のプロジェクト紹介の部分で流れた、2014年1月に採取したサルの異常な骨髄事例の映像ですが、そういう極端な例を制作側から求められたので、探し出してお見せしたものだったそうです。他のデータに比べてワーストのものでした。」(「NHKスペシャルから見る、現在のNHKの、報道の質の実情」より) (2016年3月10日 07:51)
http://www.jgnn.net/ls/2016/03/nhknhk-1.html

何らかの原因で造血機能を失って、脂肪細胞が増えていくものと思われます。

「骨髄は血液に富み、あらゆる血球系細胞(赤血球、白血球、リンパ球、血小板のもとになる巨核球など)に分化できる造血幹細胞が存在する。

マウスにおいては一個の造血幹細胞を移植することによって、すべての造血系細胞を再構成させることができることが証明されており、ヒトにおいても骨髄移植は白血病など造血系の疾患の根治的治療として有効である場合がある。

造血機能を営んでいる骨髄は赤色を呈するため赤色骨髄(あるいは赤色髄)、造血機能を失い脂肪化している骨髄は黄色を呈するために黄色骨髄(あるいは黄色髄)と呼ばれる。」(骨髄-wikipedia)

「骨髄は造血機能を失って脂肪化し、黄色を呈する」ことがわかりました。

さきほどの被ばくの森の猿の脂肪細胞の色は顕微鏡で見るとおそらく黄色い丸に見えるのでしょう。

前述の図1「環境半減期」で、黒い線のセシウム137と一定比でストロンチウム90が存在すると仮定すれば、セシウムの300倍危険とされるストロンチウム90も200年を待たないと環境中から半量に減じないと、さきほど指摘しました。

図1によれば、10.000日の約30年目にようやく濃度の上昇がやみ平行になっています。
5年後の現在、つまり1825日目では、ぐんぐん土壌中濃度が上昇していることになります。

その傾向は福島だけのものか、関東一帯もそうなっているのか、土壌を測定して明らかにする必要があります。

豊洲問題で環境モニタリング結果が来年1月に出るということですが、盛土や従来からある土壌中のストロンチウム濃度もぜひ計測してほしいものです。
なぜならば、そこで扱う魚を私たちは食べます。

過去の検査値が微量であっても、環境半減期の考えたによれば現在まさに急増加している可能性もあるからです。

ストロンチウム90は骨髄にカルシウムと同じ挙動をして蓄積し、骨髄細胞を長い時間をかけて破壊する恐れがあります。

品川区の学校給食で素材とミルクのストロンチウム検査を実施することを実現した品川区のお母さんたちは、子供の健康に大変な関心をお持ちであることがわかりました。

お知らせ:niftyよりこのフリーのブログ利用が11月10日までであり、新規手続きをしないと内容も保存されない可能性があるとのメッセージを本日受け取りました。

ログインできなくなったので、いろいろと試しているとそういうメッセージが登場してきました。寝耳に水。会員向け無料ブログなので、サーバーの移行か何かがあり、新規手続きしないと抹消となるようです。もしアクセス不能となったら、移行手続きを高齢者故に失敗したものと思ってください。残したい記事がありましたら、複写保存をお願いします。

万一、移行に失敗してこのブログが消滅したときは、以下に新たに引っ越します。

http://post6.blogs.yahoo.co.jp/sho71186/
ここでは、「ストロンチウム学習」を継続するつもりです。

ブログ筆者 源太郎拝。

2016年11月 7日 (月)

ストロンチウムの学習(14)

私の居住する川崎市の現在の放射線量低減対策です。
 
http://www.atmp-kawasaki.jp/
このサイトで毎日放射線量測定値が公開されています。
 
放射性核種のことは触れていません。
したがって、ストロンチウム90がどこに分布し、誰が管理しているのか、さっぱりわかりませんが、ともかく以下のような方針で管理しています。
 
(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(38)
 
「局所的に放射線量の高い箇所への対応について」より一部抜粋します。
http://www.city.kawasaki.jp/kurashi/category/15-3-1-4-1-0-0-0-0-0.html
2016年11月4日
 
ちなみに本日2016年11月7日の測定値は0.038Gy/hで基準(毎時0.19マイクロシーベルト)内に入っています。
しかし、「だからストロンチウム90の内部被ばくの恐れもない」とは言えません。
 
注)1 Gy/h(グレイ/時間)=0.8 Sv/h(シーベルト/時間)
概略では、1 Gy/h(グレイ/時間)≒1 Sv/h(シーベルト/時間)でよいそうです。
 
「 東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故に伴う放射線の影響が懸念されている中、本市(川崎市)では市内3箇所で空間放射線量の常時監視を行っています。
また、国においては平成23年9月に神奈川県内の空間線量を把握するため、航空機モニタリングを実施しており、いずれの調査結果も、市内全域で地上1メートルにおける空間放射線量は、国の示す基準内に収まっています。
 
 また、文部科学省や厚生労働省では、[毎時1マイクロシーベルト]を超えても屋外活動を制限する必要はありませんが、速やかに除染することが望ましいとしています。
 そこで、本市の公共施設において、局所的に放射線量が高い箇所(いわゆるホットスポット)への対応の目安値を設定し、迅速かつ機動的に市民から放射線源を遠ざけることなど、安全・安心を最優先とした対策を実施しています。
 
1 公共施設における具体的な対応方法
地上5センチメートル以上の高さで計測された放射線量に応じて、次の3段階による低減措置を講じます。
 
毎時1マイクロシーベルト以上の場合
速やかにシートによる飛散防止や立入禁止措置等を図り、放射線源の除去を実施し、安全に保管した上で核種分析を実施します。なお、地上1メートルの高さで周辺よりも毎時1マイクロシーベルト以上高い場合は、原子力規制庁に連絡し、国と協議しながら対応します。
 
毎時0.38マイクロシーベルトを超え毎時1マイクロシーベルト未満の場合
放射線量の低減化に向け、速やかに放射線源を除去するなどの対策を実施するとともに、除去した物質は安全に保管します。
 
毎時0.19マイクロシーベルトを超え毎時0.38マイクロシーベルト以下の場合
放射線量の低減化に向け、「毎時0.38マイクロシーベルトを超え毎時1マイクロシーベルト未満の場合」と同様に、放射線源を除去し、除去した物質は安全に保管する方法に加え、埋戻し、洗浄等、現地における対策を実施することも可能とし、迅速な対応を図ります。
⇒上記の対策により、今後とも本市が放射線量の低減化の目安としている毎時0.19マイクロシーベルト以下を目指していきます。
 
2 除去した物質の保管方法
当面の間、除去作業の段階に応じて、施設内や浮島1期埋立地に設けた一時保管場所に安全に保管します。
 
3 目安値の算定根拠
本市が示した目安値(毎時0.19マイクロシーベルト)の算定式
年間1ミリシーベルト(1000マイクロシーベルト)÷365日÷(8時間+0.4<被曝低減係数>×16時間)=毎時0.19マイクロシーベルト
・一般公衆の年間線量限度は年間1ミリシーベルト(国際放射線防護委員会2007年勧告より)
・測定した場所に8時間、その場所の木造家屋内に16時間いると仮定しています。
・木造家屋内における被曝低減係数を0.4と仮定しています。
・自然界の放射線量(毎時0.04マイクロシーベルト)は加味していません。
 
毎時0.38マイクロシーベルトの算定式
年間1,000マイクロシーベルト÷365日÷(8時間+0<被曝低減係数>×16時間)=毎時0.34マイクロシーベルト
毎時0.34マイクロシーベルト+毎時0.04マイクロシーベルト(自然放射線)=毎時0.38マイクロシーベルト
・測定した場所に8時間、その場所の木造家屋内に16時間いると仮定しています。
・木造家屋内における被曝低減係数の0.4について、局所的に放射線量が高い堆積物による屋内への影響は、本市においては限定的であることを考慮し、屋内での被曝低減係数を0としました。
・自然界の放射線量を考慮しました。(局所的に高い箇所以外は、自然界の放射線量を採用しています。)」(抜粋終わり)
 
以下は3年前のデータですが、水の溜まるところや枯葉に局所的に高い場所があったようです。(単位 毎時のマイクロシーベルト)
                                                             除染前 除染後
1 平成23年8月15日 中原 公園 平間公園 落葉等集積場所 0.66 0.07  除去
2 平成23年8月25日 多摩 公園 稲田公園 プール管理棟脇 1.70 0.10 除去
 
(局所的に放射線量の高い箇所への対応について(PDF形式, 177.12KB)より)
http://www.city.kawasaki.jp/300/cmsfiles/contents/0000033/33188/josenitiran2810.pdf
 
川崎市の方針によれば、毎時0.38マイクロシーベルトを超えた場合の除去物質は勝手に処分してはいけないことになっています。黒いビニール袋に詰めて所定場所に保管するのでしょうか・・・。

ストロンチウムの学習(13)

半減期30年のセシウム137は、30年後に半分になるが、60年後も25%残る。120年後でもゼロにはならない。
 
「ストロンチウム-90(90Sr)」によれば、
http://www.cnic.jp/knowledge/2590
 
「放射能ミニ知識
半減期 29. 1年
 
崩壊方式
ベータ線を放出してイットリウム-90(90Y、2.67日)となり、イットリウム-90もベータ崩壊してジルコニウム-90(90Zr)となる。
 
イットリウム-90は、核分裂直後はほとんど存在しないが、時間の経過とともに量が増す。
1ヶ月後には放射平衡が成立して、ストロンチウム-90とイットリウム-90の放射能強度は等しくなる。」(抜粋終わり)
 
とあります。セシウムの300倍危険なストロンチウム90は、半減期が29年で放射能が1/2になるから、それ以降は安全なのでしょうか?
そうではありません。
 
永続平衡の親と娘は、「それぞれ一定値の半減期を持つため、親が生成されて以後ある程度時間が経過すれば、両者の放射能の比率は一定の比率で安定となり平衡状態となる。」
(放射平衡-wikipedia)ので、イットリウムによる人体影響も長い間受け続けることになります。
 
「イットリウムはウラン核分裂反応の主要な生成物である。核廃棄物管理の観点で重要な同位体は、半減期58.51日の91Yと半減期64時間の90Yである[27]。
90Yは短い半減期を持ちながら、親核種のストロンチウム90 (90Sr) の半減期が29年と長いため永続平衡(英語版)状態になる。
中略。
 
ヒトがイットリウム化合物に曝されると肺疾患の原因となる可能性がある[7]。バナジン酸イットリウムユウロピウムの粉塵に曝された労働者の目、肌、呼吸器に軽度の炎症が見つかった例があるが、これはイットリウムではなくバナジウムの影響による可能性もある[7]。
イットリウム化合物に急激に曝されると、息切れ、咳、胸痛、チアノーゼが起こることがある[7]。
アメリカ国立労働安全衛生研究所 (NIOSH) では、許容曝露濃度 (PEL) は1 mg/m3、生命と健康に対する危険性 (IDLH) は500 mg/m3を推奨している[74]。」(イットリウム-wikipedia)
 
(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(37)
 
セシウムの半減期30年について、120年後まで続く危険性を指摘する図がありますので、抜粋掲載します。
 
「原発とは」より図と文を抜粋します。
http://1victory1tgy1earth1.blog.fc2.com/blog-entry-46.html
 

Photo_3

図1 ゼロにならない放射能(ストロンチウムの半減期は29年なので、ほぼ同じ形で変化することになります。)(上記サイトより抜粋)
 
微量であっても一度体内に取り込み細胞内に蓄積されてしまうと、ほぼ生涯にわたってストロンチウム90はβ線を隣の細胞へ照射し続けることになります。
 
「ただちに生命に危害を与えるほどではありません。」とのアナウンスを何度も耳にしていますが、それは外部被ばくのことを指しているのであって、微量のストロンチウム90を吸ったり、食べたり、飲んだりしても危害は与えないという意味ではなかったのです。

Photo_5

図2 沈着しやすい臓器

これらの図のあとで次の文が続きます。
 
「「原子炉を緊急停止させる」などとよく言われてましたが、実際に緊急停止するのは発電システムだけです。燃料棒内での核分裂はずっと続いているんです。
止めることはできませんから。 
 
あと、使用済み核燃料というのは、本当は、核分裂が進んで、発生するエネルギーが弱くなり、発電効率が悪いとして新しいものと交換された燃料棒のことです。
この燃料棒からも、核分裂が止まってもなお、放射性物質は残り、放射線が出され続けるんです。
 
今日本では使用済み核燃料を六カ所村の地下に埋めています。再処理後の廃棄物や、作業服や道具類の汚染物などもそこで捨てられています。
 
ほぼ人体に影響のないレベルの放射能になるまでには数万年もかかります。」(同上抜粋)
 
廃炉コストの子や孫へのつけ回しに加えて、保管ゴミから放射される放射能汚染も後世代へ付け回すことになります。
 
私は戦後5年目でこの国が連合国の占領中(1950年)に誕生しましたが、父や母の世代が私に付け回したものはほとんど感じていません。
 
しかし、私たちの世代が大人でいる間に、かくも巨大な負債や負担を後の世代へ付け回してしまったのです。とても申し訳ない思いです。
 
もう後戻りはできませんが、少なくとも今後は核物質を完全に国土から排除するように努力をすべきでしょう。再稼働などという危険な行為を許すべきではありません。
 
一次的な電力不足は喜んで受けるべきです。
 
そのうち科学技術が必ず解決してくれます。
省エネアイデアも必要になりますので、その方面に日本人の英知を結集すべきです。
 
付記)
小池知事は環境大臣経験者として、有識者からのアドバイスなどにより「この程度の公開情報」を入手していたのではないかと思います。
 
すると関東の土壌はストロンチウム90などで汚染されていて、鮮魚市場の盛土に使用不可能であることをご承知のうえで、いろいろ行動をしているような気もしてきました。
考えすぎでしょうが、しかし、環境大臣経験者がまったく放射線核種について無知であるとも考えにくいことでしょう。
ことに、2011年3月以降においては・・・。

ストロンチウムの学習(12)

廃炉費用は2兆円あるいはさらに増加すると昨日のNHKスペシャルで見ました。
 
賠償で6.4兆円、除染で4.8兆円、合計で13.2兆円が必要になるとの見積もりでした。
 
(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(36)
 
事前の約束に反して、東電は負担できなくなったので、国が立て替える方式で、子や孫の代まで費用の7割を負担する仕組みになっているとのことでした。
 
国会答弁を視聴しますと、与野党とも福島原発の事故処理だけは「すべて東電に責任がある」とし、今後稼働する原発については「国が責任を持つ」というシナリオを検討中だとの妙な認識での議論がありました。
 
それを与野党とも認知したかのような応答です。
 
しかし、実際は福島原発事故責任の70%を国民につけ回し、一世代では返済不可能な額なので、子や孫などの後世にまで負担を強いる仕組みを密かに進めていたのでした。
 
居住困難な地区へ、「帰還可能だから除染する」と言って除染作業を優先してきたのですが、チェルノブイリと同じような考えで広域に居住困難区域をはっきりと打ち出せば、できないことができるかしれないとの淡い希望を抱いて待ち続ける市民を減らすことができたとともに、無駄な除染作業費、例えば4.8兆円のうちの2兆円を、避難している人々9万人の新しい場所での新たな生活支援へ回せたはずです。
 
この5年間の間に、それをせずに除染に精を出し、やがて風雨で再び森林中の放射能が除染した土地へとじわじわと染み出して再汚染してくる状況を招いています。
 
さらにセシウムの300倍の危険性があるストロンチウム90の低濃度内部被ばくによる悪影響のことは伏せたままで、汚染除去をしていますので、除去そのものの安全性や帰還可能判定の正当性にも疑問を生じます。
 
永遠に除染を続けて、できもしない帰還の夢を食べて生きよということにならないのか、と危惧しています。
 
それは、ゼネコンだけが未曽有の利益を計上しつ続ける仕組みです。
 
もし除染費用のうちの2兆円を住民の永久移住費用に充当したと仮定します。
 
2兆円÷9万人=2200万円/人に相当します。
一家族4人構成なら、8800万円をこの5年間にお使いくださいとしてお渡しできた金額です。
無意味な除染に消費してしまったように私は思います・・・。
 
政治の責任はとても思いです。

ストロンチウムの学習(11)

「海水で薄まると期待していた放射性物質が、波に運ばれて返って来て、それが雨にも混ざって、また土の中にも入ってくるのだ。」(下記より抜粋)
 
スターングラス博士の言葉(後半)で印象に残ったものだけ、まず最初に部分抜粋します。
 
「石炭による発電が産むスモッグや水銀だけでは、原爆は作れない。」(同上より、意訳)
 
「その他にも海洋エネルギーや、地熱エネルギー、風力、太陽、沢山方法はあるし、水素だけでもさまざまな活用法がある。
これを原子力産業がひた隠しにしているのだ。」(同上)
 
「ウランに莫大な投資している人たちが、新しい発電方法の浸透を防いでいるばかりか、健康への害も隠している。」(同上)
 
「また飲み水は、逆浸透装置を使えば、ほとんどの重い放射性物質はフィルタすることができる。本当は行政がやれば良いことなのだが、コストが高過ぎるのだ。」(同上)
 
参考資料を検索しました)広告欄を除いてGOOGLE検索で「飲み水 逆浸透膜」で最上位に検出されたものです。ほかにも沢山メーカはあるようです。
 
逆浸透膜浄水器について - 逆浸透膜浄水器の専門家 浜松浄水器
http://www.hama-josui.com/category/1809076.html

Photo

図 ストロンチウムの除去について記載ありました。(同上より抜粋)

Photo_2

設置イメージ(同上) 

(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(35)
 
「スターングラス博士インタビュー」「僕と核」(2006)より後半を部分抜粋します。
http://www.e22.com/atom/page08.htm
元ピッツバーグ大学医学部放射線科名誉教授
 
「原子炉を解体しただけで、その付近は大丈夫なんですか?
 
