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2016年9月20日 (火)

ビリー・ジョエルと坂井泉水さんの共通点

坂井泉水さんはジョエルのファンで、二人ともシンガーソングライターです。
人付き合いが苦手そうな点も似ているようです。
 
ジョエルの記事を読んでいて、気になるくだりがありました。
google記事より一部を抜粋します。
 
「ミュージシャンとしては、故郷のロングアイランドを拠点に活躍していたハッスルズのメンバーとして活動した後、彼と共にグループ内で活動していたドラマーのジョン・スモールとのユニット、アッティラを結成して2枚のアルバムを発表。しかし、アッティラは鳴かず飛ばずのままで結局解散してしまう。当時ジョエルは鬱病に悩まされており、極度の神経衰弱から精神病院に入院している。
 
初期
アーティ・リップという人物に才能を見出されて契約を交わし、彼のプロデュースによって制作された1971年のアルバム『コールド・スプリング・ハーバー』で、ビリー・ジョエルはソロ・デビューする。
しかしながらこのアルバムは、所属レコード会社による勝手な判断で録音テープの再生速度を上げられてしまい全く別人のような歌声で発表された。
 
不本意な内容の上ヒットにも至らず、人間不信から鬱病が進行し自宅に引き籠りがちになってしまう。発売後にジョエルは、後に妻となるマネージャーのエリザベス・ウェーバーと共にロサンゼルスに移住している。
 
ビル・マーティンという名前でクラブを中心にライヴ活動を行った彼は、その後コロムビア・レコードと契約を更新。
そして、1973年にアルバム『ピアノ・マン』で再デビューを果たす。
 
表題曲が全米トップ30のスマッシュ・ヒットとなったことによってこのアルバムはセールスを伸ばし、彼にとって初となるゴールド・ディスク認定作品となった。」
(ビリー・ジョエル,Billy Joel-wikipediaより抜粋)
 
Baby Grand Piano(坂井さんはトイ・ピアノ)を使って作詞作曲をするスタイルの類似性は既に述べましたが、ふと思い当ったのは、「テープの早回しのレコーディング方法」です。
 
「勝手な判断で録音テープの再生速度を上げられてしまい全く別人のような歌声で発表された。
不本意な内容の上ヒットにも至らず、人間不信から鬱病が進行し自宅に引き籠りがちになってしまう。」を読んで、ZARDの最後のシングルCD「ハートに火をつけて」のB面にある「君へのブルース」の歌いだしを思い出したのです。
 
おそらく転落死する前の年(2006年)の最後のレコーディング曲ではなかったかと思います。
 
「君へのブルース」の冒頭の1節だけエフェクト(音響効果)がかかっているのでした。
作詞作曲 坂井泉水 編曲 葉山たけし
ZARDの42枚目のシングル。
 
「「眠り」以来11年ぶりの坂井泉水作曲。
ブルースハープの音が始まり、エフェクトのかかったボイスからはじまる。
コーラスは石黒洋子。
 
歌詞カードと実際の歌唱が微妙に異なっており、「ブルース」が「ブルーズ」と歌われていたり、「埋もれていたい」が「埋もれたい」と歌われている。坂井が生前に発表した最後の楽曲となる。」(ハートに火をつけて (ZARDの曲)-wikipediaより抜粋)
 
具体的には、
「You get me!
少年時代の僕は 今と違って
無口で 引っ込み思案だった
聞こえてくるよ 君へのブルーZU(ス)」
 
ここまではテープの早回しのような高音ロックです。
ここからは、奥行きのある現代音で本格ロンクンロールが始まります。
2006年にロックンロールかい、と思ったのですが、結構「様」になっているので気に入っています。
 
「時代は答え いつもすり替える
大事なのは 結果だけじゃないよ
今僕らがココにいることさ」(以下略)
 
実は、1980年代のジョエルの作詞作曲の「ロックンロールが最高さ」 (It's Still Rock and Roll to Me) が、彼にとって初の全米シングルチャート1位記録曲となっていたのでした。
 
体調が悪い中で収録をしたから、ブルースと歌うべきところを「ブルーズ」と唄っているようだとwikipediaに書かれている坂井さんでした。
 
この後治療、入院、手術、そして転落事故死(2007年)と人生を閉じたのです。
 
しかし、私は「ブルーズ」と歌ったことについては違う推理をしています。
ジョエルのことを知ってから、そう思うようになりました。
 
1980年代前半のジョエルの「ロックンロールが最高さ」は、坂井さんが歌手活動を始めた1991年頃の好きな曲だったのではないかと思います。
 
坂井さんは最初はソロで歌っていたのですが、2年くらいしてバンドがつくようになりました。
売れない時代に、好きなジョエルの歌を聴いて、その成功裏話などを読んだことでしょう。
 
テープの早回しでレコード化されてしょ気てしまったことや、そのあとで出したロックンロールが全米シングル1位になったことなどを、坂井さんの「まだ見ぬ成功ストーリ」に重ねて思っていた可能性を感じます。
 
そして病態が重くなり活動に支障を来す頃(2006年)になって、シンガーソングライターとしての原点である「ロックンロール」の歌を作り、一区切りにしたのではなかったかと・・・。
 
「ブルース」を素直に「ブルース」と歌わずに、徹底的に全か所に亘って「ブルーズ」と敢えて間違うように歌っているように聞こえます。力づよくはっきりと「ズ」と発音しています。
体調の悪さは完全に隠されています。
 
1950年代のエルビスなどの初期ロックンロールは、社会体制への反抗というニュアンスがありました。
 
作詞したのは坂井さん自身ですから、ボーカル歌手兼務の自分が読み間違うはずはないのです。
 
「わざと違えてCDへほうり込んじゃった!」
 
そういう遊び心をロックの精神で歌い込んだような気がしました。
 
「君へのブルース」の最初の一節にある随分古びたエフェクト音の意味がずっと謎でしたが、ジョエルを調べるうちにその意図が理解できるようになった気がしました。
 
このぶっとんだ「ブルーズ」も多くの人に聞いてもらいたいものですが、シングルかシングルを集めたシングルコレクションCDにしか収録されていないので、レンタルではなかなか出会えないでしょう。
 
私は「ハートに火をつけて(シングル)」をネット通販で購入しました。(シングルなので1000円ちょっとです。)そのB面がこの「ブルーズ」です。

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