S博士「そうだ。その証拠にコロラド州は、あらゆるがん、小児がんの率が全米でいちばん低いのだ。
解体すれば、新しい核分裂や放射性ガスを止めれば、燃料自体は、まだ残っているが隔離することはできる。
それが素晴らしい点だ。
 
もちろん、完全に廃棄するにはたいへんなコストがかかるよ。これはもっと大変な問題だ。だから、原子力産業は、古くなった発電所を解体する巨額のコストを考えていなくて、将来のコストを少なく見積もりすぎているのが、大問題だ。
 
でも、運転を止めることさえすれば、せめて新しい放射性ガスが発生することは抑えられるのだからね。」
 
環境的には、それがいちばん良い訳ですね。
 
S博士「とりあえずは、だ。その代わり、何万年、何億年と放射能を持つ核廃棄物をどうするのかを、まだ誰も解決できていない。
 
何故かというと、長い時間が経つと、地下に埋めようが、山に埋めようが、放射線が缶から漏れ始めることが分かっているからだ。
缶が空気中のバクテリアに侵されて行くからだ。そうすれば、今度は地下水が汚染される。」
 
はい。
 
S博士「環境的な問題はそれにとどまらない。
日本のロッカショで起きようとしていることは、全国の55基分の廃棄物を集めるから、どうがんばっても大量の放射性物質を大気と海に捨てることになるだろう。
 
そうすれば魚も死ぬし、近辺の入江に生息する貝や生物が放射性物質を吸い込んで、人間と同じように免疫力が低下して行って、死んでしまうのだ。
 
60年代に核実験が盛んに行われていた時期も、北大西洋では、魚が激減して、核実験が終わったあと、一気に元に戻った。決して乱獲のせいなどではなかったのだ。
このことは、今でも世界中の原子力発電所の近くで起きている。
クジラやイルカも、川に流した放射性物質によって、みんな影響されているのだ。」
 
何度も言いますが、それでも原子力発電所は、海への放出をフィルタして、ちゃんとモニタしていると言いますが。
 
S博士「だから、そんなフィルタがあれば、固形の廃棄物の心配だけで済むから嬉しいよ。
でも現実的には、一部の放射性物質しか取り除けないことは、実績で分かっているのだ。
しかも、事故や人為的ミスの可能性も計算にいれてなくても、この状況だ。
 
過去には放出しなくて済んだ放射性物質も、大量にあった訳だ。
 
スリーマイル、チェルノブイリ、これらは、世界中に多大なるインパクトを与えたのだ。
 
我々はチェルノブイリが起きた翌年のアメリカでも、統計データとEPAによるストロンチウム、ヨウ素、セシウムの測定量から、数万人規模で過剰な死者が出たと考えている。」
 
そうなんですか。
 
S博士「特に日本の場合は、地震国だということを忘れては行けない。
日本の面積にあれだけの原子炉が集中していることと、ロッカショの再処理工場の最大の問題点は、さきほど言ったように全国の燃料棒を集めてプールにいれていることだ。
 
これらは、本当に強い、本当に高レベルの廃棄物で、なんかの拍子に、このプールの冷却水にもしものことがあったら、大惨事では済まないことになるだろう。」
 
、、、質問を変えます。
 
なぜ、人間はそのような強い放射性物質を扱うことになったのでしょうか?
 
S博士「まず、自然の中で人間が経験してきた放射性物質は、カリウム40だけだ。
これは体内に入っても、骨など、どこにも集中しないし、放射線量はストロンチウム90より多くても、体に蓄積もされないから、割とかんたんに体から抜けて行くのだ。
 
地球ができたときに、ウランやたくさんの放射性物質ができたが、どれもストロンチウム90のようにカルシウムに化けて、核分裂生成物が体内に蓄積されるようなことはなかった。
 
一部のアフリカの地下の鉱山の例外をのぞいて、核分裂の連鎖反応は自然ではぜったい起きないのだ。」
(註:20億年前に西アフリカにあるガボンのウラン鉱山で自然核分裂があったとされる)
 
はい。
 
S博士「例えば、普通の水の中にある水素は、宇宙線の影響でトリチウムになることがある。
トリチウムも、特定の部位で濃縮されない。
人間は、自然放射線の中で進化してきたが、これらも体に蓄積はされなかったし、フリーラジカルを長い期間にわたって体内に取り込むこともなかったのだ。
海の中に微量に存在するウランも同じことだ。
 
1938年に人間が核分裂を発見してから、すべてが変わってしまったのだ。」
 
分かりました。
では、日本は島国ですから、海の汚染についてもう少し詳しく教えてください。
 
S博士「海を守ることは、とても大事なトピックだ。我々が予測できなかったエピソードをもう一つ、教えてあげよう。
 
昔、科学肥料が海に流れ込んで、藻が異常発生すると、魚貝類の酸素を奪ってしまうと疑われていた。
その結果、酸欠になった魚や貝が死んでしまう訳だ。
ミシシッピ川が流れ込むメキシコ湾で藻が大量発生したときは、窒素、つまり酸化窒素を含む化学肥料が原因だと思われていた。
 
でも最近、新たに分かったことは、キセノンやクリプトンなどの放射性ガスのエネルギーが、大気の酸素と窒素を反応させて、酸化窒素をつくることが分かったのだ。
 
雨が海に運んでくる土砂が化学肥料と同じ役割を果たして、間接的に魚の酸素を奪ってしまうのだよ。
 
この要領で、原子力発電所は、酸化窒素だけでなく、酸素原子が三つくっついたオゾンもつくっている。
 
つまり、原子力発電所が藻の激増に繋がっていることも、誰も予想できなかったことの一例だ。」
 
そうですね。
 
S博士「だから、発電所が出す液体廃棄物は、始めは誰もが海は広いし、とても深いので、人間社会にはまったく影響がないと計算していた。
しかし、先ほどから言っているように、微量だから大丈夫ということは決して有り得ない。
 
また、Busby氏らの発見が論文で細かく発表されたように、海に放出した放射性物質は、必ず波に乗って浜に返ってくる。
イギリス、ウェールズ、スコットランドの原子力発電所付近の砂浜でも、このことが確認されたのだ。
 
日本でもきっと同じことが起きているだろう。
 
海水で薄まると期待していた放射性物質が、波に運ばれて返って来て、それが雨にも混ざって、また土の中にも入ってくるのだ。」
 
それでも、魚からは放射性物質が検出されてないと言われますが。
 
S博士「だから、まずそれは安全値がニ、三桁ずれたままだからだよ。
もちろん遠洋の魚の方が、放射線を受ける量が少ないし、日本は遠洋漁業が多いから、まだ安全な方かもしれない。
 
それでも、50年前の安全基準が残っていることが問題だ。
 
たいていのガイガー・カウンターは分かり易いガンマ線を計っているだけで、アルファ線やベータ線のことは計れないので、これにはもっと複雑な機械が必要なのだ。」
 
そうなんですか。
 
S博士「ガイガー・カウンターは、砂浜にたまったガンマ線を読むことはできるが、魚のアルファ線やベータ線などの正確に計るには、魚の肉や骨をとって、化学的に調べる必要がある。
これには大変な技術と計算力が必要になるのだよ。
化学的に分離させた液体を、放射線検出用のシンチレーション計数管に通すのだから。
つまり、骨にたまるストロンチウム90のように、いちばん強力で、いちばん厄介な放射性物質ほど、かんたんな計器では探知できないのだ。」
 
はあ。
 
S博士「分かったかい?
原子力発電所ができてから30年後に、ペトカウ氏が発表して初めて分かったことがあったように、知らなかったことが多過ぎたのだ。
 
ひとつの細胞が放射線を受けると、周りの細胞が影響を受ける『隣人効果 (Neighboring Effect) 』のことも知らなかったし、いろいろなことだよ。
 
我々は、世界を壊してしまうような原子爆弾をつくってしまった償いとして、原子力発電を急ぎすぎたのだ。」
 
どういうことですか?
 
S博士「核分裂が発見されたとき、多くの物理学者は大学の研究室を出て、マンハッタン・プロジェクトに参加した。
当時はヒットラーが世界的な脅威だったからだ。ドイツに原爆を渡してはいけない、と。同じことがイギリス、フランス、ロシアでも起きた。そのうちに、スターリンが出て来て、今度は冷戦が始まって、多くの物理学者は核戦争を避けるためにと、核爆弾の開発に一生を捧げたのだよ。
 
と同時に、そんな軍事目的に利用されただけで死ぬのは良心が耐えられなかったのだろう、アイゼンハワー大統領が提唱した『平和な核利用』のアイディアに皆が飛びついたんだ。
 
アイゼンハワーは、『クリーンな原子力』をつくる原子力発電所を世界中に売り込もうと躍起になって、物理学者はそれを喜んでその手助けをした。ヒロシマとナガサキで起きたことや、人類を滅亡させる核兵器をつくってしまったことへの罪悪感のためにね。」
 
とても興味深いです。
でも彼らは、放射能の影響を予知できなかったのですか?
 
S博士「そのときは、本当に経験とデータが少なかった。
いろいろな不幸が重なって、今の状況をつくってしまったのだよ。
 
多くの人は、核爆弾がないと不安でしょうがなかった。私の孫みたいに、お気に入りの布団がないと眠れないのと一緒でね。共産主義が世界を食い尽くしてまうのを止めるには、核爆弾が必要だと本気で思ってたのだ。
 
これが核の軍拡の原因であり、それに乗っかって、アイゼンハワーがきれいなエネルギー政策と称して原子力を勧めたものだから、誰もが信じきってしまった。
 
日本の場合は、国民がたいへん丁寧できれい好きだから、モクモクと汚い煙が出る発電所と違って原子力は魅力的だったに違いない。」
 
では、これだけの知識が今あって、それを知っている専門家も世界中にいると思うんですけど、根本的なところで変えて行けると思いますか?
 
S博士「これが実は難しいのだ。何故かと言うと、大学の研究室などのリサーチのほとんどは、政府の補助金で成り立っているからだ。
 
その政府が、原子力発電はクリーンだと信じ切っていたものだから、今になって過ちを認めたくないのだ。
 
例えば最近でも、コネチカット州の原子力発電所で問題があったのが分かっているにも関わらず、微量だから問題ない、と繰り返すだけだ。
EPA(米環境庁)も、原子力産業を守ろうと、必死になっているのだ。
石炭による発電が産むスモッグや水銀と違って、クリーンなエネルギーだと言う、昔の謳い文句そのままだ。でも水銀では、爆弾はつくれない。分かるかい。」
 
それは、今だと強く言われてますよね。二酸化炭素を排出しないから良いんだと。
 
S博士「それはいつの時代も言われてることだが、でも、本当は、ウラン鉱山の採掘、ウランの運搬、ウランの濃縮、多くのエネルギーを使って、石炭を使ってウランも濃縮すれば、世界のCO2排出量は、原子力発電所を増やすことで解決できないことは、誰の目にも明らかだ。
その上に、今知られているウランの埋蔵量もたった数十年でなくなってしまうことを、誰も気にとめていないようだ。
 
現在では、石炭が排出するガスを地中に送り返して岩に変えることによって、CO2の排出を防ぐ方法も出て来ているのだ。」
 
石炭が見直されてるのは聞いたことあります。
 
S博士「その他にも海洋エネルギーや、地熱エネルギー、風力、太陽、沢山方法はあるし、水素だけでもさまざまな活用法がある。
 
これを原子力産業がひた隠しにしているのだ。
 
ウランに莫大な投資している人たちが、新しい発電方法の浸透を防いでいるばかりか、健康への害も隠している。
私が何十年も経験して来たことだが、体質的にモラルを忘れた産業だと言わざるを得ない。」
 
一般の人へのメッセージとして、自分の健康を守るには何をおすすめしますか?
 
S博士「アメリカでは記録を公表することも止めてしまったので忘れられてしまっているのだが、原子力発電所付近の農場がつくった牛乳は、まず飲まない方が良いだろう。
また飲み水は、逆浸透装置を使えば、ほとんどの重い放射性物質はフィルタすることができる。本当は行政がやれば良いことなのだが、コストが高過ぎるのだ。」
 
それでは、今日はここまでにします。ありがとうございました!
 
S博士「ありがとう。ほかに質問があれば、何でもきいてくれ。」」(後半抜粋終わり)
 
・・・後半もとうとう省略する行を見いだせないまま、すべてを抜粋記載しています。
 
アメリカの共産化を防ぐためにアイゼンハワーはきれいなエネルギー政策と称して原子力を勧めた。
プルトニウムが抽出できるから、それにより原爆を増産し軍拡競争に勝てると考えたのでしょう。
 
火力発電の副産物であるスモッグや水銀では原爆を製造できないのだと・・・。
 
もし日本列島の共産化を防ぐために、日本政府も同調したのであれば、唯一の被爆国とSては、大変愚かで恐ろしい選択をしたことになります。
 
遠回しに博士が言った言葉をつなぐと、「そう」なります。
 
この理屈を知って次のニュースを見れば、政治背景も見えてきました。
 
「核兵器禁止条約  長崎から「対米従属、情けない」
毎日新聞2016年10月28日 14時36分(最終更新 10月28日 15時57分)
http://mainichi.jp/articles/20161028/k00/00e/040/273000c
 
日本はドイツと同じく、1日でも早く核武装可能な物質を生産する原発を廃棄すべきです。
 
どれもこれも大変貴重なスターングラス博士のご意見です。
噛みしめて学ぶ必要があります。
こうしていろいろと知ってきますと、この5年間で急ぐべきは住民の安全域への避難隔離と定住化促進であって、その次は廃炉を急ぐべきでした。
除染は廃炉作業に必須の「限られた部分」だけでよかったのです。
それではゼネコンが儲かりませんので・・・こうなってしまったのでしょう。
優先順位はゼネコンの受注額ではなく、被害者住民救済が何より優先すべきでした。
それを完全に終えてから、廃炉へ全資本の注入をすべきです。
 
「除染して少しづつ元の村へ戻す」などという『夢ものがたり』は、ストロンチウム90がまったく検出されなくなってからの話でよかったのです。
 
参考)アーネスト・J・スターングラス博士 (Dr. Ernest J. Sternglass)
1923年、ベルリン産まれ。
14才の時に家族とアメリカへ移住。若き頃に、既に世界的権威だったアインシュタインと議論を交わし、科学の志を新たにする。1960年から1967年は、ウェスティングハウス社の研究室でアポロ月面科学ステーションプログラムの局長を務める傍ら、アメリカの大気圏核実験に反対するようになる。
彼が国会で発表した研究の成果は、ケネディ大統領が'63年にまとめた部分的核実験条約(PTBT)の締結に大きく貢献した。(ケネディはその僅か三ヶ月後に暗殺されてしまう)
70年代に入って、今度はそれまで安全だと信じていた原子力発電所の危険も公に問うようになる。'81年に出版した「Secret Fallout: Low-level Radiation from Hiroshima to Three Mile Island」 (邦題:赤ん坊を襲う放射能)は、低レベル放射線研究の代表的な本となった。1983年よりピッツバーグ医大、放射線医学名誉教授を務める。過去にスタンフォード大学、インディアナ大学、フランスのアンリ・ポアンカレ大学、ジョージ・ワシントン大学、コーネル大学で放射線医学と物理学の教壇に立つ。1995年より、Radiation and Public Health Project (放射能と公共健康プロジェクト)局長。
(photo by Leuren Moret, Februray 2006, Japan)

2016年11月 6日 (日)

ストロンチウム学習(10)

ロシマとナガサキで起きたことや、人類を滅亡させる核兵器をつくってしまったことへの罪悪感のために・・・。

 

以下、インタビュー記事より一部を抜粋します。

S博士「核分裂が発見されたとき、多くの物理学者は大学の研究室を出て、マンハッタン・プロジェクトに参加した。

 

当時はヒットラーが世界的な脅威だったからだ。ドイツに原爆を渡してはいけない、と。

 

同じことがイギリス、フランス、ロシアでも起きた。

 

そのうちに、スターリンが出て来て、今度は冷戦が始まって、多くの物理学者は核戦争を避けるためにと、核爆弾の開発に一生を捧げたのだよ。

 

と同時に、そんな軍事目的に利用されただけで死ぬのは良心が耐えられなかったのだろう、アイゼンハワー大統領が提唱した『平和な核利用』のアイディアに皆が飛びついたんだ

 

アイゼンハワーは、『クリーンな原子力』をつくる原子力発電所を世界中に売り込もうと躍起になって、物理学者はそれを喜んでその手助けをした。

 

ロシマとナガサキで起きたことや、人類を滅亡させる核兵器をつくってしまったことへの罪悪感のためにね。

 

「スターングラス博士インタビュー」「僕と核」 (2006)より抜粋しました。

http://www.e22.com/atom/page08.htm

 

ピコ太郎のPPAP

Photo

http://www.oricon.co.jp/news/2081057/full/
この芸人のすべてを表していると感じた写真。
古坂大魔王公式サイトより引用。
http://profile.ameba.jp/k-daimaou/
 
この写真を自己のHP表紙に採用した点がお笑いの天才です。上の写真をじーっと見ていると、次第におかしくなってきて、ついぷっと笑ってしまいます。
格好いいのはいいんですが、背景との組み合わせにじわりとおかしみが醸し出されてきます。
 
「さんまがNHKで音楽番組『第1回明石家紅白!』 ピコ太郎ら出演」に演じているピコ太郎の写真がありました。
http://www.oricon.co.jp/news/2081057/full/
 
彼が10万円をかけて作成しアップロードしたYOU-TUBE動画は以下です。
 
あるサイトに「この動画は中毒性があるのでご注意ください」と紹介されていました。
 
その意味がわかりませんでしたが、見たあとで、もう一回再生したので、何度も繰り返してみるという中毒性だと気づきました。10回以上みる方はご注意ください。
https://www.youtube.com/watch?v=0E00Zuayv9Q
 
本名・古坂和仁(こさか かずひと)(43歳、青森県出身)が53歳の千葉県出身のピコ太郎を演じているとのこと。
 
ピコ太郎には新婚で78歳の妻がいるそうです。
 
何度もテレビに登場しますので、最初は馬鹿芸だと私は小ばかにしていたのですが、米国CNNニュースに取り上げられたりと文化勲章もらってもいいくらいの世界活躍をしているのを知り、何も知らないでは取り残されてしまうと感じて、調べました。
 
前述の古坂大魔王公式サイト記事で私が注目したのは以下の点です。
 
■趣味
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの細かい技をかけてみてノゲイラの偉大さを伝えるなど。
■得意なスポーツ
 総合格闘技、
■宝物
 AD250(イタリア産バイク)
 
私はホンダのVTR-F250CCのバイクに乗っていますので、同じ趣味だと思いまして、車種を見てみました。

Ad250

同じ車種の写真 
http://plaza.harmonix.ne.jp/~ori2/inpreADIVA.htmより引用。
これは2輪車です。
 
一方、メーカのサイト「ルーフ付きスクーター ADIVA株式会社」も見ました。
http://adiva.co.jp/
 
ここの動画説明を見ると、3輪車(トライク)のようですので、いまは2輪を製造していないのかも知れません。別のサイトで2輪を宣伝している可能性もあります。
日本国ならトライクはヘルメット着用不要なはずですので、都会の通勤用には向いているかも。
 
屋根は畳んで後ろのポケットに仕舞え、ヘルメットは2個収納可能なスペースがあり、二人乗りで屋根の下に座れます。晴れの日は普通のスクータの姿です。
 
前はウィンドウにワイパー装備され、雨の日も快適ということでしょう。
価格は80万円前後しますので、売れない芸人の乗るバイクではないと思いますが、貯金して買ったのでしょう。
 
休日のドライブでときどき屋根付きのスクータを見かけたことがありましたが、こんな山奥になぜピザ宅配バイクでやってくるのだろうと思っていましたが、実は高級外車だったのでした。
 
古坂大魔王& NBR(New Bushidou Ravers)という音楽バンドもやっていたようです。
勝手に翻訳してみますと、「新 武士道 乱チキパーティへ行く人」となりますので、外人には受ける名前です。
 
「近眼のため眼鏡をかけていたが、視力矯正手術を受けて視力は回復している。その後は、レンズをいれていない伊達眼鏡をかけている。」(古坂大魔王-wikipedia)
 
「2011年(平成23年)1月15日、古坂の第2回単独ライブ「だから! 昔っからメンドクサイ男です」(於:ライブホール・オーヴ渋谷)において、ピコ太郎が初登場した。
中略。
(2016年)8月25日、自腹(約10万円)で制作した「ペンパイナッポーアッポーペン」を「YouTube」上に公開。」(ピコ太郎-wikipedia)
 
初登場は東北大震災の前で、大爆発したのが今年9月半ばのようです。
何とかこれで今後ピコ太郎の話題に突然遭遇しても、どぎまぎしなくなったようです。

ここから届ける東京水(2)

前回報告が2016年10月30日 (日)でしたので、今日は1週間後の再訪でした。
 
前回記事「ここから届ける東京水」
http://harukateinen.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/post-c70f.html
 

Sh3b0439s

SH3B0439 もう、すっかり秋です。

Sh3b0421

SH3B0421 前回記事に比べると、中ほどのビニール袋がある程度なくなっていることに気づきました。
保管場所を変更したのか、あるいは浄水発生土の利活用先が引き取ったのでしょう。
なぜか少しほっとしました。行先が見当たらないなどとここに永久保管となるとちょっと気になるからです。

Sh3b0422

SH3B0422 バス停で待っている人々が見る光景を見てみましょう。

Sh3b0423

SH3B0423 きれいな紅葉

Sh3b0424s

SH3B0424 さきほどのビニール袋列を横からみたもの。中ほどが亡くなって、両側は残っています。

Sh3b0426

SH3B0426 おや?右端にも列が見えます。前回はどうでしたか?
⇒あったようでうけど、前回は松の枝が邪魔してその部分はよく写っていませんでした。
前回撮影したものを探しだしてきました。

Sh3b0394 (これは前回(先週)撮影したものです。)

SH3B0394 ありました。前回訪問時に横にも袋が並んでいましたので、これは変わっていないようです。

Sh3b0430

SH3B0430 今回は、砂を一部外に出して露出していたのに気づきました。
きれいな砂です。川砂は園芸用真砂土にはぴったりでしょう。

Sh3b0429

SH3B0429 マンホールに今回は小さな白い袋は見当たりませんでした。

Sh3b0420s

SH3B0420 大小便するなと書いていますが、撮影するなとは書いていません。

Sh3b0416

SH3B0416 西隣にある川崎市上下水道局長沢浄水場の正門です。前回撮影を忘れていましたので、耐震工事中看板などを撮影してきました。

Sh3b0418

SH3B0418 前回とあまり変わりはないように思います。

Sh3b0435_2

SH3B0435 冠雪の富士山がきれいなので撮影しましたが、悲しいかな、ガラケーのカメラでは解像度が不足してうまく写っていないようです。

Sh3b0435_3

SH3B0435明るさ調整後 すすきの穂先と穂先の間にぼんやりと。

Sh3b04352

SH3B0435明るさ調整2 黄色い丸の中に冠雪の富士山が。天気よかったのですが、ガラケーの能力限界でした。

2016年11月 5日 (土)

ストロンチウムの学習(9) 原発賛成と反対

「ある人々が「真理である、真実である」というところのその〔見解〕をば、他の人々が「虚偽である、虚妄である」という。このようにかれらは異なった執見(しゅうけん)をいだいて論争する。
なにゆえにもろもろの〈道の人〉は同一のことを語らないのであろうか?
(スッタニパータ)
 
真理は一つであって、第二のものは存在しない。その〔真理〕を知った人は、争うことがない。かれらはめいめい異なった真理をほめたたえている。
(スッタニパータ)
 
というふうな言い方をしているわけですが、ここのところはどういうふうに見たらよろしいでしょうか。
 
中村:  考えてみれば、真理というものは、人間に関する限り一つであり、普遍的なものですから、どこでも意味をもつものであると、そう考えられます。
 
ところが当時世間の人々は、お互いに論争し合って相手に対して罵言(ばげん)を浴びせて言い合っている。
 
ところがそういうようなことに迷わされてはいけない。
本当の真理というものは一つしかない筈だ。
 
その一つに我々が到達することは、できることもありますが、できない場合には、相手が違ったことをいうからと言って、すぐに罵(ののし)り返すということをしないで、何故ああいう違った考えをもつかということを、じっくりとこちらで考えてみて、その違った意見が出るのは何故であるかということを反省するわけですね。
 
その反省の必要ということを、仏教では最初の時から説いております。」「ブッダの人と思想①われ一切世間に違わず」より抜粋)http://h-kishi.sakura.ne.jp/kokoro-629.htm
 
これを読んで、私は反原発の立場の人や「放射脳」の人たちに対する社会の過激な反応を思いました。
 
逆に、電力会社に対して過激な抗議をする反原発の活動家のことも思いました。
どちらの集団も「罵言」で満ちています。
 
原始仏教経典の中で釈尊がいう「真理は一つであって、第二のものは存在しない。」とは、原発問題については「何」になるのでしょうか。
 
そして、「その〔真理〕を知った人は、争うことがない。」というのです。
 
「正常運転していても、爆発事故を起こしても、原発から発生する放射能は、その量の多寡によらず、人の遺伝子や細胞を傷つける」ということが「原発の真理」ではないかと思いました。
 
中村元(はじめ)博士の解説によれば、
「何故ああいう違った考えをもつかということを、じっくりとこちらで考えてみて、その違った意見が出るのは何故であるかということを反省するわけですね。」となります。
 
「原子力はこの町の未来を作る」といった漢字の言葉が並ぶ看板が、福島県の原発事故現場近くの自治体か商店会の看板だと思いますが、文字がいくつか外れたり廃れたりした様子でテレビに出ていました。
 
これは真理ではない。
 
「なぜ日本はアメリカ製原発を80%も導入しているのか、なぜ与野党交代してもいずれの政府も原発を推進しようとするのか。
その理由を考えて、反原発の私たちは反省する。」こういうことをアナロジー(相似)のテクニックでもって釈尊の言葉から引き出せます。
 
アメリカは広島・長崎という人類に向かって投下した原子爆弾の罪の深さを恐れているのです。
 
それを打ち消そうと必死になって原爆投下の正当性論理を構築しています。
もし原爆投下しなかったら、連合軍兵士が何万人も死ぬことになっただろう。
それを抑止したから、必要なことであったと。
 
広島・長崎で原爆の影響で17万人が亡くなったそうです。
 
しかし、極秘資料が半世紀を超えて開示されつつある昨今、日本は水面下で敗戦の意思を伝えていた、通常兵器での攻撃で数カ月しか持たないということは日米双方でも理解していたなどの当時の情況もわかってきています。
 
なおさら、人類への二つの原爆投下は罪深き行為であったことが浮かびだされてきます。
 
それを打ち消すためには、日本の国土が放射能汚染で染まってしまえば、同じ放射能の影響であるので、広島・長崎原発による晩発性障害は薄まって見えなくなってしまうだろう。
内心そういう意図が、原子力平和利用の背景にはあったのではないかと、私は思っています。
 
最近、米国の科学者のインタビュー記事を読んで、これと似た内容が出ていたことに驚きました。
 
「スターングラス博士インタビュー」「僕と核」 (2006)
http://www.e22.com/atom/page08.htm
福島原発事故の5年前の記事です・・・。
 
「そういうことを反原発の私たちが反省した上で、その問題への正しい対応を考えろ」、と釈迦は言うのです。
 
罵言に対して罵言で返すのではなく、間違った主張をする相手方の気持ちになって考えて、そして正しい道への己の対応を考えよ、というのです。
 
こういう思考を経て私の脳裏に浮かぶのは、「許し」であろうと思います。
 
今夏、広島にオバマ大統領が足を運びました。
私も式のすべてに注目して中継を見ました。
 
オバマは謝罪はしませんでした。
互いに多くの死者が出たことを悲しみ、ともに慰霊したのです。
 
被爆者代表の方と言葉を交わすとき、被爆者代表の方の言葉の中に「私たちは詫びることを望むのではなく未来に何ができるかを考えましょう」という前向きな表現があったことが印象に残っています。
 
私たち日本人は、私たちの方からアメリカ国民に向かって、
 
「広島・長崎への原爆投下があったことは永遠にともに記録し記憶することにして、その罪に対しては一切を問いません。」と宣言すべきなのではないでしょうか。
 
そして、「原子力爆弾によって放射能被ばくを受け、遺伝子を傷つけられた国民として、未来永劫この国土に放射能を散布することを禁じます。」とも付け加えます。
 
エネルギーは放射能を全く出さない技術によって最適な電力プロダクトミクスを検討すればよいのです。原発ありきのプロダクトミクスから作成するから、長々と問題を引きずるのです。
 
前述の釈尊のおっしゃった言葉に従ってこの問題を考えますと、このような「道」に辿りつくようです。
 
罵言を浴びせる必要はありませんでした。

貴重な朝日

Sh3b0409

バイク走行中に道路の歩道フェンス越しに幼いころに見た懐かしい光景が見えました。
帰還困難でもないのに、大人が背を伸ばしても届かないほど高いフェンスがあります。
 
子供が冗談で乗り越えたりしないようにと、絶対子供の手の届かない高さに設計したのかも知れません。だとすれば、大変子供に思いやりの深い地区なのでしょう。

Sh3b0406

バイクを停めて、歩いてその場所へ戻り、フェンスの上にガラケーカメラを乗せて撮影しました。
 
「秋山(あきやま)は、山梨県上野原市の地名。
人口は1,889人、世帯数は600世帯(2010年(平成22年)10月1日現在)[1]。
中略。
 
四方を倉岳山などの山岳に囲まれ、地内の大半は山林で占めている。
中央を東流する相模川支流の秋山川沿いに集落が分布する。
 
かつて秋山村という山梨県南都留郡の村であった。
2005年(平成17年)2月13日に隣接する北都留郡上野原町と合併して上野原市となった[3]。
 
江戸時代から秋山村の1村があり、都留郡に属していた。
 
郡内地方でも日照時間の短い地域で、わずかな平坦地を利用した米麦栽培や畑作のほか、煙草など商品作物の栽培や養蚕、郡内織の生産などが行われ、谷村(都留市)や上野原市(いち)へ出荷した。」(秋山-wikipediaより)
 
建物の素材は変わっているけれど、江戸時代の秋山村の光景とそれほど変わっていないのではないかと思いました。
 
「原子力を導入しないこと」、それは「こういうこと」を示しています。
 
「持続可能社会を構築せねばならない!」などと理屈をいうよりも、「ただ原子力を排除すれば、江戸時代からこういう幸福な村が存続し、しかも持続可能となる」のです。
 
逆に理由はなんであれ原発を導入し、しかも想定外とされる事由により爆発すれば、コントロールさえ不能となるのです・・・。
 
火力発電なら、少しの修理によって「持続可能となる可能性」は生まれます。
 
日照時間の短い秋山村にとって、貴重な朝日です。
 
左手前の小山の向こう側にある秋山温泉は、ph9.8のアルカリ温泉です。
36℃のぬる湯の内湯が人気です。温水プールもあります。
 
ぬる湯で気持ちよくなりうっかり寝そうになりますが、寝れば・・・溺れます。

2016年11月 4日 (金)

ストロンチウムの学習(8)

冗談半分で調べてみたのですが、2014年にまじめに歯や骨について意見を主張している人がいました。
 
このブログ名阿修羅はよく目にしますが、洞察力はある方だと思っています。
 
私の歯は年齢も年齢ですし、昔の不摂生で歯茎も弱くなっていて、ガリッと折れても不思議ではないのですが、2度目となると、そうしょっちゅう起きることでもないので、念のためにストロンチウム90による晩発性放射線障害を疑ってみたところです。
 
しかし、そういうようなのんきな問題ではないと、下記の真剣な意見が見つかりました。
 
「忍び寄る内部被ばく 歯が欠ける人が続出」より抜粋します。
http://www.asyura2.com/14/genpatu36/msg/313.html
投稿者 魑魅魍魎男 日時 2014 年 2 月 10 日

『最近、歯が欠ける人が非常に多いようです。有名人の例を挙げます。
「ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんの前歯が欠けた」 (スポニチアネックス 2014/2/5)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140205-00000118-spnannex-ent
「イモトアヤコ アフリカで歯が3本抜けたと報告」 (2014/1/20)
http://news.ameba.jp/20140120-267/
「倉持明日香 甘栗で奥歯が欠ける」 (AKB48タイムズ 2013/12/5)
http://akb48taimuzu.livedoor.biz/archives/35387230.html
「AKB48・佐藤亜美菜、出演舞台で前歯欠ける」 (マイナビ・ニュース 2013/10/24)
http://news.mynavi.jp/news/2013/10/24/293/
堀潤氏が奥歯が折れたとツィート (2013/6/8)
https://twitter.com/8bit_HORIJUN/status/343574059927355393
「中畑監督 せんべいで歯欠けた」 (阿修羅 2013/1/30)
http://www.asyura2.com/05ban/ban5/msg/774.html
「中川翔子 食事中に思わぬトラブル 『食べちゃった、歯だった』」 (スポニチアネックス 2013/1/21)
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/01/21/kiji/K20130121005030840.html
「重盛さと美 コケて歯が欠けた!」 (ニコニコ・ニュース 2012/12/4)
http://news.nicovideo.jp/watch/nw449760
「上原さくら、歯が欠ける」 (シネマ・トゥディ 2012/7/24)
http://www.cinematoday.jp/page/N0044352
 
脳梗塞で急逝した若手アニメ作画監督・草苅大介氏(39歳)も、2013年8月6日のツィートで「左の奥歯が音立てて欠けた」 と報告しています。
http://onodekita.sblo.jp/article/82623042.html
 
グーグル・トレンドで、「歯、欠け」と入力すると、2011年以降、検索数が急上昇しています。
http://www.google.com/trends/explore#q=%E6%AD%AF%2C%20%E6%AC%A0%E3%81%91&geo=JP&cmpt=q
 
「歯の欠けた方のツイート」 (Togetterまとめ 小野俊一先生 2013/12/26)
http://togetter.com/li/607825
 
昨夏にはこんな話題もありました。
「あずきバーで歯が折れる?!」 (JCASTニュース 2013/8/15)
http://www.j-cast.com/2013/08/15181589.html?p=all
あずきバーが硬いのは昔から。歯が折れるのは、それだけ弱くなっているということでしょう。
 
南相馬市のぬまゆさんも歯が抜けた。 (高原千尋さんのブログ 2011/12/21)
http://blog.goo.ne.jp/hardsix/e/fcfee4b58ec38285f2b5c59ccc966247
 
原発労働者の歯がボロボロになるのは常識らしい。
(薔薇、または陽だまりの猫さんのブログ 2011/8/31 元記事は産経新聞)
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/36ccd2c4990ff1ce9ae801a62f9d7ae9
 
ストロンチウム90は半減期29年、カルシウムと似た性質を持つため、体内に取り込まれると骨や歯に蓄積され、高エネルギーのベータ線の放出により、骨折しやすくなる、あるいは歯が抜けたり欠けたりします。さらに骨髄がダメージを受けて白血病になります。
 
ストロンチウム90の危険度はセシウムの300倍以上と言われています。
 
ケンカで殴られたとか、つまずいて前歯を強打したというのならともかく、歯がボロボロ簡単に欠けるということは有り得ません。
 
ここに挙げた例すべてがストロンチウム90のせいだとは言いませんが、これだけ多発している以上、その影響を否定することはできません。
 
心配御無用というのなら、政府・自治体はきちんと汚染、被ばく状況を調査・公表して
国民の不安を解消すべきですが、何とか事実を隠そうと必死です。
 
「毛髪・乳歯による内部被ばく検査を隠蔽する政府と報道」 
(小野俊一先生のブログ 2012/12/20)
http://onodekita.sblo.jp/article/60915115.html
強い抗議を受けてか、重い腰を上げ福島県ではストロンチウム調査を始めるようですが、
どこまでまじめにやるのか疑問です。
 
「乳歯でストロンチウム調査 県歯科医師会、原発事故受け」(福島民報 2014/2/10)
https://www.minpo.jp/news/detail/2013122412916
子供の甲状腺がん発症率がすでに100倍を超えているのに、原発事故の影響ではない、とシラを切る連中です。
最初から、「放射能汚染の影響なし」という結論ありきの調査になる可能性大です。
 
先日、福島第一原発の海側観測用井戸から1リットル当たり500万ベクレルという
とんでもない高濃度のストロンチウムを半年前に検出していたと東電は白状しました。
もちろん海にもどんどん流出しているはずです。
この発表を裏読みすれば、ストロンチウム汚染がひどいので、少なくとも福島近海の魚介類は食べないで下さいね、ということ。東電は暗にそう言っているのです。
突然歯が欠けたら黄色信号点灯です。食材に無頓着なままでは、内部被ばくが深刻化し、
白血病になる可能性が高い。
 
被ばくの知識のない人は、福島原発事故と歯欠けが関係しているとは夢にも思わないでしょう。とにかく食べ物に気をつけるよう注意を促すべきです。
 
汚染食品は全国に流通していますから、関西の人も要注意です。
残念ながら、無策のままでは、チェルノブイリで見た通り、白血病でバタバタ人が倒れることになるでしょう。』(抜粋終わり)
 
中畑監督だけは私と近い高齢者問題かも知れませんが、他は随分若い人が多いようです。
やはり歯とストロンチウムの関係は今後もまじめに追跡していかねばならないでしょう。

ストロンチウムの学習(7)

私はこの資料を読みながら、次第に胸の鼓動が高くなるのを感じました。
 
2006年、福島原発事故のずっと前のインタビュー記事です。その当時ですら、正常運転中の原発から出されている核分裂生成物の低線量放射線であっても危険だと警告していたのです。
 
2011年3月14日以降、日本人は高濃度放射能を上空高く吹き上げた国土で生活をしているのです。そして廃炉はまだ未完了のため、低線量であっても放射性物質は大気中へ、海中へと継続して流れ出している時代に生活をしているのです。
3goukid
2011年3月14日11時1分、3号機爆発。(日本テレビお昼のニュース)
これが翌日3月15日に東京、神奈川までやってきて、悪いことにその日雨が降りました。
上空の灰が雨滴に吸着して、地上へ降り注いだのです。
https://www.youtube.com/watch?v=0S15pZvEOFk&feature=youtu.be より引用しました。
 
「関東は240㎞離れていて、低線量だから大丈夫」という言い方が通用しないことは、下記のインタビュー記事から2006年当時に既に学ぶことができていたはずです。
 
記事を部分的に抜粋しようとして、省略してもよい箇所を探しましたが、前半を読んでとうとう一行も省略することができませんでした。
 
ある国が、原爆投下の罪を緩和するために、日本に原発を推進させて放射能被害を拡散させようと画策していたことは、何かの資料で読んで知ってはいました。
 
大阪万博の太陽の塔は原子力発電を意味し、その塔の中には螺旋階段を配置し、生物の進化の様子を展示してありました。
 
画家・彫刻家の岡本太郎は、人工太陽の原子力から生まれる放射能の遺伝子への影響を芸術的に訴えたものだと推測いたします。
 
彼は広島市民が原爆の火により焼かれ逃げ惑う、生き地獄のような様子を、JR渋谷駅から京王井の頭線へ乗り換える途中の空中廊下の左手の巨大な壁に描いています。
 
その遺伝子破壊の恐さを、米国の元ピッツバーグ大学医学部放射線科名誉教授(放射線物理専門)の博士によってデータを挙げてわかりやすく解説されるとは予想もしていませんでした。アーネスト・スターングラス博士です。
 
(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(32)
 
「スターングラス博士インタビュー」「僕と核」(2006)より前半を抜粋します。
http://www.e22.com/atom/page08.htm
 
「ここで、スターングラス博士にお話をお聞きしたいと思います。彼は、原子力の本場アメリカで、60年代から、核実験や原子力発電による低レベル放射能の影響を訴えて続けて来た、数少ない科学者の一人です。2006年の二月には念願だった来日を果たし、青森県の六ヶ所村も訪ねています。
こんにちは、今日はよろしくお願いします。
 
S博士「まずはじめに、日本には55基もの原子炉が運転しているのを知ってるよね。」
 
、、、はい。
 
S博士「それに、ほとんどが海岸沿いの国土の2割程度の面積に人口が集中していて、原発も割と近くに配置されている。だから、日本政府が2003年度に発行した、過去100年の日本人の死因の推移を見たとき、あまり驚かなかった。」
 
と言いますと。
 
S博士「日本では、戦後の50年で、がんの死亡がずっと増え続けている。1900年台の前半は、がんはそこまで存在しなかった。日本に原爆が落とされて、アメリカ製の原子力発電所が導入されてから、一気に増え始めたのだ。今でも日本にある原発の八割がアメリカ製だ。」
 
はい。
 
S博士「そして、本場のアメリカで分かって来たことが、原子力発電所というのは、公に発表されているよりも、ずっと大量の放射性物質を放出しているということだ。大半は、細かい分子になった、核の分裂によって産まれる物質で、大気や海に放出されている。核分裂生成物というやつだ。」
 
はい。これが、自然放射線と混同されると、訳分からなくなりますね。
 
S博士「その通りだ、そもそも自然放射線というのは、海抜0メートル付近では、0.8 から1mSV(ミリシーベルト)が普通であって、それ以上はラドンなどごく特定の地域しか関係のないものや、0.15mSVほどのカリウムなどを大げさに数えている場合が多い。しかも、ほとんどの自然放射線が外部被ばくを起こすガンマ線で、体の中の特定な器官に蓄積して内部被ばくを起こすものじゃない。ストロンチウム90やヨウ素131などの放射性物質は、体の中に入り込むのと、それと同じ量を地面にばらまいたのでは、威力が全然違うのだ。」
 
分かります。
 
S博士「ヨウ素131は、ほとんどが一週間の半減期だが、これは首にある甲状腺に集中する。甲状腺というのは、体全体の新陳代謝をコントロールしていて、多くの器官が甲状腺のホルモンによって動いている。だから甲状腺が壊れると、大人だと、甲状腺に異常が生じたり、がんになることがある。また、ストロンチウム90は骨に集中する。これはカルシウムと似ているためで、カルシウムは、骨をつくったり、神経の伝達にも欠かせない。要するに、脳みその働き、考える力に貢献している。よって、ストロンチウム90が引き起こす問題というのは、あまり知られていないのが、カルシウムと同じように骨だけじゃなく、脳にも入り込んで、神経にダメージを与えるため、特に脳の発達に支障をきたすようになる。」
 
赤ちゃんですね。
 
S博士「赤ちゃんもそうだし、お母さんのお腹の中いる胎児のときからだ。それに、脳みそは10代まで発達し続ける。だからそこに問題が生じると、普通の読み書き、理解する力、計算する力、全体的に影響を受けてしまう訳だ。健康な脳みそをつくる過程でだよ。」
 
母親は知っておくべき情報ですね。
 
S博士「これは、本当に伝えなければいけないことだ。繰り返すが、ストロンチウム90やヨウ素131は自然には存在しないもので、ウランやプルトニウムが核分裂を起こしたときのみ、産まれるのだ。原子炉の中で起きていることは、原爆の核分裂が起こす環境破壊と同じなのだ。つまり、核実験などが広めた汚染を、原子力発電所がそのまま引き継いだに過ぎないのだ。」
 
なるほど。
 
S博士「これは数年前にJournal of American Medical Associationで発表されたばかりなんだが、妊婦が歯科医でX線を数回受けただけでも、散ったX線が、ヨウ素131のように甲状腺に影響を与えて、それが早産につながる確率が数割高くなることが分かった。こうした未熟児は、現在の医学ではほとんどを救うことができるのだが、X線のせいですでに脳の発達に影響が出てしまっている。それが思考力や、集中力の欠如に表れる。脳の発達に支障をもった未熟児は、自閉症になる可能性も出てくるのだ。」
 
このように器官に集中する放射性物質は、どのようにダメージを与えているんですか?
 
S博士「ヨウ素131の場合、ガンマ線というのは、X線と一緒で、とても強いエネルギーを持った光を出す。そして、ベータ線は電子なんだが、数ミリしか飛ばなくても、臓器に埋め込まれると周りの細胞を破壊する訳だ。変異を起こしたり、遺伝子を傷つけてしまう。そして、フリーラジカルが産まれる。フリーラジカルとは、マイナスの力を帯びた酸素分子で、寿命も一瞬なんだが、これがプラスを帯びた細胞の粘膜に引き寄せられて、穴を空けてしまうので、大変なことだ。これらのことは、60年代の後半から70年代にかけて分かったことで、原子力発電を始めたずっと後の話だよ。」
 
はい。
 
S博士「初めての原発が1942年のシカゴだったから、そのおよそ30年後に分かったことだよ。もう一つ興味深い発見だったのは、X線などの強くて短い刺激がつくる多くのフリーラジカルは、実はお互いとぶつかり合って、そこまでダメージを引き起こせないんだ。これを、私は『混んだナイトクラブ効果』と呼んでいる。分かるだろう、狭い空間に人が入りすぎて、身動きが取れないのだ。これで分かったことが、X線などが与える、自然放射線の一年分に値する1mSVほどの一度の衝撃は、思ったほど効果がなく、同じ量を一週間、一ヶ月の間に分けて微量を受けた方が、細胞あたりのフリーラジカルが少ないために、ずっと大きなダメージを与えるのだ。」
 
そうなんですか。
 
S博士「このことは、衝撃だった。つまり、X線や原子爆弾のように、集中された強い放射線よりも、永続的な低レベルの放射線の方が、ダメージは100倍から1000倍も大きいことが分かったのだよ。」
 
なるほど。
 
S博士「我々はヒロシマやナガサキで集めたデータを信じきってしまったのだ。原爆は、主にガンマ線と中性子線を一瞬で放出したから、本当に強くて大量のエネルギーを放出した。ましてや、その頃はフォールアウト(『死の灰』と訳される)のことも良く分かっていなかった。要するに、長期的な低レベル放射能の影響を、今日でも、完全に間違って計算しているのだ。2003年にイギリスのクリス・バズビー (Chris Busby) 氏らが、ヨーロッパのECRR機構(European Commission on Radiation Risk) に頼まれて、原子力発電所のリスクについて過去50年の様々な論文やケースを完全に洗い直したところ、同じ結論にたどり着いたのだ。我々は、低レベルの内部被ばくによる影響を、少なくとも100倍から1000倍、過小評価して見積もっているのだ。」
 
はい。
 
S博士「もう一つ言いたいのが、ストロンチウム90は骨に入って、強い電子を放出する。骨髄では赤血球と白血球もつくられているから、ここで異常が起きると、白血病を起こす。また、白血球というのは、体のありとあらゆる病源と戦っているから、白血球がちゃんとつくられないと、これは大都市で警察のストを起こすと犯罪率が一気に高くなるようなものだ。分かるね。ストロンチウム90が白血球を壊せば、体中にがんが起きても止めることができない。ストロンチウム89の半減期は50日で、ストロンチウム90の半減期は28年だから、体に蓄積されていくものだ。」
 
そうですか。
 
S博士「さきほどの低レベルの放射能の話に戻るが、人々が間違いを犯した原因のひとつに、放射線によるがんの治療による。これは動物実験で、一週間おきに集中した放射線をあてれば、健全な細胞は元に戻るということから、放射量を細かく分ければ、体には影響が少ないと信じられていたのだ。ところが、内部被ばくの場合は、少ない量でも常に体の中にある訳だから、慢性被ばくと言っても良い。これが何十年間と蓄積されると、ストロンチウム90のように白血球が壊されていけば、肺炎やさまざまな感染が起き易く、免疫力が激しく低下することに繋がるのだよ。」
 
では、質問を変えます。
原子力発電所は、すべての排出物をモニタして、環境もモニタして、すべては安全だと言います。何がいけないのでしょうか?
 
S博士「何回も言うが、0.1~0.2mSVほどのX線の影響と、核分裂生成物を比べて、影響を少なく見積もりすぎているから、誤った安全の基準を適用しているところが間違っている。2005年に発行されたUS Academyの論文には、『どんな微量の放射能でも、必ず何らかのダメージを与えている。無害ということなどない』と書かれているくらいだ。
一時期、『微量なら健康に良い』と信じられていたのもまったくの間違いで、『一定値以下なら安全』と信じられていたことも、間違いだった。これはようやく最近、世界中で発表されている論文で認められてきたことだ。更に、1000倍もダメージを少なく見積もってものだから、0.1mSVだったものが、実質的には100mSVと同じダメージを加えているのだ。」
 
これらの核分裂生成物は、化学的にフィルタすることってできるんですか?
 
S博士「完全には無理だ。中空糸フィルタやイオン交換樹脂など、どんなにテクノロジーが進化しようと、完璧なフィルタなど存在しない。例えば、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドンなどの希ガスは、化学的にフィルタすることはできない。トリチウムなども水分と同じような性質なので、なかなかフィルタできない。モニタリングは、結局、役割を果たしていないのだ。自然界はストロンチウム90やヨウ素131をつくらないから、自然放射能と比べるのはおかしい。更に、X線などは刺激が短か過ぎる。だから、安全だと思っていた放出量が、実はそうではなかったということだ。」
 
それでも、核実験からの残量放射能が減って来ていて、今では食物に含まれている値も示
していますが。
 
S博士「良いかい。基本的に原子力発電所が自ら検出して発表しているデータはそこまで信用しない方が良い。電力の生産があがるほど、放射性物質の排出はぜったいに免れられないのだ。それに、原子力発電所がどのくらい排出しているかを心配したり論議するよりも、人間にどのくらい入って来ているのかを検出する方がずっと早いのだ。私たちの90年代の研究で分かったことは、アメリカで原子力発電所の近くに住んでいる子供たちの乳歯から検出されたストロンチウム90は、かつての核実験の時代と同じくらい高くなってきているということだ。これは原子力発電所が放射性物質を出し続けている確固たる証拠だ。このプロジェクトもアメリカの政府がデータを公表しなくなったために、独自で始めたのだ。ストロンチウム90の値は、すでに胎内で蓄積されていることが分かることと、ストロンチウム以外の放射性物質も入って来ていることを裏付けるから大事な訳だ。これらはすべて、いわゆる通常の運転で起きていることだよ。」
 
それは日本にも言えることですか。
 
S博士「繰り返すが、日本の八割はアメリカ製の原子力発電所であるからして、まず間違いないだろう。原子力発電所の放射性ガスや放射性物質の粒子は、日本の美しい山脈に降り注ぎ、それがきれいな湧き水に混入して、田んぼや畑、飲み水に入って行ってしまうのだよ。風がどっちに吹いていようが関係なく、これがいちばん起こりうる被ばくの方法で、私はこれが日本でがんが急増している要因のひとつだと考えている。ちなみに、ロレン・モレーが日本で集めた乳歯のサンプルからもストロンチウム90が充分なレベル検出されている。これはどこで産まれたか、どこで育ったかによって大きく異なるし、もっと大規模な研究が必要だが、アメリカと同じような状況であると予想される。小児がんを主に、健康な発育が妨げられる確率が数割は高くなるということだ。もちろん、放射性物質による害は成人にもあてはまることだ。」
 
そうなんですか。
 
S博士「ついでに、もう一つ重大な話をしよう。ストロンチウム90から出来るのが、イットリウム90だ。これは骨じゃなくて、すい臓に集中する。すい臓というのは、糖尿をおさえるホルモン、インスリンを分泌しているから、ここに異常が出ると糖尿病になる。世界中で、糖尿病が急増しているのは知ってるね。日本は、すでに人口の割合から言えば、アメリカの二倍もいる。そのアメリカだって、イギリスより率が高いのだ。日本では、戦後から現在にかけて、すい臓がんが12倍にもふくれあがっている。50年代の終わりにドイツの動物実験で発見されたのが、ストロンチウム90が電子を放出してイットリウム90になると、骨から肺、心臓、生殖器などに移動するのだが、すい臓に最も高い集中見られたのだ。インスリンがうまく生産されないようになって、血糖値が上がってしまうのだ。今までは放射能が糖尿病と繋がっているなんてまったく認知されていないのだ。これで分かっただろう、国際放射線防護委員会(ICRP)は、当初、放射能の影響として、特定のがんと奇形児くらいしか認めなかったのだ。未熟児、乳児の死亡や、肺、心臓、すい臓、これらの部位への影響はすべて無視されてきたのだ。」
 
はい。
 
S博士「民間エネルギーの最初の原子力発電所は、ピッツバーグに57年に、私が15年間勤めたWestinghouse社によって建てられた。私たちは、汚い石炭の発電所よりも、安くて、きれいなエネルギーだと思っていた。微量の放射性物質が逃げても、大したことないと思っていたのだが、それは大間違いだった。これと同じ原子炉が、今でも日本でたくさん稼働している。70年代にカナダのエイブラム・ペトカウ (Abram Petkau) 博士が発見した、低レベル放射能によるフリーラジカルの影響を、未だに反映できていないのだ。フリーラジカルの性質を分かっていなかったのと、放射線量と人体への影響が比例的な関係だと勘違いしていたのだ。低レベルで起きる様々なことは、ヒロシマとナガサキの生存者を調べただけでは、まったく予期できなかったのは当然のことだ。」
 
はい。
 
S博士「だから、原爆の生存者や、X線のデータによって計算された国際的な許容量はまったく間違っている。これは、原子力発電所が大規模に建てられるようになって、何十年も後に分かったことだが、誰もその過ちを認めることが出来ずに、今日まで来てしまった。その理由の一つとして、すでにウラン鉱山に巨額の投資がされてしまっていたことがあるだろう。だから、ウランの利益を受けている人たちは、過ちを認めないどころか、それを絶対に隠したいのだ。ウランは核分裂以外には役割がないから、それがただの粉末のゴミになることを本気で危惧しているのだ。世界中の政府や企業、イギリスの皇室などが所有しているウランは、原子力発電所が他の燃料で動くようになったら困るのだ。」
 
日本企業もかなり先行投資していますよね。他の燃料と言いますと?
 
S博士「天然ガスだ。天然ガス発電に切り替えれば、なんと、設備投資の7~8割は無駄にならない。天然ガスはあと数十年は持つと言われているから、その間に自然エネルギーを開発すれば良いのだ。コロラド州のフォート・セイント・ブレイン (Fort St. Vrain) は、すでにこの成功例だ。原子炉だけを閉じて、天然ガス用のボイラーを横につくって、タービンの建物など、ほかのものはそっくりそのまま使えたのだ。そう、原子力はお湯を沸かしているだけだからね。原子炉の中の水も放射能を持っているために、配管が錆びて出てくる鉄、マンガン、コバルトなどにも中性子がぶつかって、普通の元素まで放射性になって大気に飛び出てしまうのだよ。これが体内にも必要な物質の場合、放射性の鉄分だって血液に入ってしまう訳だ。」
 
原子炉を解体しただけで、その付近は大丈夫なんですか?
 
S博士「そうだ。その証拠にコロラド州は、あらゆるがん、小児がんの率が全米でいちばん低いのだ。解体すれば、新しい核分裂や放射性ガスを止めれば、燃料自体は、まだ残っているが隔離することはできる。それが素晴らしい点だ。もちろん、完全に廃棄するにはたいへんなコストがかかるよ。これはもっと大変な問題だ。だから、原子力産業は、古くなった発電所を解体する巨額のコストを考えていなくて、将来のコストを少なく見積もりすぎているのが、大問題だ。でも、運転を止めることさえすれば、せめて新しい放射性ガスが発生することは抑えられるのだからね。」
 
環境的には、それがいちばん良い訳ですね。」(前半の抜粋終わり)
 
・・・ストロンチウム90の危険性はセシウムの300倍だと最近学んだばかりですが、低レベルの内部被ばくでは危険度1000倍だなんて・・・。
 
2006年のこのインタビュー記事へのこの国の識者の反応はどうだったのでしょうか、気になります。
 
「貝になっていた。」では済まされません。

ストロンチウムの学習(6)

低線量放射線被曝による生体組織破壊
 
長時間の低線量放射線被曝の方が短時間の高線量放射線被曝に比べ、はるかに生体組織を破壊する。(ペトカウ効果)
 
(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(31)
 
ペトカウ効果-wikipediaより要点を抜粋します。
 
「ペトカウ効果 (ペトカウこうか、英語: Petkau effect)は、
「液体の中に置かれた細胞は、高線量放射線による頻回の反復照射よりも、低線量放射線を長時間、照射することによって容易に細胞膜を破壊することができる」という現象である[1]。
 
「長時間の低線量放射線被曝の方が短時間の高線量放射線被曝に比べ、はるかに生体組織を破壊する」[2]等とも表現され、また、文脈によりペトカウ理論、ペトカウ実験等と用いられることもある。」(抜粋終わり)
 
同じくペトカウ効果-wikipediaによればその機序について以下のように説明しています。
 
「低線量放射線の生体への影響の機序は以下のように考えられている。
 
---体内で放射されるアルファ線、ベータ線などの低線量放射線は体液中に浮遊する酸素分子に衝突して、活性酸素に変化させる。
電気を帯びて有害になっている活性酸素は、電気的エネルギーにより細胞膜を破壊し、大きな穴を開ける。
 
その穴から放射性をもつ分子が細胞内に入り込み、細胞内で行われている新陳代謝を混乱させ、細胞核の中にある遺伝子に傷をつける。
 
遺伝子を傷つけられた細胞が死ねば何事も起こらないが、生き延びて細胞分裂を遂げると、遺伝子の同じ箇所に同じ傷を持つ細胞が新しく生まれる。
 
細胞分裂が繰り返されていく中、受け継がれた遺伝子の傷のために何かの機会に突然変異が起こり、癌や血液疾患が生じうる。
遺伝子を損傷した細胞が生殖細胞であれば何代目かの子孫に異常が発現しうる[1]。
 
ラルフ・グロイブによる紹介[編集]
 
スイスの科学者ラルフ・グロイブ(Ralph Graeub , 1921-2008)は、1985年ドイツ語で Der Petkau-Effekt und unsere strahlende Zukunft (『ペトカウ効果と我らの晴れやかなる未来』)を著し、この理論を詳細に紹介すると共に、原子爆弾・核実験・原子力発電所がもたらす様々な放射線被害や政府当局による放射線防護基準の欠陥について記した[4]。
同書は1994年、アーネスト・スターングラスの序文が付された英訳版が出版され、2011年には日本語訳[5]が刊行された。
 
この本の中でグロイブは、ペトカウ理論について以下のように述べている。
 
活性酸素は放射線によっても生じ、細胞膜の脂質と作用して過酸化脂質を生成し、細胞を損傷する。
 
低線量では活性酸素の密度が低く、再結合する割合が少なく効率よく細胞膜に達し、細胞膜に達すると連鎖反応が起こるため、放射線の影響は低線量で急激に高まる。」(抜粋終わり)

ストロンチウムの学習(5)

ストロンチウム90壊変後に生成されるイットリウム90が、膵臓がんや糖尿病に関係。
日本では、戦後、膵臓がんが12倍に。(後述)
 
(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(30)
 
ストロンチウム90による歯折れ、骨折れは事実か?
そのことをGOOGLE検索して調べていたら、壊変により生成するイットリウム90による人体の臓器への影響のことを知りました。
 
まずは、私の折れた前歯の原因と対策の話題から始めます。
 
「魚を避けると吉」菊川美代子
http://hakasebou.net/?m=20150617
博士課程を棒に振って海外避難
 
「 内部被爆を避けるにはどんな食品を避けたら良いのか?
放射能の移行係数が高いお茶、キノコ、ベリー類、 牛乳と魚が危ないので、避けるといいと思います。」(同上より抜粋)
この記事の著者の菊川美代子氏は、
http://researchmap.jp/myokotan/によれば、
 
「学位 修士(同志社大学)
専門は日本思想史です。日本の博士課程では、内村鑑三の創始した無教会主義を事例として、明治~アジア・太平洋戦争期のキリスト教土着化論、戦争論、ナショナリズムについて研究していました。2012年度で単位取得退学。
2014年2月からAustralian National University College of Asia and the Pacific School of Culture, History & Languageの修士課程(Research Course)に入学予定?」となっていて、
 
「政池仁の非戦論」という立派な論文を発表している若い女性でした。
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/139309/1/asia9kikukawa.pdf
 
オーストラリアにわたってから書いたブログには、「私を含め、いわゆる「放射脳」の人達は東日本由来の物を徹底的に避けます。」とありますので、多少過敏になっていることは自覚されているようです。
ただ、内部被ばくに関する情報源としては、引き合いに出してくる研究者氏名によれば、科研費を研究主体として多く得ている物理科学者の情報に絞って読んでいるようです。
もっとも、研究費用が大きいからノーベル賞をもらえるというものでもありません。
 
ニュージーランドでしばらく住んでからオーストラリアにわたっていますが、外国にいても安泰ということにはならないようです。
 
その海外生活での様子も紹介しています。
退学しての移住ですので、アルバイト探しなどの苦労をしています。
 
「現在私はニュージーランドに住んでいますが、 日系の会社で働いているため 仕事上毎朝日本からの郵便物を開封して配らなければならず、 塵が自分の服などに付着しないように なるべく自分の体から離してそっと開封しています。
 
配り終えたらすぐに石鹸で手を念入りに洗うか、 それができなければ机の上に常備しているウェットティッシュで拭き、 郵便物が置いてあったのが自分の机ならそこも丁寧に拭きます。
オセアニア地域への郵便はFedEx等の外資系でない限り 全て東京経由で送られてくるからです。日本の本や雑誌なんかも、日本の出版社は東京に一極集中なので もう全て避けています。
本を買いたければ電子書籍版を買うか、 電子書籍版がなければAmazonで本を買い、 いわゆる「自炊業者」を送り先に指定して 本を裁断してスキャンしてPDFデータにして 送ってもらえるサービスを利用しています。
 
というわけで、職場での私は頻繁に机や手を拭いているので 完全に潔癖症の人のような目で見られています(笑)
 
しかし他人の目よりも被爆防止のほうが大事なので 何も気にせず今日もせっせと手や机を拭き続けています。」(「半引きこもりの私が博士課程を棒に振って海外に出た理由」より抜粋)http://hakasebou.net/?author=1
 
苦笑いしつつ拝読しましたが、「手洗いを必死で行う」というくだりだけは、笑えずに、私も今は同じだと思った次第です。
 
名古屋に住んでいた私の長年の知人である外国人家族が2012年にスエーデンへ移住していますので、放射能を避けるために移住したこの人物を私は笑うことができません。
知人も文系の大学教授でした。
 
日本人に魚を避けろというのは基本的に無理があるように思いますが、魚を避ければひょっとして牛肉の消費が増えるのかもしれません。国産牛だけでは賄いきれないでしょう。米国産?オーストラリア産?それでTPPかも・・・。
 
骨を強化するのにチリメン雑魚などの背骨の入った食品をなるべく取ろうとしている私ですが、その出鼻をくじかれた感じのご意見でした。
真偽は不明ですが、誰も教えてくれないのでこの人と同じように自分で判断していく他はないでしょう。
 
確かにストロンチウムは水中に入り、魚介や海産物に蓄積することは理解しているのですが、事故原発から240㎞も離れていれば遠いから大丈夫という感じでおりました。
 
だからこそ、東京の築地の魚にストロンチウムがゼロ検出であるという説明を消費者は受ける権利があるのではないかと思います。
 
盛土が安全なら盛土をやったらよいではないかと思いますが、2011年3月11日以降、関東の盛土の成分に危険性を抱いていたとすると、あいまいな決着でうやむやにしようとしている東京都の姿勢もわからないでもないですが、もし盛土にストロンチウムが少しでも含まれているとすると、それを隠すことが都民や国民の利益にならないことであれば、それは犯罪行為になるのではないか、と思います。
 
もし含まれているのであれば、建物の下だけ盛土をしなかったという程度の処置では不足です。ましてや元環境大臣をしていた猛者女が都知事をしているのですから、私よりもはるかに放射能と健康被害については詳しい情報源をもっています。
 
今までやってきた豊洲の盛土工事ははどこから搬入してきて、その中にストロンチウムは検出不能であったと証明することが肝要です。
 
事実を隠しながら微量だから問題ないというあいまいな考えで押し通すのではなく、きちんと計測して医学的に低線量放射能の内部被ばくをしたとしても問題はないという説明をするべきでしょう。
 
私はこの学習において、低線量ほど危険であるとの認識に至っています。
 
つまり、一定の精度を持つ検査装置で計って「不検出」でない限り、魚も水道水も危険である、と思うようになっています。
 
少しでも検出されるならば、人間の口に入る前にどうやったら不検出になるまで改善できるかという食品処理や水処理の科学的な改善を急ぐべきだと思います。
 
そのためには、五輪などは中止してもよい。
 
国民の生命と財産の安全を守れてこその五輪開催です!
アンダーコントロールされてこその五輪開催です!
 
話題は歯や骨でした。戻します。
 
前述の「魚を避けると吉」
http://hakasebou.net/?m=20150617
博士課程を棒に振って海外避難
 
この方はストロンチウムと歯や骨について詳しく書いていました、
 
「現在も福島第一原発からは毎日、 一日あたり300トンの汚染水が海洋に放出されており、 その中にストロンチウムが含まれています。
 
しんぶん赤旗 2013年8月8日(2015年6月18日アクセス)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-08-08/2013080801_03_1.html
 
魚がこのストロンチウムを体内に取り込んでいます。
魚の体内でカルシウムと勘違いされたストロンチウムが 骨に取り込まれています。
  だから、小骨ごと食べる魚(ちりめんじゃこなど)は 本当に危ないです。
ストロンチウムを取り込むと、 骨が弱くなって歯が欠けやすくなったり 骨折しやすくなったりします。
 
また、それだけではなく、 糖尿病や白血病にもなる危険性が劇的に増えます。
 
S博士「……ストロンチウム90は骨に入って、強い電子を放出する。骨髄では赤血球と白血球もつくられているから、ここで異常が起きると、白血病を起こす。また、白血球というのは、体のありとあらゆる病源と戦っているから、……ストロンチウム90が白血球を壊せば、体中にがんが起きても止めることができない。ストロンチウム89の半減期は50日で、ストロンチウム90の半減期は28年だから、体に蓄積されていくものだ。」
 
S博士「……ストロンチウム90から出来るのが、イットリウム90だ。これは骨じゃなくて、すい臓に集中する。すい臓というのは、糖尿をおさえるホルモン、インスリンを分泌しているから、ここに異常が出ると糖尿病になる。……インスリンがうまく生産されないようになって、血糖値が上がってしまうのだ。
 
今までは放射能が糖尿病と繋がっているなんてまったく認知されていないのだ。これで分かっただろう、国際放射線防護委員会(ICRP)は、当初、放射能の影響として、特定のがんと奇形児くらいしか認めなかったのだ。未熟児、乳児の死亡や、肺、心臓、すい臓、これらの部位への影響はすべて無視されてきたのだ。」 (「僕と核 8. スターングラス博士インタビュー」(抜粋終わり)
http://www.e22.com/atom/page08.htm 2015年6月18日アクセス)
 
このスターングラス博士は物理学者で、 ピッツバーグ医大で放射線医学名誉教授を務めている人物です。」(抜粋終わり)
 
他に関連文献として「放射線障害と予防対策」を検出しました。
https://jhumblemms.sharepoint.com/Documents/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E7%97%85.pdf
 
この中に“2011 年 4 月 24 日 21 時 59 分 読売新聞”記事を引用していますので、記事作成日時はフクシマ原発事故の1か月ほどあとだろうと思われます。
 
「原子力専門家であるヘレン・キャルディコット女史は、今回の福島第一原子力発電所事故は「前例のない大災害であり、チェルノブイル原発事故より数倍悪い」と発言しました。日本だけでなく世界諸地域にとっても大変に深刻な状況になっています。
 
ニューヨーク科学アカデミーの調査によれば、チェルノブイル原発事故による死亡者は約 100 万人であり、この数はいまだに増えています。旧ソ連政府による報告書には死亡者の多くは含まれていません。ガンで死亡したとしても、チェルノブイル原発事故には関係していないと判断されるからでしょう。
ロシア政府やその他の世界機関によっても、チェルノブイル原発事故が長期的にどのような健康被害を人にもたらすのかどうか、人の免疫系にどのような影響を与 えるのかどうかを公式に調査することはないでしょう。
 
放射線とは
「放射能とは物理学的な定義では、放射線を出す能力である」(フリー百科事典-ウィキペデ ィア)
放射線とは波動(周波)として空間を移動するエネルギーであり、不可視、無味無臭、無音であり、人の五感で感じとることはできません。私たちの身近にある放射線の発生源としてはマイクロウェーブ、無線装置(マイクロ波信号を使用)、携帯電話、放射線治療器、可視光、電 気毛布、X 線、テレビ、太陽フレア、紫外線、一部の産業廃棄物、電気変圧器、それから原子力発電所などです。」(抜粋終わり)
 
冒頭からこういう感じで展開しています。
原発事故の1か月後くらいの記事なので、まだ興奮も収まっていないときの執筆です。
 
多少しつこいので、途中を省略してストロンチウムに関する部分を以下に抜粋します。
 
「厳密に言えば、安全な放射線量というレベルはありません。
福島第一原発から放射性物質が北米へと流入していますが、政府の原子力発電関係者や保健衛生担当官は「極微量の放射性物質が検知されただけであり、心配する必要はない。アメリカの国民の健康を脅かすことにならない」と発言しています。
「極微量の放射性物質」は事実です。しかし、「健康を害することはない」は嘘です。
ガラスの分子を破壊するのは大きな音ではなく、周波(波動)です。
細胞を壊すのはマイクロ波の量ではなくて、その周波です。
細胞を傷つけるのは強力な無線信号ではなくて、その振動波です。ですから、大量の放射線が細胞を傷つけるだけでなく、極微量の放射線であっても、 細胞は傷つきます。
 
2011 年 3 月、この極微量の放射性物質が北米大陸に飛来してきました。ワシントン州やカリフ ォルニア州内の牛乳に微量の放射性物質が検知されました。
 
北米で検知された放射性物質
* セシウム 137  脂肪組織、肝臓、脾臓、筋肉内に滞留する
* ヨウ素 131  甲状腺、乳房、卵巣に滞留する
* ストロンチウム 90 骨と肝臓に集中する
* バリウム 140  骨腫の原因となる。30 年後まで残留する
* テルリウム 132 細胞突然変異が繰り返す
* イトリウム 0  呼吸器官と肝臓を傷つける
* プルトニウム 244 肝臓に集中する 
* ウラニウム 235 骨と肝臓に集中する
中略
 
ビタミン C(1,000mg)
1 日 3 回ビタミン C(1,000mg)を摂取すれば、十分な量の抗酸化剤が体内に供給されます。リ ンゴも良いです。
米国国立衛生研究所はリンゴのペクチン(半セルロース状物質)がチェルノ ブイルで被災した子供たちの放射性セシウムの量を減少させたと発表しました。
リンゴペクチ ンは大量の放射性ストロンチウム 90、セシウム 137、重金属を体外へと除外して、放射線被ば くから身を守ります。
 
Milk Thistle (アザミの花、キク科アザミ属)
肝臓を守り洗浄します。実際は肝臓を洗うのではなくて、死滅した細胞、病気や傷ついている 細胞を押し出して、健康な細胞と入れ替える働きをします。」(抜粋終わり)
 
「リンゴペクチ ンは大量の放射性ストロンチウム 90の量を現象させた」と出ていました。
偶然ではありますが、少量ですがほぼ毎日私は摂取していました。
リンゴには整腸作用があることからよく食べています。カミサンの配慮のお陰ですが・・・。
 
硬い便を普通にしてくれ、逆に柔らかい便でも普通にしてくれるからです。
リンゴはその点で、万能なのです。
うどんは便を硬くしてくれ、そばは柔らかくしてくれますが、使い分けが必要です。
リンゴならただ食べればよいだけです。
昔から病気お見舞いにリンゴは大変ありがたいものなのでした。
 
他にもストロンチウムに触れていました。
 
「骨粉(Bone Meal Powder)
放射性ストロンチウムによる毒とウラニウムの骨への浸透を防ぎます。
 
ボーンビルダー(Bone Builder)
抗酸化剤
プロバイオテックス(Probiotics) 放射性ストロンチウムから身を守ります。」
 
”Bone Meal Powder”で検索すると、
https://www.vitaminshoppe.com/p/kal-bone-meal-powder-8-oz-powder/ka-1050

Bmp

写真「KAL
Bone Meal Powder (8 Ounces Powder)
ITEM # :KA-1050/1181079」などが出てきます。
日本人に向かって、ネットで買ってのみなさいということなのでしょう。
 
なお、プロバイオティクス-wikipediaではこう出ています。
 
「プロバイオティクス(Probiotics)とは、人体に良い影響を与える微生物(善玉菌)、または、それらを含む製品、食品のこと。
 
人間は体内の微生物のバランスを崩すと病気になるという概念から、体内環境を整えるために、乳酸菌に代表される善玉菌を食品から摂取することで、消化器系のバランスを改善し、病気の発生を未然に抑えることができるとされる。
 
この考えは、アンティバイオティクス(抗生物質)の副作用や、抗生物質によって生まれた耐性菌の発生に対する批判から生まれたものである。
 
植物性乳酸菌でできるぬか漬け、納豆、味噌なども酸に強く腸まで届くプロバイオティクス食品である。」(抜粋終わり)
 
チェルノブイリ事故のあと、放射能事故に遭ったらぬか漬けと味噌汁を飲めという発想はこういう考え方から来るものなのでしょう。
 
日本人はこういうものを常食しているので、チェルノブイリの人よりも内部被ばくの被害は小さいという説がありますが、それもこの考え方に由来するのでしょう。
 
しかし、セシウムの300倍以上の危険性を有するストロンチウムに対して日本人が抵抗性をチェルノブイリの人に比べて持っているとまでは言えないのでしょう。
 
歯と骨に関して調べていて、ストロンチウム90の作用として、骨以外には「肝臓に集中する」ということと、壊変後のイットリウム90が糖尿病発症にも関係ある記事が目につきました。
1例を抜粋します。

「糖尿病の激増とストロンチウム90による内部被曝との関係」
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-3941.html
Tue.2015.11.24   内部被曝 カレイドスコープ
 
「糖尿病が飽食文明の先進国以外の発展途上国で激増。
日本では、戦後、膵臓がんが12倍に。
 
ストロンチウム90が壊変して生成されるイットリウム90が、膵臓がんや糖尿病などの内分泌系疾患に大きく作用すると著名な科学者が分析。
実際に、そのとおりになっている。
臓器不全は、これから増えてくる。それが内部被曝の第二ステージ。」
 
「イットリウム90が、膵臓がんや糖尿病などの内分泌系疾患に大きく作用する」と言ったのは、おそらく冒頭の「魚を避けると吉」でも菊川美代子氏が紹介したS博士でしょう。
 
「S博士「……ストロンチウム90から出来るのが、イットリウム90だ。これは骨じゃなくて、すい臓に集中する。すい臓というのは、糖尿をおさえるホルモン、インスリンを分泌しているから、ここに異常が出ると糖尿病になる。……インスリンがうまく生産されないようになって、血糖値が上がってしまうのだ。
今までは放射能が糖尿病と繋がっているなんてまったく認知されていないのだ。」(「魚を避けると吉」から再掲)
 
S博士のこの言葉を読んでいて、最近亡くなったウルフの顔が思い浮かんできました。
まだ赤いまわしの土俵入り姿が記憶に新しい元横綱千代の富士のことです。
 
「史上10人目の還暦土俵入りを披露
2015年5月31日、60歳(還暦)の誕生日の前日に、両国国技館で「還暦土俵入り」を披露した[30]。露払いを日馬富士が、太刀持ちを白鵬が務めた(いずれも当時横綱)[30]。
 
その3日前の5月28日には、この土俵入りで用いる「赤い綱」の綱打ちが行われ、実際に締めた本人は「トレーニングというよりもリハビリという感じだけど(笑)、現役のころを思い出すね」と話していた[31]。
元横綱の還暦土俵入りは、2013年6月に披露した北の湖以来10人目であった[30][補足 1]。その九重は自らの還暦土俵入りに際して太刀持ちの袱紗、また自身の赤い綱の御幣も赤色にし、記念パーティーの羽織紐も赤にするというこだわりを見せていた[34][35]。
 
晩年・61歳で死去[編集]
ところが、それから僅か1か月後の2015年7月に「内臓疾患」として7月場所を全休[36]。
同年9月場所で復帰した際に[37]、同年6月の定期検診で癌が見つかっていたこと、膵臓癌の手術を受けていたこと、約1か月入院して[37]7月末に退院していたと9月13日(同場所初日)に自ら述べた[36]。
 
「昭和の大横綱」北の湖(当時、日本相撲協会理事長)が直腸癌による多臓器不全のため2015年11月20日夜に62歳で死去[38]。
11月場所に出場するため北の湖理事長は福岡市内に滞在していた[38]。
 
翌11月21日、九重親方はNHKの大相撲中継番組に同場所14日目の解説者として出演し、1981年1月場所に北の湖を下して幕内初優勝を達成した優勝決定戦のVTRを見て「自分が本当に勝ったのか…という状態だった」と述懐[39]。
 
さらに、「きのう病院に運ばれたことは聞いていたが、その何時間後にまさか…」
「自分たちの世代は全員(横綱北の湖は)大きな壁で大きな目標だった。それを超えないと何にもならない。そういう意味で偉大な人だった」と目を涙で潤ませながら語り、急死した北の湖を悼んだ[39]。
 
しかしその後、2016年に入ってから癌が再発。胃や肺などに転移しており、鹿児島県などで放射線治療などを受け続けていた[40][41]。2016年3月場所のころからは急激にやせ細り[41]、2016年7月場所の九重部屋宿舎ではやせ細った姿が見られ[42]、同場所4日目の7月13日からは体調不良を訴え休場し入院していた[40][43]。
 
7月場所3日目には監察の部屋で「きついなあ、きついよ」と言って、机に突っ伏しており、そばにいた武蔵川は「そんなこと言う人じゃなかったから、びっくりした」と語っている[44]。
 
膵臓癌のため東京大学医学部附属病院にて2016年7月31日17時11分死去[45][46]。61歳没。」(千代の富士貢 - Wikipedia)
 
2011年3月以降、有名人に一体何が起こっているのか・・・。
そろそろメディアも五輪だの豊洲だのつまらない番組への注力は終えて、内部被ばくの情況をデータ分析し、核心人物への取材を始めるべきでしょう。
 
次回はS博士の主張、つまり
「スターングラス博士インタビュー」
http://www.e22.com/atom/page08.htm
「僕と核」    (2006)
について学習して紹介いたします。

古ぼけた車が革紐の助けによってやっと動いていくように

私の部屋のテレビにはたくさんの番組録画が記憶装置に残っています。
 
サッカーの試合やMOTO-GPというオートバイ世界選手権レースの決勝などが多いのですが、最初の3つ、つまり古い方から3個の番組は、釈迦(敬語では釈尊)の原始仏教をわかりやすく説明したNHKの再放送録画です。
 
1995年の同じ番組を3~4回も繰り返して視聴していますので、削除できずに残されていたのです。Windows95が発売された年の録画です。
 
私はずっと無宗教ですが、母方祖父が曹洞宗僧侶だったので、幼いころから祖父の仕事場である本堂の釈迦像(俗に仏様)と、その隣に立つ観音菩薩像を、意味も知らずに拝んだ体験が残っています。
 
そういうことがあってか、成人したあとの私には、釈迦を人間として尊敬する傾向があります。
 
66歳の今、そろそろ身体の健康が心配になり、病苦のやがてわが身にやってくることを薄々恐れるような心境になりつつあります。
 
関東一円にも散布されてしまった放射性核種による健康破壊のリスク増大も、その心配を加速する次第です。
 
ところが、驚いたことに晩年の人間・釈迦も、私たちと同じように病苦に苦しみ、老いを嘆いていたのでした。
 
NHK番組を記録した「ブッダの人と思想⑦自らを灯とせよ」より、80歳になったその年の釈尊の心境を述べた下りを「そのまま」に抜粋します。
http://h-kishi.sakura.ne.jp/kokoro-635.htm
 
注)google検索で「ブッダの人と思想①」で検索すると、その第一巻が閲覧できます。数字を1~7まで変えて検索して、アーカイブ放送の内容をすべて文字で見ることができました。
 
今から約2500年前にインド人釈迦が実際に述べた言葉です。
 
そのころ中国では孫子が兵法書を書いていますので、アジアの知的財産の深さを思い知らされます。
 
この番組収録の4年後に中村元(はじめ)博士もお亡くなりになります。
 
中村博士の言葉のひとつひとつをこのサイトの著者は丁寧にそのまま記録してくれています。その地道な作業にも頭が下がる思いがします。
 
ゆっくり一語一語理解しながら読みますと、釈尊の思いが伝わってくると思います。
 
『草柳:  釈尊の言っている「法」というのは、「ダンマ」「ダルマ」と。これは釈尊だけのものではない。もうすべて万人が、その法の下で、法を尊んで暮らしていかなければ、生活していかなければいけないということなんですね。
 
中村:  そういうことに帰着すると思うんでございますね、簡単に申しますと。
 
草柳:  だから余計に教師がじっと握りしめているようなものではない、ということも余計ここでは強く言っているわけですね。
 
中村:  そう思いますね。殊に珍しい発言だと思いますね。どこの国の宗教史を見ましても、宗教的指導者というものは、「俺は偉いんだ、俺が導いてやるんだ」と、そういう態度で人々、信者に向かう方がいろいろございましょう。それとは全然異なるわけです。
 
草柳:  まさにこれはこの後になるのでしょうか、ブッダが(弟子)アーナンダに向かって言っている次のような言葉も、これもこう身に迫るというか、心に迫るものがあるんですが、これをまた見てみます。
 
「アーナンダよ。わたしはもう老い朽ち、齢(よわい)をかさね老衰し、人生の旅路を通り過ぎ、老齢に達した。わが齢は八十となった。たとえば古ぼけた車が革紐の助けによってやっと動いていくように、おそらくわたしの身体も革紐の助けによってもっているのだ。」
しかし、向上につとめた人は一切の相を心にとどめることなく、若干の感受を滅ぼしたことによって、相のない心の統一に入ってとどまるとき、そのとき、かれの身体は健全(快適)なのである。それゆえに、この世でみずからを島として、みずからをたよりとして、他のものをたよりとせず、法を島とし、法をよりどころとして、他のものをよりどころとせずにあれ」
 
中村:  釈尊の感懐ですね。これは私も年齢だけについて言えば、もう釈尊のこの世における歳を過ぎたこの身にこたえるものがあるんでございます。
 
例えば「自分はもう老齢に達した。我が齢は八十となった。
ちょうど古ぼけた車が革紐の助けによって、やっとこう動いていくように、自分の身体ももうまるで革紐で結わえられて、のっそりのっそり動いていくようなもんだ」と。
 
その譬えが如何にもピンときますですね。
 
殊になんかあるとすぐ薬を飲むなんていうことを致しますが、我が身の哀れさを託(かこ)つにつけられましても、この言葉を訴えるものがございます。
 
けれども、釈尊は体の不自由を託(かこ)っていても、はっきりとした態度を表明しておられます。
 
つまり自分は修行にずっと努めてきた人であった。けれど最後に心の乱れることがないように、一切の相を心に留めることのない、そういう精神統一の境地に達した。「無相三昧(むそうざんまい)」とでも申しますかね。
そうなると、もう身体が自分を悩ますということもないから、自分は健全快適であると。
 
草柳:  つまりこの辺のところは、一切の執着といったようなものを滅し去るというか、滅ぼすというか、そしてその欲望のコントロールができた状態ということなんですか。
 
中村:  そういうことになると思いますね。
それでその場合に何を頼りにするかということですが、今読んで頂きましたように、「この世でみずからを島として、みずからをたよりとして、他のものをたよりとせず」と。
 
「島」という言葉が使われていますが、これはインドでは洪水の時に一面水浸しになるわけです。
そうすると、水のこない水面上に現れているところへみんな避難して、日を送って、それで水が退くのを待つわけなんですが、そこだけ水面上に浮かんでいますから、それを「島」と呼ぶ。
あるいは漢訳仏典では、「州(す)」と訳していることもございます。
 
元の言葉ですと、「ディーパ」と言うんですね。「ディーパ」というのは、「島」とか「州」とかいう意味です。
 
この「ディーパ」という言葉には、「ともしび」という意味もあるんです。それを俗語では「ビーバ」になるわけですね。その「ビーバ」という読み方をとりますと、「お灯明」灯(ともしび)という意味になります。
世の中は闇黒になると、我々何を頼りとしていいかわからない。
 
余分なものに頼りにしないで、本当の人間の理法というものがある。
それを頼りにして、考え行動せよ、という意味なんでございますね。
それで先ず自分を頼りにせよ。州とせよ。島とせよ。
 
それからまた殊に漢訳の仏典には、東アジアの仏教では、「自己を灯明、自己を灯とせよ」と。
自分で反省してみて、その結果得られた確信に導いて貰うと。それで「自灯明(じとうみょう)」「法灯明(ほうとうみょう)」ということが言い癖になっているんでございますね。
 
草柳:  「自灯明」「法灯明」の方はなんとなく分かり易い、
 
中村:  ええ。日本では、そっちの方がよく言われますね。
日本だって洪水がないことはないけど、しかし日本は島国でしょう。だから一面に大海原になるという洪水がないわけですね。
一つの村が被害を受けても、周りはひょっと丘があれば、そこで助かるというものでございましょう。
 
ところがインドのようなところでは、田も畑もみんな洪水の水に浸されるから、この州とか島という譬えが非常にあちらの人にピンとくるわけです。
ところが漢訳仏典になりますと、「ビーパ」という読み方をとる。
それは「頼りとする」と。
 
我々日本人にとっては、灯として頼るという方がピンとくるような気がしますが、親鸞聖人の御和讃にも、「無明(むみょう)長夜(じょうや)の燈炬(とうこ)なり 智眼(ちげん)くらしとかなしむな 生死大海の船筏なり 罪障おもしとなげかざれ」と言われている。
 
つまり我々は無明の迷いの中に閉じ込められているんだけれども、しかし仏様の御光(みひかり)によって導いて頂く。だからそれを自分のものとして、そしてかえりとして好(よ)き日を送れ、という意味でございます。
 
草柳:  とにかく先生、灯明というのは、勿論目に見えるし、触ればわかるんですけれども、法(ダンマ)というのは、これは手で触って確かめることもできませんし、勿論目で見ることもできませんよね。
 
中村:  これは人間が各自が実践し行い明らかにするものである、ということが言えましょう。
ですから「自灯明」と「法灯明」と二つ並んで出てくるというのは、どうかと申しますと、何に頼るか。
自分でよく考えて反省してみる。
 
自分を頼りにするわけですが、その場合にも、強い確信をもって行動する人は、百万人と雖もわれ行かん、という気がしましょう。
何故そういう確信が出てくるか。
これは人間として生きるべき理法があるわけですね。
それを「ダルマ」―「仏」と呼ぶわけです。
 
それに基づいて言えば、自分の反省というものが意義をもってくる、ということになるわけでございます。
ただ「自分に頼れ」と言ったって、これは自分の勝手気儘な気分なんかに頼れという意味ではなくて、自分が進もうという道が、ほんとに人間としての道に合しているものであれかしと。
そう思いますと、それに頼るようになる。
だから法を求めて得られた確信とか結論というものは、人類全体に通ずるものでなければならない。
もし如何なる人でも実行すべきものであるということになりますと、百万人と雖も我行かん。百万人の人が反対しても、自分は正しいと思う、この道を行く、というわけですね。
 
この確信というのは、高度に文明の進んだ現代社会でもやっぱり重要なことだと思いますね。
 
つまり如何なる人も、社会的なある持ち場において生きて活動しているわけですね。
その人にとっては、正しい道というものがあるわけです。
それを頼りにし、それに則れ、というわけです。
 
自己に頼るということは、また世の中の人すべてに頼るということにピッタリ合うわけです。
 
時代は違いますけど、近年になっての話で、私、聞いてちょっと心を動かされて感動した話がございますが、この頃いろんな薬が発明されまして、そのために人が薬に頼って害を受けるということがあります。
 
薬害の問題がございますね。
ところが聞きました話ですけど、ある特殊な薬害については、ドイツとアメリカにはその例がない、というんですね。
 
何故かと言いますと、薬屋さんが新しい薬を作って申請しますね。その時にみんなが要るからと言うんでいい加減に許可を出すことをしないで、それを扱ったドイツの女医さんですが、同時に検査官の方、あるいはアメリカでもそういう人がおられたわけです。
 
それが「まだ実験が十分にできていないから、これは売りに出してはいかん」と言って止められたんですね。
みんなが言っていることと反対のことをやったわけです。
 
けれど、すべての人の幸せを望んで、自分の確信を貫かれたわけですね。
 
だからある特殊な薬害というものは、ドイツとアメリカでは起こらなかった、と言っていました。これは大したことだと思いました。
 
草柳:  今のお話は、大変今の日本の状況に照らして、とても示唆に富んでいますね。
 
中村:  示唆に富んでいます。自分が確信をもって、これは人間の道として斯くあるべきだという、それを実行されたわけです。
だからそういう意味の勇気というものはやっぱり今後も要るんじゃないですか。
 
草柳:  我々はその場合、自分に頼るということは、つまりそれは法に頼るということと同じこと?
 
中村:  同じことですね。表裏の関係ですね。
決して矛盾しないわけでして。
 
だから自己に頼るということは、自己の良心に頼るということですね。
また古典の言葉によりますと、「良心」ということは、インドでは何と言うかというと、「アートマン」という言葉を使っています。
つまり自分の内なる魂、心に基づいて批判し考え行動しろ、ということですね。
 
そう思いますと、「自灯明・法灯明」ってこれ同じことになるわけですね。「自帰依・法帰依」というのも同じことですね。」(抜粋終わり)
 
「どこの国の宗教史を見ましても、宗教的指導者というものは、「俺は偉いんだ、俺が導いてやるんだ」と、そういう態度で人々、信者に向かう方がいろいろございましょう。
(釈尊は、)それとは全然異なるわけです。 」というくだりを、日本人僧侶たちはどういう気持ちで読むことでしょう・・・。
 
参考)1995年のNHKアーカイブ放送録画「中村元 ブッダの人と思想」
 
「ブッダの人と思想⑦自らを灯とせよ
インド哲学者 中 村(なかむら)  元(はじめ)
き き て  草 柳  隆 三
語   り  石 澤  典 夫 」

2016年11月 3日 (木)

ストロンチウムの学習(4)

下の前歯が折れた!
 
缶詰の大変柔らかい果実を噛んでいて、ガリッと上下の前歯で擦れる音がしました。
朝食時に桃の缶詰をデザートで3切れ食べたのです。
 
(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(29)
 
固いものの場合、私はすでに高齢者ゆえ歯や歯茎が弱っていますので注意して噛むのですが、とても柔らかいものなので、何も考えずにムシャムシャと食べました。
 
そのときガリッと下の細い前歯に衝撃が走りました。
折れてはいないのですが、以前にも似たことがありましたので、歯が局部的に単純骨折した感じです。
 
痛みはありませんが、今はその事故の歯でものを噛まないように注意して噛んでいます。
しばらく放っておけばヒビが入った部分の自己修復が行われ、自然治癒するだろうと思っています・・・。
以前もそうやって治りました。
 
しかし、今はストロンチウムの学習中ですので、前回とは脳の反応が異なります。
 
ストロンチウムが体内に居座ると、カルシウムみたいな挙動をすることを前の記事で学びました。
 
もし歯の中に居座ってあたかもカルシウムのような顔をしていながら、カルシウムのような歯を固くする仕事をさぼっていたとしたら、その部位は折れやすくなるのではないか?
 
「考えすぎだろう」と我ながら自嘲しつつも、一応google検索してみました。
 
「ストロンチウム 歯 折れやすい」で検索すると、意外に沢山の情報が出てきたのです。
 
以下に、いくつかを恐々ながら、順次ご紹介します。
 
記事を工事中・・・。⇒11月04日付けの「ストロンチウムの学習(5)」で記事を紹介しています。
 
豊洲の埋め立てにストロンチウムを含む土壌を入れてはいけませんよ!
そういう盛土はなかったことにしましょう!

Z

「路上工事看板設置関連通達改正のポイント(事例集) - 国土交通省 」より引用。
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000011171.pdf

ストロンチウムの学習(3)

ストロンチウムの化合物は水に溶けやすいものが多い。
 
人間の体は成人男性で体重の60%が水です。
新生児では約80%が「体液」とよばれる水分でできているそうです。
(「身体と水分 大塚製薬」より)https://www.otsuka.co.jp/company/business/rehydration/bodyofwater/
 
(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(28)
放射性核種を体内に取り込まないように努力することが必要です。
 
「化学的、生物学的性質
ストロンチウムはカルシウムと似た性質をもつ。化合物は水に溶けやすいものが多い。
体内摂取されると、一部はすみやかに排泄されるが、かなりの部分は骨の無機質部分に取り込まれ、長く残留する。
成人の体内にあるストロンチウムの量は320㎎である。」
(「ストロンチウム-90(90Sr)  原子力資料情報室(CNIC)」より抜粋)
http://www.cnic.jp/knowledge/2590
 
「放射線モニタリング情報」より最近の関東、東北の空間線量率分布を抜粋します。
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/
 

Zu1

zu1 2015年11月4日時点の空間線量率の分布マップ
航空機モニタリング結果
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/12000/11624/24/160202_10th_air.pdf より引用。
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/list/191/list-1.html
 
上空で飛行機を飛ばし、翼部に仕組んだバッグ内に大気を捉えこんで、成分を分析する手法やヘリコプターによる方法などで、定期的に結果を発表しています。いまでも低線量の放射線は関東上空へたなびいていているように見えます。この図では東京、埼玉、神奈川などは省いてあります。別の図で見れるのだろうと思います。これは上空300mの分布図です。
 

Zu20m

事故直後+α月

Zu54m

現時点-α月
空の上での事情はそれほど劇的には変わっていないように見えます。
廃炉が完了していないので、放射能はまだ出続けているということでしょう。
濃度が薄まっているのはわかりますが、「コントロールできている」とは思われません。
 
事故原発から放射能が出ているのが当たり前のような感覚麻痺が起きていますが、放射能を境界外へ排出禁止が原発プラントの常識です。もし事故後のコントロールが困難であれば、正直にそれを認め公表した上で、すべての原発の稼働を中止するべきです。
フクシマ事故を見て、物理学者であるドイツのメルケル首相は、ドイツ原発全廃を打ち出しました。これが正しい姿勢だと私は思います。
 
下記のように低濃度放射線被ばくに対する姿勢に、いまだに賛否両論があります。
 
『「子供たちを被曝させるのか」「おまえは殺人者」 福島・国道6号清掃のボランティア活動、主催団体に今年も誹謗中傷80件』産経ニュース
http://www.sankei.com/premium/news/161025/prm1610250006-n1.html
 
一部抜粋します。
 
「 「子供たちを被曝(ひばく)させるのか」「おまえは殺人者だ」-。
福島県沿岸部を通る国道6号で今月(2016年10月)15日に行われた一斉清掃活動をめぐり、主催団体の関係者を誹謗(ひぼう)中傷するような電話やファクスなどが約80件寄せられた。
 
当日は地元の高校生も参加したが、過度に放射線被曝の危険性を指摘する団体などから、通学する高校にも苦情や抗議があった。
「故郷をきれいにしたい」との思いで汗を流した生徒たちも胸を痛めている。
 
 国道6号は、東京電力福島第1原発が立地する福島県の沿岸部を南北に貫き、地元では「6国(ろっこく)」の愛称で親しまれている。
 
 清掃活動は「みんなでやっぺ!! きれいな6国」と題し、平成19年から毎年秋に実施されてきた。だが、東日本大震災と原発事故が発生したため、22年から中断していた。
 
 震災後、国道6号沿いのごみの多さに見かねた地元の高校生たちが、「きれいな6国」の主催団体の1つであるNPO法人「ハッピーロードネット」の西本由美子理事長(63)に開催を要望。昨年10月、5年ぶりに再開した。」(記事抜粋終わり)
 
5年間中断していたのには理由があったはずです。
その理由が何だったのか、そして5年後に理由は解消したのか?
 
そこが重要ですが、記事は大事な「そこ」に踏み込んでいません。
 
前述した図、「zu1 2015年11月4日時点の空間線量率の分布マップ」の赤や黄いろい線が北西に伸びていますが、その中に高校生たちは入って掃除をしていたことになります。
雨でも振り出したら、空中300mに漂う放射能汚染物質や塵埃が雨滴に含まれて頭や顔や腕に降りかかってきます。その手で食べ物を掴んで口に入れたり、汗で濡れた唇をなめたりしますと、低線量ですが、微量な放射能物質を体内に取り込むことになります。
 
それらの大半は、長い間体外へ排泄されずに残存し、人体に危険なβ線を間近にある細胞や遺伝子へ照射し続けることになるという重大な危険性があります。
 
どうしても帰還困難区域付近で作業が必要な場合は、生徒の被ばくを減ずるために、「降雨では清掃作業を中止し、近くの建物内に緊急退避する」というような事前指導を生徒たちにしておくべきでしょう。作業後の顔洗い、手足腕洗い、うがいの励行は常識です。

Grl_0080

(右隅に国道6号線の道路標識が見える。)2015年8月3日、筆者撮影。

場所は事故原発最寄りの国道6号線ですので、私が2015年8月に帰還困難区域境界傍で30分間休憩した「あの場所」付近です。
 
「分別あるおとな」が細胞分裂が激しく成長著しい地元の高校生たちに道路清掃をさせた、ということです。
当時私はそういうことをあまり気にしていなかったのですが、内部被ばくの恐さを学ぶとともに「わずか30分間のヘルメットを脱いで顔や手、腕の放射能を含む大気に暴露をした」ことを今は後悔しています。
道路清掃なら2~3時間は全身を暴露していたことでしょう。大変危険な行為です。
だから、私は上記産経新聞記事の表題の心境に同意します。
 
この図は単位μSv/hで記載されています。
一方、福島原発事故の前に測定した結果は以下の通りです。

Zu3

zu3
(「第53回環境放射能調査研究 成果論文抄録集」より引用)
http://www.kankyo-hoshano.go.jp/08/ers_lib/ers_abs53.pdf
しかし、この図は単位mBq/m2で記載されており、直接比較がしにくくなっています。
わざとそうしたのか、偶然なのか・・・。
 
単位換算をします。
kBq/m2=282μSv/h
zu1で0.2μSv/hの淡い水色部分ですが、=0.2/282 kBq/m2=0.0007kBq/m2=0.7Bq/m2=700mBq/m2
 
上図の縦軸は[mBq/m2/month]となっているので、1カ月間の累積量を計算する必要があるのかも知れません。
 
これを赤い丸印でさきほどのzu3(事故前の測定)に書き込みます。
細長い丸は1986年のチェルノブイリ事故のときの上昇を示しています。

Zu3b

zu3b チェルノブイリ事故の前と後の空間線量率分布
福島原発事故前が東京で1.0mBq/m2程度だったのが、事故後に、2015年11月の最近でも700mBq/m2に関東の一部がなっていることがわかります。
 
この換算が正しければ、福島事故前後で東京の空の空間線量率分布はいまだに700倍近くで推移しているということになります。
(注)/monthの計算により数字はさらに大きく変わるかも知れません。当該月という意味だけなら直接比較は可能となりますが・・)
 
チェルノブイリ事故1986年の影響が東京の空へ影響していることもこれからわかりますが、2011年3月15日以降のデータが書かれていないので、肝心の自分たちの国内の影響は読み取れません。
 
8000㎞離れたチェルノブイリ事故の影響より、240㎞離れた福島の事故の影響の方が各段に大きいことは幼稚園児でも理解できるはずです。

Photo_3

図 日本からスエーデンへ引っ越した知人家族とチェルノブイリ原発との距離、それと彼らが住んでいた名古屋市とフクシマ原発との距離を比較したものです。彼らはスエーデンに住むことを選択しました。スエーデンは老後の福祉が充実していることも選択理由に挙げられるでしょう。
 
チェルノブイリ事故を境に観測点を高円寺から筑波に変更しているので、正直言って高円寺の空間線量率がチェルノブイリ事故でどのように変化したのかはこの図からわからなくなっています。
 
単位を変えたり、観測点を変えたり、いったい誰のために観測をしているのでしょうか。
 
国民にはわかりにくくなっていることは確かです。
 
60%が水でできている自分の体に関する事柄です。
これにめげずに学習は先へと進めましょう。
 

Photo_2

図 水溶解性@ストロンチウム 濾過しても水中濃度は変わらない。しかも濃いと読めます。
[PDF]「地下水と港湾内海水に含まれる放射性物質の性状について 東電」より引用。
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/131128/131128_01y.pdf

ストロンチウムの学習(2)

「最も優先されるべき対処策」が何であるのか見えない!懸念していることだけは見える。
 
「放射性物質の挙動からみた適正な廃棄物処理処分 (技術資料)」
平成23年12月2日第一版
(独)国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター
 
([PDF]放射性物質の挙動からみた適正な廃棄物処理処分 (技術資料)より抜粋)
https://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/10-mat_3.pdf
 
(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(28)
 
「はじめに 東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故により、福島県を中心に関東圏域等に及ぶ広域な放射性物質汚染が生じています。
日常の生活環境における被ばくや食品を通じた被ばくなどが懸念される一方、放射性物質を含む廃棄物等の問題が深刻化しています。
 
現在の国難を克服するためには、放射能に汚染された環境の早期回復が試金石となり、特に放射性物質汚染廃棄物の安全かつ安心な処理処分の推進は、最も優先されるべき対処策の一つであると言えます。
 
本技術資料では、今後の放射性物質汚染廃棄物の適正処理を行っていくうえで、留意すべき技術的事項を中心に、(独)国立環境研究所がこれまで実施してきた調査研究の成果
等を取り纏め、情報提供を行います。
 
わが国において、また世界においても過去経験したことのない未曾有の原子力災害であり、科学的な知見が十分でなく不確実性を含む事項も多々あると思われます。
しかし、いち早く社会に提供することが重要と考え、ここに取り纏めました。
情勢は日々刻々変化し、また対処のための科学的・技術的知見も徐々に集積 されてきていることから、本技術資料は適宜改訂することとしたいと考えています。」(抜粋終わり)
 
全62頁におよぶ膨大な資料です。
 
国難との認識は正解ですが、最も優先されるべき対処策は「放射性物質汚染廃棄物の安全かつ安心な処理処分の推進」ではありません。
 
何よりも優先されるべき対処策は、「国民の生命の安全」の確保です。
 
言い換えれば国民の「健康の維持」です。
 
もし居住区域で内部被ばくの恐れがあるのであれば、廃棄物処分よりも先に移住をさせて健康を保持するべきです。
 
住めなくなった土地の廃棄物の処分などはいくら後回しでもいい話です。
廃棄物処理をしないで、移住する人々の生活支援をそのお金で十分すぎるほどにしてあげるべきでしょう。
ダンプで住めない地域で大量の土壌を運搬して活気づいても、そこに住む国民の健康と生命安全は改善しません。
 
横浜傾斜マンション住民は、棟の傾斜により不幸な目に遭いましたが、デベロッパーの努力の結果、事件前よりも条件が良いのではないかと思われるほどの対策支援を受けています。
 
東電も同じように最優先で被害者を手厚く救済するべきであって、『土建屋の汚染土壌運搬による仕事量増加』を「それ」(被害者の生命と財産の保護支援)に優先すべきではなかったのです。
 
土建屋は福島原発事故が生じてもちっとも儲からないことになるでしょうけれど、それでいいのです。東京本社のゼネコンは被ばく被害者ではないのですから、放っておいて構いません。
 
放射能被ばく、命の安全を論じているときに、土建屋の売上どうのこうのは、次元が低すぎますが、前述の文面からは『何よりも廃棄物処理が優先される』というニュアンスが前面に押し出されているように感じられ、こういう所感に至りました。
 
何よりもまず国民の安全と健康が優先されるべきです。
 
その考え方は、事故後も、廃炉前である今も、変わってはいけません。
 
廃棄物処分の推進が、「最も優先されるべき対処策の一つである」ということまで間違っている、とは言いませんが、最優先のものを前面に押し出して施策を講じるべきです。
 

Photo

図 上水汚泥(上水発生土)、一般ごみの焼却灰等が放射性物質に汚染された事象の機序(メカニズム)の概要(同上より抜粋)
 
上図では雨水経由でセシウムなどの放射性物質が下水汚泥に凝集してくるプロセスを詳しく記述しています。
しかし、同じ降雨現象を経て河川や地下水へ混入し、やがて浄水中へ混じってくるセシウムやストロンチウムの水道水処理プロセス内での凝集については、説明を省略しているように見えます。
 
廃棄物処分先も決まっていない廃棄物の心配よりも、私は自分が飲んでいる水の中の放射性物質の有無と有害性の排除方法の方がずっと重要なことです。
 
捨て場のない廃棄物処理は当面積み上げて保管し、新たな保管方法を模索するほかないでしょう。下水汚泥について「手段がないもの」をどうすべきかと論じ、すぐにでも改善手段を講じてほしい浄水は、簡単記述になっています・・・。
 
話が逸れました。
 
ストロンチウムに関する記述を探してみます。
 
「3. 放射性物質(セシウム、ストロンチウム)の物性

放射性物質を含む廃棄物の処理・処分において、放射性セシウムやストロンチウムがガスとして大気へ拡散するのか、固体となり灰に付着するのか、さらに雨水と接触して浸出水中へ溶け出すのか、といった挙動が安全性の確保の観点から最も重要になります。
 
それらの挙動を理解もしくは予測するには、それらの蒸気圧や水への溶解度などの物理化学的 性状(以下、物性)が必要となります。
 
しかしながら、放射性物質としての Cs-134 および -137、Sr-90 そのものの物性情報は入手できません。
 
そこで、安定同位体のデータを収集し、 物性について紹介します。
ただし、それらの元素は表 3.1 の周期律表ではそれぞれアルカリ 金属(1A)とアルカリ土類金属(2A)に属するため、環境または処理において原子よりは むしろ電解質(塩)として存在する可能性が高いと予想されます。
そこで、それらの元素 から構成される CsI や CsCl 等の塩や同族列の元素(Na や Ca 等)とその塩についても併せ て紹介します。 」(同上)
 
さすがに「技術資料」だけあって、最初の段落から専門用語が並んでいます。
 
中身をざっと見てみましたが、難しすぎます。
 
ストロンチウムが水にどういう形態で溶け込むのか、浄水発生土中には水中のストロンチウムイオンの何割が吸着沈殿するのか、という簡単な問いに答える図絵は見当たりません。
沈殿しないストロンチウムは各家庭へ配られていくのか、別の除去プロセスを加えて処理をしているのか、疑問は沢山出てきます。
 
前記資料に書いてあるのは、廃棄物処分場から環境中に染みだしてくる放射性物質の廃棄物処分として、ストロンチウムの土中挙動を分析して各種除去方法を比較検討しているものでした。
 
一般家庭の水道水中のストロンチウムについて述べている箇所は見当たりません。
「技術資料」はどうやら素人の簡単な問いに答えるサイトではなかったようです。

2016年11月 2日 (水)

ストロンチウムの学習(1)

ストロンチウムの水中挙動を調べて学習しているところです。
 
「放射性物質の挙動からみた適正な廃棄物処理処分 (技術資料)」
平成 23 年 12 月 2 日第一版
(独)国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター
 
「[PDF]放射性物質の挙動からみた適正な廃棄物処理処分 (技術資料)より一部抜粋します。
https://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/10-mat_3.pdf
 
「はじめに 東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故により、福島県を中心に関東圏域等に及ぶ広域な放射性物質汚染が生じています。
 
日常の生活環境における被ばくや食品を通じた被ばくなどが懸念される一方、放射性物質を含む廃棄物等の問題が深刻化しています。
 
現在の国難を克服するためには、放射能に汚染された環境の早期回復が試金石となり、特に放射性物質汚染廃棄物の安全かつ安心な処理処分の推進は、最も優先されるべき対処策の一つであると言えます。
 
本技術資料では、今後の放射性物質汚染廃棄物の適正処理を行っていくうえで、留意すべき技術的事項を中心に、(独)国立環境研究所がこれまで実施してきた調査研究の成果等を取り纏め、情報提供を行います。
 
わが国において、また世界においても過去経験したことのない未曾有の原子力災害であり、科学的な知見が十分でなく不確実性を含む事項も多々あると思われます。
しかし、いち早く社会に提供することが重要と考え、ここに取り纏めました。情勢は日々刻々変化し、また対処のための科学的・技術的知見も徐々に集積 されてきていることから、本技術資料は適宜改訂することとしたいと考えています。」
(「放射性物質の挙動からみた適正な廃棄物処理処分 (技術資料)より抜粋)
https://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/10-mat_3.pdf
 
全62頁におよぶ膨大な資料です。
 
『国難』との認識は正解ですが、最も優先されるべき対処策は「放射性物質汚染廃棄物の安全かつ安心な処理処分の推進」ではありません。
何よりも優先されるべき対処策は、「国民の生命の安全」の確保です。
言い換えれば国民の「健康の維持」です。
 
もし居住区域が内部被ばくの恐れがあるのであれば、廃棄物処分よりも先に移住をさせて健康を保持するべきです。
住めなくなった土地の廃棄物の処分などはいくら後回しでもいい話です。
廃棄物処理をしないで、そのお金でたっぷりと移住する人々の生活支援をしてあげるべきでしょう。
 
横浜傾斜マンション住民は、棟の傾斜により不幸な目に遭いましたが、デベロッパーの肝いりで、事件前よりも幸福になるほどの対策を受けています。
東電も同じように最優先で被害者を手厚く救済するべきであって、土建屋の仕事量増加を優先すべきではなかったのです。
 
それでは土建屋は福島原発事故が生じてもちっとも儲からないことでしょうけれど、それでいいのです。
 
実際は、この5年間でゼネコンは汚染土壌搬出作業で創業以来の空前の利益を上げています。
放射能被ばく、命の安全を論じているときに、土建屋の売上どうのこうのは、次元が低すぎます。
 
その考え方は、事故後も、まだ廃炉前である今も、変わってはいけません。
 
廃棄物処分の推進が、「最も優先されるべき対処策の一つである」ということまで間違っている、とは言いませんが・・・。
 

Haikishobun

筆者注)この絵の不誠実さは浄水へ放射能が流れ込むメカニズムを省略していることです。あらゆる放射能が土壌を経由して河川から下水へ、最終的には凝集した下水汚泥の焼却灰の中に集まるというところだけ詳細に書いています。

同じ理屈で、大気中を浮遊する放射能汚染物質は雨により河川や土壌へ集まり、それらが河川水や地下水となって浄水場に集められ、溶解性の放射性核種は除去する方法も明らかでないから、各家庭へ配水される恐れさえあるのですが、それを予感させる部位は省略しています。下水の詳しい表現に比べて、浄水表現には「意図的な省略」を感じます。

図 上水汚泥(上水発生土)、一般ごみの焼却灰等が放射性物質に汚染された事象の機序(メカニズム)の概要(同上より抜粋)
 
話が逸れました。
 
ストロンチウムに関する記述を探してみます。
 
「3. 放射性物質(セシウム、ストロンチウム)の物性

放射性物質を含む廃棄物の処理・処分において、放射性セシウムやストロンチウムがガスとして大気へ拡散するのか、固体となり灰に付着するのか、さらに雨水と接触して浸出水中へ溶け出すのか、といった挙動が安全性の確保の観点から最も重要になります。
 
それらの挙動を理解もしくは予測するには、それらの蒸気圧や水への溶解度などの物理化学的 性状(以下、物性)が必要となります。
しかしながら、放射性物質としての Cs-134 および -137、Sr-90 そのものの物性情報は入手できません。
 
そこで、安定同位体のデータを収集し、 物性について紹介します。
ただし、それらの元素は表 3.1 の周期律表ではそれぞれアルカリ 金属(1A)とアルカリ土類金属(2A)に属するため、環境または処理において原子よりは むしろ電解質(塩)として存在する可能性が高いと予想されます。
 
そこで、それらの元素 から構成される CsI や CsCl 等の塩や同族列の元素(Na や Ca 等)とその塩についても併せ て紹介します。 」(同上)
 
さすがに「技術資料」と書いているだけあって、最初の段落から専門用語が並んでいます。
 
中身をざっと見てみましたが、難しすぎます。
 
ストロンチウムが水にどういう形態で溶け込むのか、浄水発生土中には何割が吸着するのか、という簡単な問いに答える図絵は見当たりません。
 
廃棄物処分場から環境中に染みだしてくる放射性物質の廃棄物処分としてストロンチウムの土中挙動を分析して各種除去方法を比較検討しているものでした。
 
素人の簡単な問いに答えるサイトではなかったようです。
 
「放射性物質を含む廃棄物の処理・処分において、放射性セシウムやストロンチウムがガスとして大気へ拡散するのか、固体となり灰に付着するのか、さらに雨水と接触して浸出水中へ溶け出すのか」というくだりは、廃棄物管理業者にとっての課題を示唆してくれます。
そのことは、雨水から河川水や一般土壌内、そして地下水に、どういう風にしてストロンチウムが存在するのかという質問への回答も含まれているようにも見えます。
 
難解ゆえまだ理解が追いつきません。
2011年3月以降、放射能汚染されていない土壌がほとんどなくなり、そのために豊洲の盛土用の土が調達できなかったのかもしれません。
そうだとすると、ワイドショーで関東全域の土壌や河川が放射能汚染していることを表明する必要が出て来るので、言いたくても言えなかったという推理も働きます。

生田浄水場の水道水中の放射性核種検査結果

川崎市長の「セシウム食材、食べて危険を知れ」発言は東京新聞の2012年09月5日付け記事でした。
その前後の長沢浄水場と生田浄水場の浄水発生土の放射能検査結果が公表されていました。(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(27)
 

Housyanou320120904

表1 2012年09月前後の検査結果抜粋
「浄水発生土の放射能検査結果(PDF形式, 49.09KB)」より引用しました。
http://www.city.kawasaki.jp/800/cmsfiles/contents/0000040/40482/hasseido.pdf
 
生田浄水場の浄水発生土の放射能検査濃度は半端ではなかったようですが、我が家はこれを通過した水を飲んでいたことになるのかも知れません・・・。
いまでも63ベクレル/kg入っているのでした。
 
これは驚きです。
 
一方の集団にはある物質が含まれない水を飲ませ、他方の集団にはある物質が多く含まれる水を飲ませる。
 
その結果、集団それぞれの健康診断結果を比較する。
 
これは「実験ではないかと驚く」ほどの「管理レベル差異」です。
 
2012年9月4日の総セシウム値でいえば、24倍の濃度差です。(多いときは100倍の差異)
 
しかし、私の住む川崎市は、「飲んでも大丈夫」と公表しています。
 
「浄水発生土の放射性物質について(川崎市)」より抜粋します。
http://www.city.kawasaki.jp/800/page/0000040482.html
 
「2016年10月28日
浄水発生土の放射性物質について
 
概要
川崎市上下水道局では、長沢浄水場、生田浄水場の浄水発生土について、平成28年10月27日に放射性物質の検査を行いましたので、その結果についてお知らせします。
 
詳細
生田浄水場の浄水発生土は、多摩川表流水を水源とする工業用水道の処理工程で発生するものです。水道水は地下水を水源としており浄水発生土はほとんど発生しません。
 
水道水については、いずれの浄水場からも放射性物質は不検出となっておりますので、安心して飲用等にご利用ください。」(抜粋終わり)
 
表を見てみるとセシウム検査のみであり、ストロンチウム90については触れてもいませんでした。
「水道水については、いずれの浄水場からも放射性物質は不検出」となっているようですので、水には含まれていないとの表現です。
測定する場合、計測器の検査誤差を表示して、法で定めた一定値以下だから不検出とするべきであり、単に「不検出となっている」という言葉だけで検出されていないと公言することは無理があります。
 
取引証明で用いる水の成分計測ですから、計量法の精神に則り「不検出」の根拠を示す必要があるのはないかと思います。
 
ちなみに小生は該当業務から離れて久しいですが、一般計量士のはしくれです。
原発事故で放射能が降下している関東で、それ以降も水を販売して金銭を受領しているのであればすべての核種について水中含有量の値を公表して問題なしと証明する道義的責任はあるでしょう。
10月27日は生田浄水場の浄水発生土の放射能検査は総ベクレルで63Bq/kgも検出されています。
それでも水は飲めるということなのかどうか、判断に迷う表現です。
ストロンチウムは水にイオンとなって溶解している可能性がありますので、 浄水発生土のストロンチウム濃度は大変関心があります。
 
それでも「安心して飲め」というのは、どういう『意味』を内包しているのか、不安になります。
 
私は「ストロンチウム90も不検出だったから、記載していないが安心して飲め」と言ってもらいたかったのですが、セシウムだけでもはたして水に溶解していないのか、安心できない結果です。
 
最近の浄水発生土の放射能検査を抜粋します。但しセシウムだけです。
 

Housyanou

表2 2016年10月27日現在(最近)の検査結果(同上より引用)
 

Housyanou2

表3 上記表の巻末記載の「浄水発生土はほとんど発生しません」の但し書き。
 

Sh3b0386s

Sh3b0389

筆者が川崎市生田にある東京都水道局浄水場で最近撮影した「ほとんど発生しない浄水発生土のように見えるもの」(2016年10月末)
 
東京都は浄水場発生土の有効利用方法について公開しています。
「浄水場発生土の有効利用」より抜粋します。
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/suidojigyo/torikumi/kankyo/recycle.html
 
「浄水場発生土
浄水場において、取水した原水から水道水をつくる過程で取り除かれた河川中の濁り(土砂)や浄水処理に用いられた薬品類などの沈でん物を集めて脱水処理したものが浄水場発生土です。
 
東京都全体では毎年およそ8万トン発生します。浄水場発生土を利用した園芸用土等は、東京都環境物品等調達方針の特別品目(東京都が定めた環境負荷を低減する資材)に認定されており、環境にやさしいリサイクル原料です。
 
また、安心してご利用いただくため、定期的に有害な重金属やダイオキシンなど64項目について、浄水場発生土の成分分析を行い、安全性を確認しています。
 
平成27年度は浄水場発生土67,714tのうち、約35%を有効利用(12%を園芸用土やグラウンド材、23%を粒状改良土やセメントの原料)しました。残る約65%は東京湾内の処分場に埋立処分しました。」(抜粋終わり)
 
川崎市はほとんど発生しませんとしている浄水場発生土でした。
東京都は年間6万トン発生すると言っています。
 
しかし、上の抜粋記事の中で、人の口に入る水なのに、なぜか放射性核種については何も触れていません。
 

Recyc_02

図 東京都の浄水発生土の有効利用の考え方
(一般的には河川や地下水由来の大変上質な土なので、野菜園芸用真砂土などとして売られており、人気は高いようです。)
 
参考)(再掲)
「川崎市の阿部孝夫市長の恐ろしい発言「セシウム食材、食べて危険を知れ」スイス気象局」より一部抜粋します。
http://news365news365.seesaa.net/article/292297262.html
 
「2012年09月13日
川崎市の阿部孝夫市長の、余りにも、怖い、恐ろしい発言でした。
阿部孝夫市長は「セシウム入り食品でも、危険を知るために食べろ」と小学生に言っています。小学生にですよ!ありえない、全く理解できない発言です。
最初は、驚き、しばらくして怒りがこみ上げてきました。
 
まずは、その記事から;
セシウム検出食材 給食使用 市長「危険知ることが大事」 9/5東京新聞朝刊
 川崎市の小学校給食で、放射性セシウムを含むと分かった県産冷凍ミカンや山形県産リンゴ缶詰を使うことについて、阿部孝夫市長は四日の会見で「危険の中で生活していることを子どもたちが知ることが大事だ」と語り、教育的側面からの使用を強調した。
 
 市の検査で、冷凍ミカンは一キログラム当たり9.1ベクレル、リンゴ缶詰は同1.6ベクレルの放射性セシウムを検出。
 
市では、国の基準値(一キログラム当たり100ベクレル)を下回っていることから、冷凍ミカンは四月から給食で出しており、リンゴ缶詰は九月から使用。
 
 横浜市や鎌倉市が冷凍ミカンの使用を見合わせていることへの質問に、阿部市長は「このレベルでビクビクする教育をすることが間違い」とし、「道路では車にぶつかる危険性があり、すれ違ったあかの他人に刺される可能性もある。だから人とすれ違うな、と教育しますか?」とも。
 納得していない保護者もいるが、「ビクビクしなさんな」と話した。(山本哲正)
 
セシウムは、体内で凝縮する。
わずか1ベクレルでも毎日食べ続ければ、危険なことは知られている。」(抜粋終わり)
 
この東京新聞記事の前日の9月4日は表1に掲載した通り、川崎市浄水場では、
 
セシウム134 不検出
セシウム137 15 Bq/kg
 
でした。
 
「わずか1ベクレルでも毎日食べ続ければ、危険なことは知られている。」ことは、私はこのブログの下記記事で最近学びました。
 
「 セシウム1ベクレル/kg(1Bq/kg)でも、毎日摂取は避けたい!」(2016年11月 1日付け)
もう一度再掲載しておきます。
15ベクレル/kgの曲線は書いてありませんが、10ベクレル/kgの曲線を見ると、毎日摂する食品や飲料水により内部被ばくした場合、1000日を経過した時点で体内残存は減っていません。
 
つまり排出量より蓄積量が勝っているので、2000日経過の現時点ではさらに増加していることが予想されます。
 
よって、水道水中のセシウム137が15ベクレル/kgであるから、安心して毎日飲んでいいということにはならず、「毎日同じ濃度の水を飲まないような対策」が当時必要だったはずです。
 
上に挙げた「表2 2016年10月27日現在(最近)の検査結果」によれば、生田浄水場の結果は、
 
セシウム134 11 Bq/kg
セシウム137 52 Bq/kg
 
となっています。
 
これでも飲んでもいいということなのでしょうか・・・。
 
4年前にセシウム137が15ベクレル/kgだった。
10月27日にはセシウム137が52 Bq/kgと3.4倍に増加しています。
 
一体、川崎市の上空あるいは地下水で何が起きているのでしょうか。
雨が降ると地表に降りやすくなる傾向があるとは聞いています。
 
 
ともあれ、水道局職員のまじめな職務完遂を期待いたします。
 
 
Photo
図 放射性セシウムの1回摂取と長期摂取による体内残存量の経時推移
(出典:週刊金曜日2011.10.14号P17)
上図は「セシウムの内部蓄積量をグラフ化 1Bq/kgでも怖い!」より引用しました。(再掲)
http://news365news365.seesaa.net/article/290171450.html
2012年09月04日

2016年11月 1日 (火)

水に溶けちゃっています。ストロンチウム90・・・

「単体としては存在し得ず、常に水中や化合物中のイオン(Sr2+)として存在する。」(「ストロンチウム90-wikipedia」より)
 
沈まないんだ・・・。
 
凝集剤投入による反応などにより、ほかの何かと結合して沈殿させる手はありそうな気がします。
中学校で学んだ化学程度の知識によれば、ですが・・・。
 
(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(26)
 
「核分裂反応-wikipedia」より抜粋します。
 
「核分裂収率の一覧
以下では熱中性子によるウラン235およびプルトニウム239のおもな核分裂生成物の表を与える。
 
軽水炉等では熱中性子により核分裂を起こすため、原子力事故等で放出される核種は熱中性子による核分裂生成物となる。
 
高速中性子による核分裂での収率は異なるため、高速増殖炉の運転中の事故や核実験や核戦争などが起こって原子爆弾が爆発したときなどに放出される核分裂生成物の収率は異なる。」(抜粋終わり)
 
ウラン235・プルトニウム239の熱中性子による核分裂で生じる主な核分裂生成物

Photo_2

図表(同上より抜粋) これはどう読めばいいのだろうか。

Zu1_3

「過去の学校給食で使用する食材の放射能検査結果 川崎市」より
http://www.city.kawasaki.jp/880/page/0000031963.html

川崎市長の問題発言のあった2012年(平成24年)9月5日の東京新聞朝刊以前の検査結果。平成24年9月更新(2012年9月更新)の川崎市学校給食検査結果(同上より抜粋)

セシウムの何割相当かのストロンチウムが同時にリンゴ缶詰に入っていたということでしょうか。専門家は口を閉ざすことなくわかりやすく教えていただきたいものです。

 
「(ストロンチウム90の)存在
自然界には殆ど存在しないが、稀に起きる天然ウランの自発核分裂により痕跡量が存在する。
 
現在環境中で検出されるストロンチウム90は殆どが過去における核実験による放射性降下物の残留物である。
 
1950年代から1960年代にかけて盛んに核実験が行われたため、半減期の約2倍の期間が経過した2011年現在でも当時環境中に放出された90Srの約1/4が残存していることになる。
 
ストロンチウムの単体は極めて反応活性な金属で、水とさえ激しく反応して水素を発生するため環境中において単体としては存在し得ず、常に水中や化合物中のイオン(Sr2+)として存在する。(「ストロンチウム90-wikipedia」より)
 
水に溶けちゃっています。ストロンチウム90・・・
 
「政府がいまだ飛散を認めないストロンチウム90の危険度は「セシウムの300倍」
http://wpb.shueisha.co.jp/2011/10/24/7650/
 
を見れば、セシウムより存在割合は少なくても、ストロンチウムの存在がどうなのかを知りたくなるのは当然のことです。
 
『2011/10/24 - 政府がいまだ飛散を認めないストロンチウム90の危険度は「セシウムの300倍」。
千葉県柏市で毎時57.5マイクロシー ... この物質が何よりも恐ろしいのは、ほかの放射性物
質よりも格段に毒性が強いこと。」(同上より抜粋)
 
「政府がいまだ飛散を認めないストロンチウム90の危険度」と上の紹介記事表題に出ていましたが、国は私たち国民の生命と財産を守る役割があるから、「認めない」理由として何らかのメリットがあると考えているのかも知れません。
 
認めればデメリットが大きすぎるということ。
 
誰にとってのデメリットなのでしょうか。そこが大いに問題です。
 
国民のメリット最大化を目指しての「沈黙」であれば幸い、なのです。
 
沈黙は金也。まさか・・・。

セシウム1ベクレル/kg(1Bq/kg)でも、毎日摂取は避けたい!

セシウム1ベクレル/kg(1Bq/kg)でも、給食のように毎日摂取し続けると体内蓄積は進み、一定量残存し、減少はしません。ストロンチウムでも同じことでしょう。
(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること)(25)
 

Photo

放射性セシウムの1回摂取と長期摂取による体内残存量の経時推移
(出典:週刊金曜日2011.10.14号P17)
 
上図は「セシウムの内部蓄積量をグラフ化 1Bq/kgでも怖い!」より引用しました。
http://news365news365.seesaa.net/article/290171450.html
2012年09月04日
 
福島原発事故からおよそ2000日が経過しています・・・。
 
よって微量だから安全であるという論理は体内被曝には通じません。
国は一般食品なら100ベクレル/kg、飲用水なら10ベクレル/kg以下なら良い、としています。飲用水が水道水なら、毎日摂取し続けます。(後述)
 
一方、「過去の学校給食で使用する食材の放射能検査結果 川崎市」より
http://www.city.kawasaki.jp/880/page/0000031963.html
川崎市長の問題発言のあった2012年(平成24年)9月5日の東京新聞朝刊以前の検査結果を抜粋します。
 

Zu1_2

平成24年9月更新(2012年9月更新)の川崎市学校給食検査結果(同上抜粋)

Zu2

国の基準(一般食品100ベクレル/kgなら大丈夫というもの)(同上抜粋)
 
当時の川崎市の学校給食担当の栄養士さんたちが、子供たちに1ベクレルでも摂取させないように配慮していたことがわかります。小児ほどがんの発生に敏感であることもその姿勢に反映していたのでしょう。
 
もし1㎏当たり10ベクレルの微量のセシウムを摂取し続けると、一番上の図によれば、「蓄積量はどんどん増加し続けます」(減らない!)ので、1ベクレルに比べて10倍以上のリスクになるようです。
 
1ベクレルなら飽和するけど、10ベクレルだと飽和しないで増え続けるということです。
 
川崎市が学校給食の素材中の放射能管理を徹底していることは合理的でうなづけます。
しかし、当時の市長の発言は無知そのものです。
 
「2011年(平成23年)3月の東日本大震災発生を受け、同年4月に全国の自治体に先駆けて被災地の瓦礫の川崎市への受け入れを表明。
 
陸前高田市や大船渡市の瓦礫を受け入れる方向で調整が進められていたが、被災地内での瓦礫の処理が進行したため、2012年5月に受け入れの見直しを表明。ただし、被災地から瓦礫の広域処理について申し出があった場合は、意見交換は継続する考えをあわせて表明した。
 
2012年(平成24年)9月5日の東京新聞朝刊で、神奈川県川崎市の学校給食におけるセシウムが検出された食材の使用について「このレベルでビクビクする教育をすることが間違い」と発言したことが報じられた。」(阿部孝夫-wikipedia)

マスクをしたり水で洗い流したりするなど体内に取り込まないようにするのが一番の対処法です!

これは夕刊フジ2011.10.12付け記事に出ていたストロンチウム対策メッセージです。
http://blogs.yahoo.co.jp/gmarconi48space/984710.html
(チェルノブイリ事故を考えることは自分を考えること(24))
 
周知のことなのに、「いまだに知らなかった」のは私だけのようです。
 
以下に抜粋します。
 
『横浜マンションから“猛毒”ストロンチウム!迫る放射能汚染の恐怖/空間放射線量:世田谷区道で区の安全目安の11倍検出
<政治・社会/夕刊フジ2011.10.12>
 
横浜マンションから“猛毒”ストロンチウム!迫る放射能汚染の恐怖          .
 
 猛毒の放射性物質、ストロンチウム90が横浜市港北区のマンション屋上から検出されたことが12日までに分かった。福島第1原発事故で放出されたものとみられ、原発から100キロ圏外で検出されるのは初めて。専門家は「すでに広く飛散している。どこにでも(ストロンチウムが)あるということをきちんと認識すべき」と警鐘を鳴らしている。
 
 ストロンチウム90の半減期は29年で、ウランが核分裂してできる毒性の強い放射性物質で体内に入ると骨などに蓄積する。ガンマ線よりも危険度が高いベータ線を出し続け、骨のがんや白血病を引き起こす恐れがあるとされる。1986年4月に旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故でも飛散し、大問題となった。
 
 検出されたのは横浜市港北区の築7年の5階建てマンション屋上。溝にたまった堆積物を住民が7月に採取し、同市内の分析機関が検査したところ、1キロあたり195ベクレルのストロンチウム90を検出。この報告を受けて横浜市が再検査を始めた。
 
 文部科学省が行った調査では福島第1原発から100キロ圏内に留まっていたが、今回は事故現場から約250キロも離れた横浜市内で出た。しかも、4、5月に福島第1原発から至近距離の福島市内の土壌から検出された77ベクレルを2倍以上も上回っている。
 
 京都大学原子炉実験所の小出裕章・助教は「放射性物質は、雨どいや溝などにたまりやすい特性がある。こうした場所で高い値を検出する傾向がある」と解説する。
 
 高い数値でも過剰反応しないよう求めた上で、「世界中に放射性物質が飛散している。首都圏にもすでに相当量のストロンチウムが放出されており、どこにいても避けられるものではない。(マスクをしたり水で洗い流したりするなど体内に)取り込まないようにするのが一番の対処法です」と指摘する。“死の灰”から逃れる術は自己防衛しかないようだ。 」(抜粋終わり)
 
工場でγ(ガンマ―)線源を計測などに利用する場合、X(エックス)線検出器の場合よりも相当に安全に配慮が必要となります。
X線は電源を切れば放射線が出なくなり安全になりますが、検出器の電源を切ってもγ線は出続けるからです。
 
その「ガンマ線よりも危険度が高いベータ線」であるという認識をしていませんでした。
 
ストロンチウムはカルシウムに似た挙動をして骨の中に侵入し、そこ蓄積した75%は5年を経過(=今年のことです)しても体内に滞在します。放射能強度が半分になるまで29年かかりますが、そのあとも放射能が減退はしても放射能を出し続けるものと思われます。
 
「マスクをしたり水で洗い流したりするなど体内に取り込まないようにするのが一番の対処法です。」(夕刊フジ2011.10.12より)
 
小さな重い塊として飛来してきたのであれば、水に沈みます。
その場合は高層マンションだけでなく、その周辺の地面にも落下するはずです。
 
プルーム雲の中に微細な粉末や繊維状になって混入したのであれば、塵埃に付着するなどして浮遊するので、水に浮いたり浮遊したりする可能性もあります。
 
その場合は、雲の状態のプルーム内の塵埃などに吸着して流れていくのでしょうから、雲に触れるほどの高度位置にあるものに接触して堆積することが予想されます。
その周辺の土地にはそれほど降下しないでしょう。
 
「5階建てマンション屋上」とありますから、高度といっても25mほどの高さなので、高層マンション屋上であればどこでも到達していた可能性がありますが、その日の気流の流れによって地区ごとに濃度は異なります。
 
25mほどの高さなら・・・、ちょっとした背の高い樹木などは伐採除去しておいたほうが無難です。
 
したがって、ストロンチウムを発生させたときの物質形状が肝心ですが、発生元も知らないとしているのでしょう。無責任です。
 
元会長に聞きたいところですがご本人は海外(中東)へ移住済みです・・・。
せめて中東に引っ越した理由くらいは教えてください。

« 2016年10月 | トップページ | 2016年12月 »

最近のトラックバック

最近のコメント

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